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第6週目プレビュー【2020年度シーズン】

第6週目プレビュー【2020年度シーズン】

第6週目を迎える今季の第6週目。今週も注目の試合が目白押し!ランカー同士の試合は4つ開催予定ですし、その他にもビッグライバリーや名門同士の戦いなど各地で楽しみなゲームが組まれています。

ここでは今週末の注目の試合をご紹介します。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

マイアミ大(7位)@ クレムソン大(1位)

アトランティックコーストカンファレンス(ACC)でここまで5連覇を果たしてきたクレムソン大。しかもこのカンファレンスにはここ最近彼ら以外全米の上位を狙えるような強豪チームが出現してこなかったため、クレムソン大の独壇場が長いこと続いてきました。

しかし今季ここまで3連勝で全米7位まで登ってきた古豪マイアミ大が遂にクレムソン大に真っ当な挑戦状を叩きつける事ができると注目が上がっています。

クレムソン大からは多くの逸材がNFLへと流出しましたが、オフェンスにはその屋台骨となるQBトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)とRBトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)が健在であり、この二人を相手にするだけでも大抵のチームにとっては重みとなります。マイアミ大ディフェンスにとって彼らをいかに攻略するかが鍵ですが、マイアミ大のランディフェンスは平均的(全米42位)とありNFL級のエティエンを止められるかは微妙なところ。

またクレムソン大のWR陣は若手とは言え来年のNFLドラフトで超目玉となるローレンスのちからをすれば彼らのポテンシャルも上がるというもの。マイアミ大としてはなんとしてもパスラッシュでローレンスに冷や汗の一つでもかかせることができれば何かが起きるかもしれません。

一方のマイアミ大オフェンスは今年ヒューストン大からの転校生QBデリック・キング(D’Eriq King)、更には新OCレット・ラシュリー(Rhett Lashlee)を加えて攻撃力が向上。これまで3試合で130得点(1試合平均43点)とスコアボードに幾度となくスコアを叩き込んできました。

しかし今回対戦するクレムソン大はこれまでの相手(アラバマ大バーミンガム校、ルイビル大、フロリダ州立大)とは次元が違います。とくにマイアミ大のオフェンシブラインはまだまだ発展途上であり、これまでマイアミ大が大量得点を重ねることが出来たのはQBキングの機動力によるところが大きかったのです。彼らのOLはこの試合でその真価が問われることになります。

またキング自身の実力も試されることになるでしょう。今季これまでACCでトップQBとされるのがローレンスですが、彼のパス成功率が73%であるのに対しキングは67%とローレンスに次2番目の数字。QBレーティングでも3位とスタッツ上はローレンスと方を並ぶとまでいかなくても背中を追うぐらいの位置にいる選手と言えます。

そのキングはすでにご紹介したとおり機動力を売りにしており、脆いOLが崩壊してもその脚力でチャンスを切り開いてきました。しかしクレムソン大のフロントセブン相手にポケットから抜け出してプレーを決めることが出来るかは疑問です。また5フィート9インチ(約175cm)と小柄なことを考えるとポケット内で長いこと耐えられるとは考えづらく、kのことを考えると少ないチャンスをものにできる奇策がOCラシュリー氏に求められそうです。

(もっともラッセル・ウィルソンやカイラー・マレーという例外もありますが、キングを彼らと同じ天秤にかけるのは次期早々な議論だと思います😅)

どちらにしてもマイアミ大にとって見ればクレムソン大が高い壁であることには代わりありませんが、ここまでACC戦で24連勝中で誰一人として指一つ届かなかったクレムソン大にマイアミ大が傷跡をつけられるのかに注目が集まります。

マイアミ大はかつて猛威を奮ってカレッジフットボール界を駆け抜け一時代を築いた名門。しかしながらここのところ中々全米の檜舞台に上がることは叶いませんでしたが、もし今週末王者クレムソン大を倒すことができればその時は声高らかに古豪復活を叫ぶことが出来るでしょう。

果たして今季のマイアミ大は本物かどうか・・・。

テネシー大(14位)@ ジョージア大(4位)

