現在全米トップランクのアラバマ大ですが、彼らの第2のQBが転校する意向を示しているらしいです。
今季開幕戦のサザンカリフォルニア大戦では先発QBを任されたブレイク・バーネット(Blake Barnett)でしたが、キックオフ後2度の攻撃で不調な出だしをしてしまったおかげでその試合中に1年生のジャレン・ハーツ(Jalen Hurts)と交代させられてしまいました。試合の方はハーツの活躍でサザンカリフォルニア大に大勝。結果バーネットはハーツに先発の座を奪われてしまったのです。
4試合を消化した時点でバーネットは2TDを含む219パスヤードを記録していますが、どれも試合結果が歴然としている状態での出場時の数字で、ハーツの活躍を見れば誰が見てもハーツに怪我でもない限りバーネットに出番は訪れないというのは明らかでした。
元々5つ星リクルートだったバーネット。このままでは宝の持ち腐れとなってしまうと危惧したのか、今週ヘッドコーチのニック・セイバン(Nick Saban)監督にその気持ちを打ち明け、アラバマ大から他校へ転校する可能性を示したとされます。
このリポートに対しセイバン監督はバーネットが「彼の選手としての将来に一抹の不安がある」ということを話した事を認めました。「我々としてはブレイク(バーネット)に出来ればこのチームの一員として残留して欲しいと思っています。ですが、一番大事なのは彼の将来に取って何がベストなのかと言う事です。」とセイバン監督は話しました。
仮にバーネットが転校する事が事実だとすればハーツのバックアップは昨年先発QB争いをジェイク・コーカーと争ったクーパー・ベイトマン(Cooper Bateman)が務めることになりますが、ベイトマンにも先発出場した経験がある事を考えればバーネットが抜けてもチームに取ってはそこまで大きな痛手となるとは考えられません。
前述の通り相当の期待をされて入部してきたバーネットは2015年のリクルートクラスでナンバーワンのポケットパサーとされ、昨年はレッドシャツに指定され将来を約束された選手でした。彼に能力があるのは確かなのでしょうが、肝心な試合時に結果を出せず、さらに悪い事にバックアップの選手が活躍してチームの勝利に貢献したおかげで先発の座を追われてしまう・・・。なんともシビアな世界であります。