ボウルゲーム

ランキング

順位表

プレシーズン

予定/結果

順位表

第58回スーパーボウル!

第58回スーパーボウル!

いよいよNFLの頂上決戦、スーパーボウルがアメリカ現地日時2月11日に行われます。今年のマッチアップはNFC覇者のサンフランシスコ49ersとAFC覇者のカンザスシティチーフスとなりました。49ersは1994年度シーズン以来のスーパーボウル制覇(トータル6つ目)を目指し、チーフスとしては2022年度シーズンに続くスーパーボウル2連覇(トータル5つ目)を狙います。

もしカンザスシティが2連覇を成し遂げれば第38回大会と第39回大会にて連覇を果たしたニューイングランドペイトリオッツ以来の偉業となり、トータルでは8チーム目の快挙となります。またサンフランシスコはジョー・モンタナ(Joe Montana、元ノートルダム大)氏、スティーヴ・ヤング(Steve Young、元ブリガムヤング大)氏、ジェリー・ライス(Jerry Rice、元ミシシッピバレー州立大)氏といったレジェンドが活躍していた時以来の栄冠を目指すことになります。

またこのマッチアップは第54回大会(2019年度シーズン)の再現でもあります。この時はカンザスシティが31対20でサンフランシスコを倒し、50年ぶりのロンバルディトロフィーをカンザスシティは地元に持ち帰ったのでした。

当サイトはカレッジフットボールサイトですので、NFLを中心とした情報を提供されているサイトには到底情報の質が劣りますが、今回はこのスーパーボウルをカレッジフットボールファンの目線から見ていきたいと思います。

created by Rinker
ベースボール・マガジン社 (編集)

49ersロースター(出身校付き)

サンフランシスコ49ers

12勝5敗(5勝1敗 NFC西地区)