今季開幕2連勝を飾ったテネシー大は昨年から数えると実に8連勝中ということになり、今年3年目を迎えるジェレミー・プルイット(Jeremy Pruitt)監督のチーム再建計画は順調に進んでいると言えそうです。その証拠に彼らは最新のランキングで14位まで上昇してきており、これはここ最近のテネシー大としては最も好位置のものとなります。

そしてもし今週末のジョージア大(3位)に勝って9連勝目を挙げることが出来たとあれば古豪復活は間違いありません。

とはいえアウェーでのジョージア大との対戦は容易いことではありません。先週彼らはアーバン大相手にたったの216トータルヤードしか許しておらず鉄壁のディフェンスは健在。テネシー大が番狂わせを起こすには以下にOL陣が並み居る相手ディフェンス陣を抑え込むことが出来るかにかかっています。

フロリダ大(4位)@ テキサスA&M大(21位)

今季絶好調のフロリダ大オフェンスを支えるのはにわかにハイズマントロフィー候補の一人に躍り出たQBカイル・トラスク(Kyle Trask)とその相棒であるTEカイル・ピッツ(Kyle Pitts)の二人です。全盛期のニューイングランドペイトリオッツのQBトム・ブレディ(Tom Brady、元ミシガン大)とTEロブ・グロンコウスキー(Rob Gronkowski、元アリゾナ大)のコンビを彷彿とさせるこの二人は相手ディフェンダーにとっては脅威となっています。

テキサスA&M大は先週アラバマ大との敗戦試合で435ヤードものパスを投げられてしまいました。単純に考えればこの試合でも再びパスが乱舞しそうな予感・・・。

ジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督がテキサスA&M大に就任して以来、彼らの対トップ5チーム戦績はなんと0勝7敗。75億円のサラリーを受け取りながらそれに見合った結果を残せていないと日に日に批判の声が高まっています。その声を鎮めるためにはいわゆるシグニチャーウィン(代表的な勝ち試合)が必要ですから、それには今週末のフロリダ大は格好の相手ではあります。しかし負ければさらに油に火を注ぐこととなり・・・。

バージニア工科大(19位)@ ノースカロライナ大(8位)

今季開幕時から高い期待度を背負ってきたノースカロライナ大はあれよあれよという間にトップテン入りを果たして今週は8位にランクされています。名将マック・ブラウン(Mack Brown)監督への期待の表れだと言えそうですが・・・。

一方バージニア工科大もここまで2戦全勝とこれ以上ない立ち上がりを見せています。その原動力となっているのは彼らのランゲーム。なんとここまでたったの2試合でトータル638ヤードを足だけで稼いでいます。これは1試合平均319ヤードで全米3位。1位と2位がそれぞれ空軍士官学校と陸軍士官学校というオプション使いのグラウンドアタックチームであることを考えると、そのレベルまでバージニア工科大が迫っているということはそれほどに彼らのランアタックが驚異的だということです。

バージニア工科大がラン攻撃で流れを掴みたいならばノースカロライナ大のパスアタックを食い止め相手に空中戦に持ち込ませないことです。点差が開けば自ずとバージニア工科大もパスアタックにシフトせざるを得ませんから、得意のランアタックで流れを掴みたいならばノースカロライナ大に点差をつけられないことです。

ノースカロライナ大には未来のホープであるQBサム・ハウウェル(Sam Howell)が健在ですが、ここまで2試合で520パスヤードに3TD、3INTとぱっとしていません。彼がこの試合で真価を披露するかにも注目です。

アラバマ大(2位)@ ミシシッピ大

この試合はニック・セイバン(Nick Saban)監督とかつて彼に仕えていたレーン・キフィン(Lane Kiffin)監督との「師弟対決」です。

詳しいことはこの記事を読んで頂くとして、アラバマ大はパスオフェンスが全米5位(平均369ヤード)、スコアリングオフェンスが4位(平均45点)、トータルオフェンスで15位(平均479ヤード)とファイアーパワーは昨年までとひけを取りません。ミシシッピ大ディフェンスはこれまでにない試練を受けることになります。

