シーズン2戦目に行われたブリストールモータースピードウェイでのテネシー大対バージニア工科大戦は16万人近くを動員し大成功を収めました。これに乗っかろうとする別のレース場が今回現れたのです。
テキサスモータースピードウェイの代表であるエディ・ゴセージ(Eddie Gossage)氏はブリストールの興行を見て次は我々が、と手を挙げました。
「ブリストールでの試合は素晴らしかったです。願わくばテキサス大やオクラホマ大といったチームの体育局長も私が感じたような興奮をこの試合を見て感じていてほしいと思います。そして彼らも同じようなことが出来るんだと気づいて欲しい。ブリストールでの興行は我々の様なレース場で試合を行うというコンセプトがポジティブであったという証拠になりました。そして今後もより多くのチームがこのような形で試合を行うことを考慮していただきたいです。」
ブリストールでの興業ではテネシー大とバージニア工科大にそれぞれ出場料として400万ドル(約4億円)を支払いました。しかし16万人を動員し、550万人以上の視聴者がテレビを通じてこの歴史的ゲームを観戦したとなれば、多額の出場料を支払わなくてはならないとしても、チケットセールスやテレビの放映権、広告料などその他諸々の利権を加味すれば興業として十分ビジネスになると見込んだテキサスモータースピードウェイが我もと手を挙げたのでしょう。
立地条件的に言えばテキサス大とオクラホマ大のライバルゲーム「レッドリバーの戦い(Red River Shootout)」をマッチアップの候補として挙げるのが自然ではありますが、このライバリーは長いことコットンボウルで開催されており、彼らを引き込むのは現実的ではありません。ゴセージ氏にとってのドリームマッチとして考えられるのはテキサス大とテキサスA&M大のライバリーです。この両チームの対戦は2012年にテキサスA&M大がBig 12カンファレンスを脱退してSECに加入して以来途絶えていますので、この伝統の一戦を大観衆動員可能なゴセージ氏のレース場で復活させる事が出来れば話題的にも最高です。
「テキサス州に住む者ならば誰でもこのマッチアップを再び見てみたいと思っているはずです。 この試合が開催されないのは罪ですらあります。我々がカレッジフットボールの試合を開催するのであればテキサス大対テキサスA&M大のカードは最高のマッチアップとなるでしょう。何故ならこの試合はどの対戦よりも特別でカレッジフットボールファンなら皆待ち望んでいるゲームだからです。もしこのライバリーを復活させるとすれば我々のような特別な場所で行うのがその助けとなるはずです。」とゴセージ氏もこのアイデアに乗り気です。
もし本当にテキサスモータースピードウェイがカレッジフットボールの試合をホストするとなれば、そのサイズとテキサス州というロケーションを考えるとブリストールでの観客動員数を楽に更新できるはずです。ゴセージ氏もどうやらそれを見込んでいるようです。
「テキサス州では何をやるにしてもどデカくなければダメなんです。他の誰よりも優っていなければダメ。ブリストールでの興業を見た時、確かに彼らの試合は素晴らしく大勢の観客を動員していました 。だから我々が同じような試合を開催するのであれば彼らよりももっと大きく盛大に行わなければダメなんです。それができないならやらないほうがマシです。」といかにもテキサス州出身の人物らしい負けず嫌いなところを見せてくれました。
果たしてゴセージ氏の野望は果たされるでしょうか?