今季のカレッジフットボールもついにカンファレンス優勝決定戦ウィークがやってきました。当サイトで主に取り上げているNCAA1部の上位リーグであるFBS(フットボールボウルサブディビジョン)に所属している10つのカンファレンスでの優勝決定戦が今週末行われ各チャンピオンが誕生することになります。
またそれだけでなく、全米チャンピオンを決めるためのプレーオフであるCFP(カレッジフットボールプレーオフ)への出場を目指す数チームにとっても最後の鬼門となる週末。そんな緊張感あふれる第14週目の見どころを簡単にご紹介します。
Pac-12カンファレンス優勝決定戦
#11 ユタ大 vs #4 サザンカリフォルニア大
Pac-12カンファレンスの優勝決定戦はネバダ州ラスベガス市にある、ラスベガスレイダースの本拠地・アレジアントスタジアムで行われます。対戦カードは昨年に続きカンファレンス二連覇を狙うユタ大と2017年以来の栄冠を目指すサザンカリフォルニア大(USC)となりました。
USCは現在CFPランキングで4位。このまま勝てば悲願のCPF初出場が当確となり当然負けられない試合となります。またユタ大とはすでにレギュラーシーズン中に対戦しており、この時は試合終了間際にユタ大に2ptコンバージョンを決められて逆転負けを喫したことを考えればこの試合はリベンジゲームであるとも言えます。
USCの主役はなんといってもQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)。オクラホマ大から転校してきたスターQBはそのオクラホマ大時代から見せていた高い運動能力を今季もいかんなく発揮。特にポケット内さらにはそれが崩れた際のフットワークとビジョン、そしてディフェンダーからの回避能力は10年に一度の逸材と言われており(言っているのは筆者ですが笑)、これまで何度も彼のパフォーマンスでチームが救われてきました。
その能力と活躍度からカレッジフットボールの最高峰のMVPとも言えるハイズマントロフィーレースにおいて頭一つ分貫ん出ているという評価が高く、おそらくこのままいけばUSCとしては2005年に受賞したRBレジー・ブッシュ(Reggie Bush)氏以来の受賞選手となりそうです。
(注:ブッシュ氏は受賞後に不正に金銭を受け取っていたことが発覚してトロフィーを返還しているので公式記録的には2004年のQBマット・ライナート氏がUSCにとって最後の受賞者)
前回ユタ大と対戦した際は381ヤードに5TDと大活躍。それでも負けてしまったのは純粋にユタ大オフェンスがUSCディフェンスに食いついていった結果とも言えますが、ウィリアムス自身は敗戦後さらにプレーに磨きがかかっておりこの時と似たようなゲームになるとは思えません。
対するユタ大はタフネスという言葉が似合うフィジカルなフットボールという印象です。その先頭に立つのがQBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)。エリートQBというわけではありませんが、ディフェンスに突っ込んでいくことを恐れない強靭なハートとリーダーシップでユタ大オフェンスの大黒柱となっています。
前回の対戦時は415ヤードに2TDとヤード数ではウィリアムスを上回る数字。そしてその半分以上がTEダルトン・キンケイド(Dalton Kincaid)へのパスで、キンケイドは234ヤードに1TDとアンストッパブルでした。
この時の試合は42対35でUSCを追うユタ大が残り48秒でライジングのランでTDを奪い6点を獲得。42対41でPATキックで同点となるところでしたが、ここでユタ大のカイル・ウィッティンガム(Kyle Whittingahm)監督は一か八かの2ptコンバージョンを敢行。そして再びライジングが足でこのプレーを成功させて43対42で劇的にUSCから勝利を奪ったのでした。
Et QB Cameron Rising réussit la conversion à 2 points ! Utah passe devant USC !
