大学時代にはQBとしてルイジアナ工科大でプレーし(1966年〜1969年)、プロではピッツバーグスティーラーズ一筋で3度のプロボウル選出、4度のスーパーボウルチャンピオン(その内第13回と第14回ではMVPを獲得)に輝き、殿堂入りも果たしたテリー・ブラッドショー(Terry Bradshaw)氏。68歳になる現在も大手ネットワークFOXでNFLの解説者を務め、その豪快なキャラクターは歳を召しても色褪せる事は有りません。
そのブラッドショー氏が先月アラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督に噛み付くシーンが有りました。
というのもこのサイトでも扱ったようにセイバン監督はつい先日破格の契約更新をしたばかりでしたが、この総額に対しブラッドショー氏が苦言を呈したのです。
「セイバン(監督)の事は良く知っている。彼は今どれくらい貰っているって?1200万ドル(約12億円)?!これはルイジアナ工科大の体育局の全体の予算と同じじゃないか!これはShameful、Shamefulだ!」
「Shameful」とは直訳すると「破廉恥な」「けしからぬ」「みっともない」「情けない」とされていますから、ブラッドショー氏の言いたかったニュアンスは分かって頂けると思います。
セイバン監督は現在のカレッジフットボール界で文句なく3本の指に入るほどの名将ですが、昔気質のブラッドショー氏にとってはいくらなんでもこの額は度を超えすぎていると感じたのでしょう。腕の立つコーチは高額サラリーを受け取るのは当然ですが、毎年高騰する金額を前に我々のような素人だけでなくブラッドショー氏のような殿堂入り人物でさえ違和感を感じているのです。