しかしオフェンスの鬼才であるキフィン監督の下ミシシッピ大のトータルオフェンスは数字の上ではアラバマ大を上回っています。特に得意のRPO(ランパスオプション)とスプレッドオフェンスを織り交ぜミスマッチを探すのに非常に長けており、ミシシッピ大で初年度なのにも関わらずすでにパスディフェンスでは全米4位(平均381ヤード)、トータルオフェンスでも全米5位(平均536ヤード)とトップクラス。

果たしてキフィン監督がセイバン監督に下剋上を決めることが出来るでしょうか?可能性は十分あると思います。

フロリダ州立大 @ ノートルダム大(5位)

ノートルダム大はコロナの影響でこの試合が9月19日以来の3戦目となりますが、試合がない間ランクを落とすばかりか逆に順位を上げて5位で今週末のフロリダ州立大戦を迎えます。

これまでの2試合でノートルダム大は79得点に13失点と数字上は圧倒的ですが、その対戦相手がデューク大とサウスフロリダ大ということで両チーム合わせても1勝7敗ということを考えればノートルダム大の真の実力はまだ試されていないことになります。

そのチャレンジャーとなるフロリダ州立大ですが彼らもここまで1勝2敗芳しくありません。しかしこの試合ではチームは新QBジョーダン・トラヴィス(Jordan Travis)を起用することを発表していますし、またノートルダム大がコロナからの病み上がりと3週間ぶりの実戦というところでフロリダ州立大にも付け入る隙が無いわけではありません。

ノートルダム大はここまでホームゲーム20連勝中。はたして彼らがこの記録を更新することが出来るか、はたまたフロリダ州立大がこの記録を止めることが出来るかにも注目したいです。

アーカンソー大 @ アーバン大(13位)

今季初年度となるサム・ピットマン(Sam Pittman)監督に率いられるアーカンソー大は先週全米16位のミシシッピ州立大に競り勝ち、SECゲーム連敗記録を20で止めたばかり。チーム内の士気は高まっています。

反面アーバン大は先週ジョージア大とのライバリーゲームに敗退。順位は13位とそこまで落ちませんでしたが、ジョージア大ディフェンスが今季トップクラスだとは言え彼らに全く仕事をさせてもらえなかったアーバン大オフェンス陣の脆さを考えると13位というランキングはむしろラッキーだったと考えてもいいかもしれません。

ただアーバン大のOCチャド・モリス(Chad Morris)氏にとってこの試合はどうしても勝ち星で終えたいところ。なぜならモリス氏は昨年まで2年間アーカンソー大の監督を務めていた人物。モリス氏も「この試合は個人的に思い入れがある試合となる」と明言しており、モリス氏としてはなんとしても勝利してアーカンソー大の鼻を明かしてやりたいところです。

テキサス大(22位)@ オクラホマ大

レッドリバーの戦い(Red River Shootout)」と呼ばれる全米を代表するこのライバリーゲーム。例年は開催地のコットンボウルスタジアムの周りには移動遊園地や出店で大変な賑わいを見せますが、残念ながら新型コロナの影響でこの「ステートフェスティバル」は開催されません。

そのせいで盛り上がりに欠けてしまいますが、テキサス大オクラホマ大両チームとも先週敗れしかもオクラホマ大はこれですでに2敗目。オクラホマ大は今季最高位で3位、テキサス大は最高で8位まで上がっておりその時はこの「レッドリバーの戦い」の注目度は高かったのですが、2週間でこの試合の価値は暴落してしまいました。

両チームとも脆さの原因はディフェンス。テキサス大は最近2試合で89失点、オクラホマ大も75失点とこれでは攻撃力があったとしても勝てる試合を落としてしまうというものです。

すでに2敗しているオクラホマ大はリーグ6連覇に赤信号が灯り、この試合に負ければほぼそのチャンスは塵となって消えてしまうことでしょう。しかし背負っているものの大きさで言えばテキサス大の方がこの試合でなんとしても負けるようなことは避けなければなりません。1敗ならば今後リーグタイトルレースで十分生き残れますが、負ければそれが遠ざかるだけでなく、トム・ハーマン(Tom Herman)監督不要論が噴出しかねないからです。

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