オフェンス

QB

ブロック・パーディ

Brock Purdy

アイオワ州立大

2022年ドラフト第7巡目

RB

ラヒーム・モスタート

Raheem Mostert

パデュー大

2015年ドラフト外FA

RB

クリスチャン・マキャフリー

Christian McCaffrey

スタンフォード大

2017年ドラフト第1巡目

stanford50

FB

カイル・ユーズチェック

Kyle Juszczyk

ハーバード大

2013年ドラフト第4巡目

WR

ディーボ・サミュエル

Deebo Samuel

サウスカロライナ大

2019年ドラフト第2巡目

WR

ブランドン・アイユーク

Brandon Aijuk

アリゾナ州立大

2020年ドラフト第1巡目

WR

ケンドリック・ボーン

Kendrick Bourne

イースタンワシントン大

2017年ドラフト外FA

イースタンワシントン大

TE

ジョージ・キトル

George Kittle

アイオワ大

2017年ドラフト第5巡目

LT

トレント・ウィリアムス

Trent Williams

オクラホマ大

2010年ドラフト1巡目

LG

アーロン・バンクス

Aaron Banks

ノートルダム大

2021年ドラフト第2巡目

C

ジェイク・ブレンデル

Jake Brendel

UCLA

2016年ドラフト外FA

RG

スペンサー・バーフォード

Spencer Burford

テキサス大サンアントニオ校

2022年ドラフト第4巡目

UTSA-logo-150

RT

コルトン・マクキヴィッツ

Colton McKivitz

ウエストバージニア大

2020年ドラフト第5巡目

ディフェンス

DE

ニック・ボーサ

Nick Bosa

オハイオ州立大

2019年ドラフト第1巡目

オハイオ州立大

DE

チェイス・ヤング

Chase Young

オハイオ州立大

2020年ドラフト第1巡目

オハイオ州立大

DT

ジャヴォン・ハーグレイヴ

Javon Hargrave

サウスカロライナ州立大

2016年ドラフト第3巡目

DT

アリク・アームステッド

Arik Armstead

オレゴン大

2015年ドラフト第1巡目

LB

ドレイ・グリーンロウ

Dre Greenlaw

アーカンソー大

2019年ドラフト第5巡目

アーカンソー大

LB

フレッド・ワーナー

Fred Warner

ブリガムヤング大

2018年ドラフト3巡目

LB

オーレン・バークス

Oren Burks

ヴァンダービルト大

2018年ドラフト第3巡目

SS

ジャイアー・ブラウン

Ji'Ayir Brown

ペンシルバニア州立大

2023年ドラフト第3巡目

FS

テショーン・ギプソン

Tashaun Gipson

ワイオミング大

2012年ドラフト外FA

CB

チャヴァリアス・ワード

Chavarius Ward

ミドルテネシー州立大

2018年ドラフト外FA

mtsu_50

CB

ディオモド・レノー

Deommodore Lenoir

オレゴン大

2021年ドラフト第5巡目

スペシャルチーム

PK

ジェイク・ムーディー

Jake Moody

ミシガン大

2023年ドラフト第3巡目

P

ミッチ・ウィシュノウスキー

Mitch Wishnowsky

ユタ大

2019年ドラフト第4巡目

utah_50

KR/PR

レイ・レイ・マクラウド

Ray-Ray McCloud

クレムソン大

2018年ドラフト第6巡目

clemson50

チーフスロースター(出身校付き)

カンザスシティチーフス

11勝6敗(4勝2敗 AFC西地区)