— TBP College Football (@thebluepennant) October 16, 2022
Utah 43, USC 42
📺 @CFBONFOX pic.twitter.com/Uxcz5VxKbv
ただこの試合はユタ大のホームスタジアムで行われ、しかもこの時はさきに銃弾に倒れた2人のチームメイトに捧げる試合としてチームの士気は通常とは何倍も高まっていました。今回ユタ大は勝てばローズボウルに出場が決まると思われますが、そこに向けられるモチベーションと、負ければプレーオフ出場がなくなってしまうというUSCのモチベーションとどちらが上回るかも注目したいです。
キーポイントはケイレブ・ウィリアムスをユタ大がどれだけ止められるか・・・ですが、今の所それを成し遂げることができたチームはいませんし、むしろそれは不可能とも言えるかもしれません。ラッシュを増やしてプレッシャーを与えれば二列目が薄くなってしまいますし、そももそ彼の回避能力を考えれば人数を増やすのは諸刃の剣です。
そう考えればもう一つのキーポイントはユタ大がUSCのディフェンス相手にウィリアムスとの点取り合戦をできるのかという点ですが、USCディフェンスの十八番はターンオーバーを引き出す力。現在のところターンオーバーマージンではダントツ全米1位となる23(2位は14)数字を残しており、しかもユタ大オフェンスはターンオーバーを犯した数が15と全米レベルでもあまり褒められない数字。ユタ大のボールセキュリティーは必須条件となりそうです。
この試合は12月2日の金曜日午後8時キックオフ(日本時間12月3日午前10時)。この試合の結果で4つあるCFP出場への椅子の空き数が土曜日を前にして判明することになり、そう言った面でも見逃せない試合となりそうです。
果たしてUSCがリベンジを果たして夢のプレーオフへ駒を進めるか、それともユタ大がUSCを倒してリーグ二連覇を果たしてローズボウルへ出場を決めるか・・・。期待度大の試合となりそうです。
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Big 12カンファレンス優勝決定戦
#10 カンザス州立大 vs #3 テキサスクリスチャン大
Big 12カンファレンスのタイトルゲームは3位のテキサスクリスチャン大と10位のカンザス州立大との間で争われます。
テキサスクリスチャン大(TCU)はここまで未だ無敗の12勝0敗。2012年から参戦するBig 12カンファレンスにおいてTCUは未だリーグ制覇を成し遂げておらず、またタイトルゲームに出場したことがあるのも2017年の一回のみ。またCFPランキングでも3位ということで、上記のサザンカリフォルニア大と同様勝てばプレーオフ進出が決まると言われる試合です。
TCUは今年からかつてカリフォルニア大やサザンメソディスト大を指揮したことのあるソニー・ダイクス(Sonny Dykes)監督に率いられています。ダイクス監督はかつてケンタッキー大でアシスタントコーチを務めたことがありますが、ここで「エアーレイド」オフェンスの生みの親とも言えるハル・マミー(Hal Mumme)監督に師事。さらにこのケンタッキー大で同僚で同じくマミー氏のエアーレイドを受け継ぎテキサス工科大で監督を務めていたマイク・リーチ(Mike Leach、現ミシシッピ州立大)監督の下でオフェンシブコーディネーターも務めたことがあります。
そんな感じで「エアーレイド」の流れを汲むオフェンスを操るダイクス監督ですが、そのオフェンスをコーディネートしているのはギャレット・ライリー(Garrett Riley)氏。彼が大学時代はテキサス工科大でプレーしたというのは奇遇か必然か、コーチ道に足を踏み入れてから着実にその名前を馳せており、今年からダイクス監督の右腕として大活躍しています。
(ちなみにライリー氏は現在USCで監督を務めるリンカーン・ライリー氏の弟さんです)
そんなオフェンスをフィールド上で指揮するのはベテランQBマックス・ドゥガン(Max Duggan)。怪我、転校するか迷うも残留、後輩に先発を奪われる、そして復活・・・と紆余曲折を経たこの燻し銀は今季ここまで3070パスヤード(全米24位)、パスTD29個(全米11位タイ)、パスINT3個(全米5位タイ)、QBレーティング全米4位と今季を代表するQBに成長し、ハイズマントロフィー候補にも名を連ねています。
また彼の相棒とも言えるWRクウェンティン・ジョンストン(Quentin Johnston)は身長6フィート4インチ(約193センチ)でNFLでも十分やれる素質を持っているという言われる将来有望な選手ですし、RBケンダル・ミラー(Kendre Miller)も1260ヤードに16TDとチームにとって必要不可欠な選手。基本エアーレイドながら地上戦でも威力を発揮できるバランスのいいチームです。
そしてシーズン後半にかけて成長したと感じるのは彼らのディフェンス。特にテキサス大戦では苦戦するオフェンスを支えるが如くディフェンスが活躍しテキサス大を10得点に抑え込みました。
