コネチカット大が無所属/独立校に

現在アメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)に所属しているコネチカット大ですが、来年から大学全てのスポーツチームがAACを離脱してBig Eastカンファレンスに復帰することが決定しました。これに伴い同大フットボール部は無所属/独立校となります。

コネチカット大は長くNCAA1部でも下部リーグであるFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン、旧I-AA)に所属するチームでしたが、2004年にBig Eastカンファレンスに昇格することになりました。

かつてBCS(ボウルチャンピオンシップシリーズ)によってナショナルチャンピオンが決定されていた時代、今で言う「パワー5カンファレンス」は「BCSカンファレンス/メジャー6」と呼ばれており、現在のパワー5チームにBig Eastカンファレンスを加えた6カンファレンスで構成されていました。BCSカンファレンスには優勝チームが自動的にBCSボウルゲームに出場権が与えられることになっていたので、これらの6つのカンファレンスに所属することは大きな意味を持っていました。

参考記事ボウルチャンピオンシップシリーズ

全盛期のBig Eastカンファレンスにはマイアミ大バージニア工科大ピッツバーグ大ボストンカレッジなどが所属しており、それなりに力のあるカンファレンスとして存在していたのです。

しかし2004年に突如としてカンファレンスのエクスパンション(拡張)が行われ、前述のマイアミ大、バージニア工科大、さらに翌年の2005年にはボストンカレッジがBig Eastを離脱してアトランティックコーストカンファレンス(ACC)に合流。この3チームが抜けたため、Big EastはBCSボウルへの自動的出場権を確保するための条件である所属チーム数の最低すである8チームを満たすために、当時非BCSカンファレンス所属だったルイビル大、シンシナティ大、サウスフロリダ大、そしてコネチカット大を新たに新メンバーとして招き入れました。

しかしエクスパンションの波はここで終わらず、2012年度シーズン後にウエストバージニア大が抜けると、2013年度シーズン後にはピッツバーグ大シラキュース大がACCへ離脱。これによりフットボールとしてのBig Eastカンファレンスはその体制を維持できなくなり、消滅することになってしまったのです。そして残された数チームは新たに創設されたAACへと鞍替えすることになりますが、同時期にBCS制度が廃止され現在のカレッジフットボールプレーオフ(CFP)制度へと移行したことに伴い、AACは「BCSカンファレンス」とほぼ同義である「パワー5」カンファレンスからその下部グループとも言える「グループオブ5」に格下げとなってしまったのです。

もともとBig Eastカンファレンスは男子バスケットボールの強豪カンファレンスとして知られ、特にコネチカット大は何度も全米優勝を果たしたことがある老舗として知られていました(コネチカット大の女子バスケットボール部は更に有名)。しかしAACへと移籍したあとのコネチカット大男子バスケ部はいつしか全米の表舞台から姿を消し、それを不服とする古参のファンは少なくありませんでした。

実はフットボールカンファレンスとしてのBig Eastは消滅していましたが、その他の大学スポーツにおいてBig Eastはその後も健在でした。特に男子バスケットボールでは所属チームであるヴィラノヴァ大が全米制覇を成し遂げるなど好調で、これに触発されたコネチカット大がBig Eastに復帰をもくろんでいるという噂が今オフ流れていました。そしてこの度それが現実のものとなったのです。

そこで問題となるのがコネチカット大のフットボール部です。フットボール部以外の全チームがAACを離れBig Eastに復帰しますが、Big Eastにはフットボールは存在しません。しかしだからといってフットボール部だけAACに残留するという選択もないのです。

そこで囁かれていたのがフットボール部だけFCSレベルに降格するか、FBSレベルで無所属となるか、もしくはフットボール部を廃部するかという選択肢でした。

コネチカット大フットボール部はFCS時代だった1999年から2010年までランディ・イーゼル(Randy Edsall)監督に率いられて徐々に頭角を現し、2010年にはBCSボウルであるフィエスタボウルに出場するまでに至りました。しかしイーゼル監督がメリーランド大監督に就任するためにチームを去った2011年以降勝ち越しシーズンを未だ送ることが出来おらず、2017年からイーゼル監督が復帰したあともその不調の波は改善されず、大学内ではにわかに「フットボール部不要論」が沸き起こっていたのです。

しかし結局今回のBig Eastカンファレンスへの復帰に際し、フットボール部はFBSに留まり、無所属チームとして2020年以降もフットボール部を継続していくことに決定しました。

ただ、AACを離脱するのに代償も存在し、コネチカット大は2020年度以降にAACを離れる代わりに彼らに1700万ドル(1ドル100円計算で約17億円)を2026年までに支払わなければなりません。

そして所属チームを1つ失うことになるAACですが、今のところその埋め合わせのためのチームを勧誘する動きはないようです。この余波として現在AACで敷かれている二地区制度が廃止され、カンファレンス優勝決定戦にはレギュラーシーズンの上位二チームが進出するというのが目下の噂です。

この記事が気に入ったらポチッ!
この記事が気に入ったらポチッ!
Share on facebook
シェアする 0
Share on twitter
ツイートする
Share on twitter
Share on facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on pocket

RECOMMENDED 
こちらの記事もどうぞ