オフェンス

QB

パトリック・マホームズ

Patrick Mahomes

テキサス工科大

2017年ドラフト第1巡目

RB

アイゼア・パチェコ

Isiah Pacheco

ラトガース大

2022年ドラフト第7巡目

WR

ラシー・ライス

Rashee Rice

サザンメソディスト大

2023年ドラフト第2巡目

WR

マークウェズ・ヴァルデス・スキャントリング

Marquez Valdes-Scantling

サウスフロリダ大

2018年ドラフト第5巡目

WR

カダリアス・トニー

Kadarius Toney

フロリダ大

2021年ドラフト第1巡目

florida-logo-150

WR

デマーカス・ロビンソン

Demarcus Robinson

フロリダ大

2016年ドラフト第4巡目

TE

トラヴィス・ケルシー

Travis Kelce

シンシナティ大

2013年ドラフト第3巡目

LT

ドノヴァン・スミス

Donovan Smith

ペンシルバニア州立大

2015年ドラフト第2巡目

LG

ジョー・サニー

Joe Thuney

ノースカロライナ州立大

2016年ドラフト第3巡目

C

クリード・ハンフリー

Austin Reiter

オクラホマ大

2021年ドラフト第2巡目

RG

ジャワン・テイラー

Jawaan Taylor

フロリダ大

2019年ドラフト第2巡目

florida-logo-150

RT

アンドリュー・ワイリー

Andrew Wylie

イースタンミシガン大

2018年ドラフト外FA

ディフェンス

DE

マイケル・ダナ

Michael Danna

ミシガン大

2020年ドラフト第5巡目

DE

ジョージ・カーラフティス

George Karlaftis

パデュー大

2022年ドラフト第1巡目

DT

クリス・ジョーンズ

Chris Jones

ミシシッピ州立大

2016年ドラフト第2巡目

DT

デリック・ナディ

Derrick Nnadi

フロリダ州立大

2018年ドラフト第3巡目

LB

ニック・ボルトン

Nick Bolton

ミズーリ大

2021年ドラフト第2巡目

LB

ウィリー・ゲイ

Willie Gay

ミシシッピ州立大

2020年ドラフト第2巡目

LB

リオ・シェナル

Leo Chenal

ウィスコンシン大

2022年ドラフト第3巡目

CB

ラジャリアス・スニード

L'Jarius Sneed

ルイジアナ工科大

2020年ドラフト第4巡目

S

マイク・エドワーズ

Mike Edwards

ケンタッキー大

2019年ドラフト第3巡目

S

ジャスティン・リード

Justin Reid

スタンフォード大

2018年ドラフト第3巡目

CB

トレント・マクダフィー

Trent McDuffie

ワシントン大

2022年ドラフト第1巡目

スペシャルチーム

PK

ハリソン・バッカー

Harrison Butker

ジョージア工科大

2017年ドラフト第7巡目

P

トミー・タウンゼン

Tommy Townsen

フロリダ大

2020年ドラフト外FA

PR

カダリアス・トニー

Kadarius Toney

フロリダ大

2021年ドラフト第1巡目

KR

リッチー・ジェームス

Richie Davis

ミドルテネシー州立大

2018年ドラフト第7巡目

昨年優勝したカンザスシティの先発ロースターをみるとそのほとんどが同じメンツとなっていますが、一方2019年度にスーパーボウルに出場した際のサンフランシスコの先発ロースターと見比べるとそのメンツはガラッと変わっていることがわかります。同じなのはサミュエル、ユーズチェック、キトル、ボーサ、アームステッド、ワーナー、グリーンロウぐらいなものです。3〜4年でチームの構成がここまで変わるというのも興味深いですね。

出身チーム&カンファレンス

スーパーボウルに出場する両チームの選手の中でどの出身大学が一番多くの選手をこの大舞台に送り出しているかというと・・・。

2024年2月現在、現役選手としてNFLに在籍する選手の出身大学のトップ5はアラバマ大オハイオ州立大ルイジアナ州立大ジョージア大ミシガン大となっていますが、今回出場する2チームの選手を見るとオクラホマ大、ジョージア大、ミシガン大の躍進が目立ちます。

また最近チームとしてちょっと寂しい状況が続いているのがフロリダ大ですが、その出身選手が4人も両チームのアクティブロースターに残っているのは、昔取った杵柄というところでしょうか。

両チームのアクティブロースターの出身チームを眺めてみると・・・

どちらのチームもメジャーな強豪チーム出身選手が在籍しているのが分かりますが、一方でFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のアイビーリーグチーム(ペンシルバニア大ハーバード大)やサウスカロライナ州立大モンタナ大サウスダコタ州立大という、メジャーではない大学出身の選手が健在なところも垣間見ることができます。

今度は先発選手の出身カンファレンスを見てみたいと思います。

サウスイースタンカンファレンス23人
Big Tenカンファレンス19人
Big 12カンファレンス17人
Pac-12カンファレンス12人
アトランティックコーストカンファレンス9人
FCS/Div.II/Div.III9人
カンファレンスUSA4人
ミッドアメリカンカンファレンス4人
独立校/無所属3人
アメリカンアスレティックカンファレンス3人
サンベルトカンファレンス2人
マウンテンウエストカンファレンス1人

サウスイースタンカンファレンス(SEC)が最多ですが、それをBig TenカンファレンスBig 12カンファレンスPac-12カンファレンス所属チーム出身選手が追随します。俗に言う「パワー5」カンファレンス出身選手が多くを占めており、それはカレッジフットボールでの勢力図をそのまま反映しているとも言えます。

ただ興味深いのは、ディビジョン1部のトップティアであるFBS(フットボールボウルサブディビジョン)以下のFCS以下のチームからも合計で9選手が今回のスーパーボウルの大舞台に出場するということです。名門出身でないからと言ってこういった夢のステージに立てないというわけではないということですね。

元5つ星リクルート

高校生が大学チームからリクルートを受ける際何かと会話に出てくるのは、彼らを評価する星の数です。5段階で5つ星が最高峰の評価を受けるリクルートと言うことになりますが、そのように高校時代から将来有望という評価を受けた選手たちが果たしてプロでもやっていけるのかと言うのはよく言われることです。

あるデータ(少し古いですが)によると、かつて5つ星を受け取った選手たちがNFLでも活躍する可能性は高めだと言う数字が出ています。また元5つ星選手で第1巡目ないし2巡目で指名を受けた選手たちはしっかりとプロでも成果を出してリーグに残る率が高いと言うデータも出ているようです。