ハイパワーなオフェンスと成長著しいディフェンス。彼らが無敗で全米3位なのは決してまぐれだからではありません。
一方のカンザス州立大ですが、彼らはここまで9勝3敗。ここまでオクラホマ大、オクラホマ州立大、ベイラー大といったチームを倒し、テキサス大には負けたものの勝敗数で勝った彼らがチャンピオンシップゲームに進出です。
シーズン序盤はネブラスカ大からの転校生QBエイドリアン・マルチネス(Adrian Martinez)の活躍で躍進。特に彼のランを生かした地上戦力でランク入りを果たしましたが、7戦目のTCU戦でマルチネスが負傷退場。以来ウィル・ハワード(Will Howard)がその穴を埋めましたが、マルチネスよりもパス能力に秀でているハワードの登場でカンザス州立大のオフェンスにはさらに厚みが増しました。
また彼らのRBデュース・ヴォーン(Duece Vaughn)は1295ヤードに7TDという数字を残していますが、小さく低重心な体から繰り出されるランはかつてのカンザス州立大のスターRBダレン・スプロールス(Darren Sproles)を彷彿とさせてくれます。
前回対戦した際は一時28対10とTCUが大きく引き離されるも4連続TDで一気にカンザス州立大を追い抜いて劇的な逆転勝利を収めました。カンザス州立大は前述の通りマルチネスが怪我で欠場し、途中から出場したハワードも怪我で一時ベンチに退き、その間3番手のジェイク・ルブリー(Jake Rubley)を起用しなければならない状況でした。
以来カンザス州立大はハワード中心のオフェンスに変わっており、TCUが対戦した時のチーム状況とは多少なりとも変わっていると思われます。TCUにとっては夢のプレーオフ進出に向けた最後のチャレンジ。果たして彼らは無敗を守ってこの試合を切り抜けることができるでしょうか?
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Big Tenカンファレンス優勝決定戦
パデュー大 vs #2 ミシガン大
Big Ten王者を決定する争いは全米2位で東地区を制したミシガン大と西地区を制覇したパデュー大との間で行われます。
ミシガン大は先週オハイオ州立大との大一番を45対23で制して見事ライバルを破って無敗を守りました。現在2位のミシガン大は勝てばプレーオフ進出、負けても相当なことがない限りはファイナルランキングで上位4校に残れると言われており、条件としてはそこまでのプレッシャーを感じていないかもしれません。
ただ、チームの主軸でありハイズマントロフィー候補選手とも言われているブレイク・カーラム(Blake Corum)が膝の怪我の手術を受けることになり、このことで彼は残りの試合全てに出場することが絶望的となってしまいました。ここまで1463ヤードに18TDを稼いできたカーラムの不在はどうしたってミシガン大オフェンスの行方に影響を及ぼすに違いありません。
とはいえオハイオ州立大戦ではカーラムとコンビを組んできたRBドノヴァン・エドワーズ(Donovan Edwards)が216ヤードに2TDと爆発。プレーオフの試合ではわかりませんが、少なくともオハイオ州立大ディフェンス相手にこれだけの数字を残せたのであれば、パデュー大戦でもそれ以上の活躍の期待が高まります。
またQB J.J.マッカーシー(J.J. McCarthy)は元5つ星リクルートながらシーズンを通してどちらかといえばオフェンスの繋ぎ役に徹していましたが、オハイオ州立大戦では263ヤードに3TDと果敢にロングゲインを試み成功。ポストシーズンに向けて調子が上がっていると見ます。
さらにディフェンスは下馬評通りの強固なユニットで1試合平均得点数40点以上を誇るオハイオ州立大を23点に抑え、それまでハイズマントロフィー最有力候補と言われていたQB C.J.ストラウド(C.J. Stroud)のその希望を打ち砕きました。
このディフェンスに立ち向かわなければならないのがパデュー大オフェンス。彼らのオフェンスはパスに非常を置くオフェンスで知られていますが、その中心となるのがQBエイダン・オコネル(Adan O’Connell)ここまで3124ヤードに22TDを記録。パスINT数が11と少し多めですが、彼とWRチャーリー・ジョーンズ(Charlie Jones)のホットラインがやけどするほど熱くならなければミシガン大ディフェンスを攻略することは難しいでしょう。
ただパデュー大は現HCジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督指揮下でこれまで全米ランキング上位3位にランクされたチームと3回の対戦成績がありますが、なんとこれら全てに勝利して3勝無敗という戦績を残しているという事実もあります。
Can Jeff Brohm and Purdue shock the College Football world for a fourth time? 👀 pic.twitter.com/MoAR0aScOD
— 247Sports (@247Sports) December 1, 2022
ミシガン大は現在2位・・・。果たして彼らが第4の餌食となるのか・・・??
