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【続報】オハイオ州立大マイヤー監督が休職処分に

【続報】オハイオ州立大マイヤー監督が休職処分に

いよいよ各地で2018年度シーズン開幕に向けてのプレシーズンキャンプが始まりましたが、現在渦中のオハイオ州立大もキャンプインしました。しかし肝心のHCアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督不在の中で。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

先日もお伝えしましたが、現在マイヤー監督は自身の元アシスタンコーチの家庭内暴力を巡る問題で休職中。事の次第では彼のクビが飛びかねない状況です。現地でもスポーツニュースの中でもトップ級の扱いで報じられています。

【参考記事】オハイオ州立大マイヤー監督が休職処分に

チームとしては一刻も早く事態の収集を図って開幕に臨みたいところでしょう。叶うならばマイヤー監督の潔白が証明されてチームに合流することを望んでいると思われますが、状況は芳しくなさそうです。

前監督のジム・トレッセル(Jim Tressell)氏が絡んだNCAAの規則違反で、トレッセル氏自身が解雇されて窮地に陥っていたオハイオ州立大を救ったのは紛れもなくマイヤー監督ですし、しっかりと結果を残し続けている事を考えれば、マイヤー監督はオハイオ州立大にとって無くてはならない存在です。

しかし一方でアメフト部は所詮オハイオ州立大という大学の一部でしかなく、フットボール部の失墜が大学の失墜にまで及ぶことは大学上層部にしてみれば望んでいることではありません。

今回明らかになったマイヤー監督の元アシスタントによる家庭内暴力の真実と、それをマイヤー監督が知っていたのか知らなかったのかという真実、そして大学がどのようにこの現状を打破するかによってはオハイオ州立大というブランドに大きな傷がつくことになります。

実際2011年度に「サンダスキー事件」が起きた時、事態の収集に後手に回ったペンシルバニア州立大はレジェンドでもあったジョー・パターノ(Joe Paterno、故人)監督を解雇せざるを得なくなったにも関わらず、世間の批判から逃れることは出来ず、「虐待を許した大学」というレッテルを貼られてそのネームバリューは大きく下落したのです。オハイオ州立大は同じ轍を踏むことは絶対に避けたいはずです。そのためには最悪の場合マイヤー監督を切るという苦渋の決断を迫られることになるかもしれません。

大学側は早速6人からなる調査委員会を設立。マイヤー監督や関係者への聞き取りをすでに始めています。またメディアでは被害者である元アシスタントの前妻のインタビューや、元アシスタント自身のインタビューも世に出始め、一体何があったのかが徐々に明らかになっています。

そしてマイヤー監督自身はというと、先日行われたBig Tenカンファレンスのメディアデーの質疑応答のなかで、元アシスタントが2015年にも暴力沙汰を起こしていたことを知っていたかと聞かれた際にそれを否定していたのですが、実はそのことを認識していたと意見を覆して謝罪しました。ただその際にとった行動はプロトコル通りのものであり、事実を隠蔽したりしたことはないとも話しました。

早い段階でこのようなコメントを出したのは、おそらくいち早くダメージコントロールを行うためでしょう。真実が明らかになるのが遅くなれば遅くなるほど綻びは改修不可能となります。それはペンシルバニア州立大の事件しかり、ベイラー大の事件然りです。

【関連記事】ベイラー大のブライルス監督が解雇

2015年に元アシスタントの暴力沙汰を知らされていたときに正しい処置(それが何だったのかは分かりませんが)を施していたことが証明されたとしても、Big Tenのメディアデーでその事件の事自体知らなかったと嘘をついたことは取り返しのつかない事実であります。これは間逃れることは出来ませんから、マイヤー監督とその周囲の人間たちはいかにダメージを少なくしてマイヤー監督がクビを切られずに済むか、ということを必死で考えていることでしょう。

ですからこのような早い段階で潔く嘘を認めたことはダメージを最小限に抑えるための行動だったと言えそうです。今後も事実が明らかにされていくことでしょうが、世間の批判の声が膨らまなければ何らかの処分、たとえば減俸、開幕数試合はチームに帯同禁止、もしくは今シーズン謹慎、などで済むかもしれません。

しかしもし判断を誤って甘い処分を下すようなことがあれば、その時は世間が黙っていないでしょうから、その世論に押し切られて最悪マイヤー監督を解雇するかマイヤー監督が辞任するかという事態に陥ることも考えられます。

そうなった場合の事を考えて、世間ではすでにマイヤー監督解雇・辞任後の次期監督候補者を挙げるところもあります。

チーム内なら現在監督代行を務めているライアン・デイ(Ryan Day)氏、もしくはディフェンシブコーディネーターで元ラトガース大タンパベイバッカニアーズ監督のグレッグ・シアーノ(Greg Schiano)氏、元インディアナ大監督のケヴィン・ウィルソン(Kevin Wilson)氏の名前が上がっていますし、また外部なら現アイオワ州立大マット・キャンベル(Matt Campbell)監督だとか、元オクラホマ大監督で現在隠居中のボブ・ストゥープス(Bob Stoops)などの名前が連なっています。

現実的に言えば、仮にシーズン開幕前までにマイヤー監督が解雇された場合は監督代行を任されているデイ氏体制で乗り切った後に正監督を探し出すことになるのではないでしょうか。

何れにせよ調査の結果およびマイヤー監督への処分が明らかになるのにそんなに時間はかからないかもしれません。

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