またスキルポジションの選手で5つ星の評価を得た選手がプロでもやっていける確率もある程度ポジティブな数字が残っています。一方でライン選手がプロでも力を発揮できる確率がそこまで高くないようですが、それは高校で高評価を受けた選手の伸び代がそこまでないと言えるのかもしれませんし、逆を言えばこれらのポジション選手は大角に入ってからプロ入りするまでに化けやすいとも言えるのかもしれません。

今回のSBに出場する両チームには以下のような元5つ星選手が出場するようです。

先発選手でもそうでない選手もいますが、この人数が多いと見るかどうか・・・。

マホームズ vs パーディ

試合を行う際に同じポジション選手同士を比べ合うのはナンセンスなような気もしますが、とかく試合の行方を語る上で外せないのは互いの先発QBのことになりますよね。

パトリック・マホームズ(カンザスシティQB)

パトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)はテキサス工科大出身で前アリゾナカーディナルズのHCであるクリフ・キングスバリー(Kliff Kingsbury)監督に大学時代3年間従事。キングスバリー監督の超パス重視オフェンス「エアーレイドオフェンス」のおかげもあってたったの3年間で11252パスヤードに93TDというとんでもない数字を残しました。また2016年度のオクラホマ大戦で彼が残した1試合のパスヤード(734ヤード)およびトータルヤード(819ヤード)は未だ破られていないNCAA記録です。

そんなマホームズですが、高校生リクルート時は3つ星評価(5段階中)の選手としてそこまで高い評価を受けていた選手というわけではありませんでした。

テキサス州出身のマホームズ、父親は1997年と1998年に横浜ベイスターズで投手として来日したこともある選手(つい最近飲酒運転で逮捕されてしまいましたが)。その影響もあって小さな頃から熱心で才能のある野球少年として育ちました。打撃で非凡な才能を見せ、またピッチャーとしてもはたまた野手としても才能を発揮。

またバスケットボールでも活躍したマルチアスリートだったようで地元では有名なアスリートだったとのこと。親戚に言わせれば何をやっても大人を負かしてしまうほどの運動能力を持っていたらしく、それはゴルフや高跳び、果ては卓球まで多岐に渡っていたということです。

そんな彼がフットボールに目覚めたのはミドルスクール(日本の中学校相当)からだったらしいのですが、当初は主にセーフティーとしてプレーし、QBとして本格的に先発出場し出したのは高校2年生からだったのだそうです。

このシーズン、マホームズは3839パスヤードに46TDと素晴らしい成績を残し、地元テキサス周辺である程度の注目を集めることになります。そこに目をつけたのがテキサス工科大のキングスバリー監督とそのスタッフ。高校2年のシーズンが終わった後にテキサス工科大がマホームズにスカラシップ(スポーツ奨学金)をオファーし、本人もこれを受諾したそうです。

ただ今となっては驚くことに彼をリクルートしていたのは他にオクラホマ州立大ライス大くらいだったとか。しかもオクラホマ州立大は結局マホームズにスカラシップをオファーすらしなかったということで、今の彼のポジションからすると彼が高校生の時に大学から引く手数多とならなかったのかというのは、ちょっとしたミステリーになっています。

では何故高校生だったマホームズに多くのチームが手を出さなかったのか・・・。

まず一つ目に言われているのは、すでにご紹介した通りマホームズの父がプロ野球の選手であり、彼自身も高校で野球(バスケも)をプレーし続けていたことで、将来的にはアメフトではなく野球の道に進むのではないかと言われていたからです。オファーしても入部しないのであれば別のリクルートを勧誘することに注力した方がいいと感じた大学がいくつもあったのかもしれません。

もう一つ言われていたのが、フットボールの他にバスケと野球もこなすマルチアスリートだったため、フットボールのオフシーズンにはすでに別のスポーツに本格的に取り組んでおり、フットボールに費やす時間が少なすぎると危惧されていたことも挙げられているようです。

特に当時から彼の投球フォームは独特でしたが、それをオフシーズンに矯正するようなチャンスもなかったことを心配した大学コーチが居たとか居ないとか・・・。

ただテキサス工科大および現在のKCでの活躍からも分かる通り、真ホームズがマルチアスリートを貫いたことは決してマイナスにはならなかったといえるのではないでしょうか?むしろ彼のクリエイティブでどことなくトリッキーなプレースタイルは野球やバスケを通して身についたものであると考えることができるため、マルチにスポーツをやっていたことが今のマホームズの基礎を形成していたとも言うことができると思います。