SEC優勝決定戦
#14 ルイジアナ州立大 vs #1 ジョージア大
SEC(サウスイースタンカンファレンス)の優勝決定戦は東地区代表のジョージア大と西地区代表のルイジアナ州立大との一戦となりました。
ジョージア大はテネシー大との大一番を制して以来首位を死守。絶対的な守備力と安定感のあるオフェンスで今の所全米トップの評価を受け続けています。昨年全米覇者となりそのチームから多くの選手がNFLへと巣立って行きましたが、それでも戦力がガタ落ちしていないところが彼らの凄い所。それもリクルーティングが非常に上手くいっているからにほかありません。
オフェンスは昨年のシンデレラボーイ、QBステソン・ベネット(Stetson Bennett)が健在。スターQBというわけではありませんが、チームを勝利に導くのに十分すぎる活躍。意外と脚力もあり、スクランブルからヤードを稼げるという利点も持ち合わせています。
彼のトップターゲットは今年もTEのブロック・ボワーズ(Brock Bowers)。今年はランプレーでも起用されるなどTEとは思えない彼の身体能力を最大限に発揮するプレーコーリングからもコーチ陣がボワーズに信頼を寄せていることが伺えます。
ランでは1000ヤード越えラッシャーは存在しませんが、ケニー・マッキントッシュ(Kenny McIntosh)、ダイジュン・エドワーズ(Daijun Edwards)、ケンダル・ミルトン(Kendall Milton)という3枚看板で合計1600ヤード以上を稼いでおり、むしろこれほど走れるRBが複数いることは怪我のことを考えるとむしろ都合がいいかもしれません。
そして彼のディフェンスはスタッツ上軒並み全米10位以内を記録。特にスコアリングディフェンス(失点数)では堂々の全米1位(1試合平均11.33失点)。昨年この数字は一桁でしたが、今年も相手に失点を許さないという強力なディフェンスを誇っています。
その中でも注目されているのはDLジェイレン・カーター(Jalen Carter)。NFLドラフトでも注目の彼は数字の上ではとり立てて目を見張るものではありませんが、スタッツ以上にその力を発揮している選手。他にも粒揃いのディフェンス陣を攻略するのは並大抵のことではありません。
その高いハードルを超えなければならないのがルイジアナ州立大。彼らのオフェンスを率いるのがQBジェイデン・ダニエルズ(Jayden Daniels)。機動型QBとしてアリゾナ州立大から転校してきたダニエルズはシーズン序盤はそこそこだったものの、コーチ陣が徐々に彼に合わせたプレーを組み立て彼の良さを引き立てることに成功。そしてその集大成がアラバマ大戦でのアップセットでした。
パスと足でかき回してアラバマ大ディフェンスを翻弄。最後はOTでの決勝2ptコンバージョンをお膳立てして勝利に大きく貢献しました。
JAYDEN DANIELS TO MASON TAYLOR FOR THE GAME-WINNING 2-POINT CONVERSION
— 247Sports (@247Sports) November 6, 2022
LSU BEATS ALABAMA AND TAKES CONTROL OF THE SEC WESTpic.twitter.com/Oa78A51LfG
ディフェンスではこのアラバマ大戦でも大活躍した1年生LBハロルド・パーキンス・Jr(Harold Perkins Jr)が超新星として守備陣の要となるかと思われましたが、直近2試合ではその影を潜めてしまいました。もしルイジアナ州立大がジョージア大から大金星を奪うのであれば、このアラバマ大戦で見せたように彼らの持てる力を全て出し切れるようなパフォーマンスを見せる必要があります。
過去5回の対戦ではルイジアナ州立大が4勝1敗。そのうち2011年と2019年はSEC優勝決定戦でした。この決勝戦の会場はジョージア州アトランタ市(メルセデスベンツスタジアム)。ここはジョージア大のキャンパスから車で1時間半くらいしか離れていないところにあり、この試合はほぼジョージア大のホームゲームともいえます。
果たしてジョージア大が勝って無敗でプレーオフへ駒を進めるか、もしくはルイジアナ州立大がその鼻をあかすか・・・。
ACC優勝決定戦
#9 クレムソン大 vs #23 ノースカロライナ大
ACC(アトランティックコーストカンファレンス)の優勝決定戦はクレムソン大とノースカロライナ大とのマッチアップです。
クレムソン大は先週にライバルのサウスカロライナ大に敗戦。ACCのリーグ戦ではなかったのでリーグ勝敗数には影響がなく8勝0敗としていますが、その敗戦とノートルダム大との交流戦での敗戦で2敗となり、CFP進出は無くなってしまいました。
今年からオフェンシブコーディネーターが内部昇格でブランドン・ストリーター(Brandon Streeter)氏になり、QB D.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)の秘めたる才能が活かされるかどうかに注目が集まっていましたが、今季のウイアンガラレイ22TDに7INTと思ったほどの生産力がなく、ここまで10勝を挙げているとはいえそれに値するチームを率いているという印象が薄かったのが正直なところ。
クレムソン大オフェンスで唯一の光明とも言えるのがRBウィル・シップリー(Will Shipley)。今季1099ヤードに14TDと4桁の大台に乗りました。が、今季のクレムソン大はそれ以外にこれといったアイデンティティーがオフェンスに見られませんでした。
彼らのコアはディフェンス陣だと言われてきましたが、それでもアップフロントの守備力はここ数年のクレムソン大のそれと比べると少々物足りなさが否めません。さらにはバックフィールドはパスに秀でたチームに対して脆さを露呈。接戦を強いられたウェイクフォレスト大戦ではサム・ハートマン(Sam Hartman)に337ヤードに6TDを奪われ、先週のサウスカロライナ大戦ではスペンサー・ラトラー(Spencer Rattler)に360ヤードに2TDを奪われました。
一方のノースカロライナ大は開幕後10試合を9勝1敗で駆け抜けるも、レギュラーシーズン最後2試合でジョージア工科大並びにノースカロライナ州立大相手に2連敗を喫し、流れ的にはあまりよろしくない感じでこのクレムソン大戦を迎えます。
今季のノースカロライナ大といえば1年生QBドレイク・メイ(Drake Maye)。スタッツ的にはどのカテゴリーでも今季上位10位以内に入る数字を残しており、彼の活躍が期待されますが、一方で直近の2連敗中は1TDに2INTと不発。上記の通りクレムソン大のバックフィールドを突くにはメイの絶好調時のパフォーマンスが必須事項となるでしょう。
クレムソン大はプレーオフ進出は消えてしまいましたが、過去7年間で6度目のACCタイトルを獲得しており、しかもその6度は6連覇。昨年はピッツバーグ大にその座を譲りましたが、今回は2年ぶりの王座奪還を目指しそして「New Year’s 6」ボウル出場が目標。一方のノースカロライナ大は1980年以来のACCタイトル獲得を目論みます。