アメリカで複数のスポーツを若い頃からプレーすることは不思議なことではありませんし、むしろ一つのスポーツだけをプレーしている生徒を探す方が難しいかもしれません。複数のスポーツに勤しんだ方が子供たちの総合的なヘルスに有効だという研究もなされているほどです。

日本のユーススポーツはとかく生徒に一つの競技しかプレーさせられない環境にあると思います。それはそれぞれのスポーツにシーズンという明確な区切りがなく、1年中スポーツ活動しているからにほかありませんが、複数のスポーツをすることでマホームズのような逸材が生まれるとすれば、どのスポーツにせよ若いうちにいろいろやらせてあげられるといいですよね。

ブロック・パーディ(サンフランシスコQB)

一方のブロック・パーディ(Brock Purdy)はマホームズの出身校であるテキサス工科大と同じくBig 12カンファレンス所属のアイオワ州立大出身。2018年から2021年まで在籍したパーディは同校で合計12170ヤードのパス、100トータルTD、33パスINTを記録。アイオワ州立大出身QBとしては近年で最も活躍した選手といえます。

そんなパーディも高校時代は3つ星リクルートとしてそこまで注目されていたQBというわけではありませんでしたが、アラバマ大テキサスA&M大から勧誘されていたようです。結果的に現実的にプレー機会が与えられる可能性の高いアイオワ州立大を選んだということのようですね。

アイオワ州立大に在籍中には、RBで現ニューヨークジェッツブリース・ホール(Breece Hall)とタッグを組み、特にコロナ禍で行われた2020年度シーズンは9勝3敗でファイナルランキングは9位と2000年以来の最高位を記録。筆者も彼らの活躍はよく記憶しています。

それは若き指導者であるマット・キャンベル(Matt Campbell)監督の手腕によるところも大きいですが、大学生涯で3度オールカンファレンスに選出され、またアイオワ州立大のスクールレコードを実に32個も保持するという事実からも、アイオワ州立大QBとしてはファンの記憶に残る偉大な選手として大学を後にします。

ただ、2022年のNFLドラフトではQBが比較的例年よりも不作と言われる中なかなか指名されず迎えた3日目、ドラフトもいよいよ終わってしまうという最終局面となったこの年最後のピック、俗にいう「Mr. Irrerevant」として第7巡目総合262番目にてサンフランシスコからの指名を受けたのでした。

2022年度シーズンの開幕時、パーディはトレイ・ランス(Trey Lance、元ノースダコタ州立大)、ジミー・ガロポロ(Jimmy Garoppolo、元イースタンイリノイ大)に次ぐ第3のQBとしてチームに帯同しますが、第2週目のシアトルシーホークス戦でランスがシーズン絶望となる足首の怪我を負い戦線離脱。さらに第13週目にはガロポロが足の怪我で負傷退場するとパーディが正QBとして登場。そしてこのマイアミドルフィンズ戦では「Mr. Irrelevant」のQBとして史上初めてレギュラーシーズン戦でパスTDを決めるという快挙を成し遂げます。

しかし彼の快挙はこれだけにとどまりません。ガロポロ欠場のあと先発を任されたパーディは12月11日に「GOAT」と名高いトム・ブレディ(Tom Brady、元ミシガン大)率いるタンパベイバッカニアーズと対戦。そしてこの試合に見事勝利し、ブレディと初顔合わせで彼を倒した唯一のQBという称号も手に入れます。

結局この年サンフランシスコはNFCウエスト地区を勝ち抜きプレーオフ進出を果たし、NFCチャンピオンシップまで駒を進め、結局ここでフィラデルフィアイーグルスに敗れてしまいますが、「Mr. Irrelevant」という超アンダードッグのパーディがここまでチームに貢献するとは誰も想像しておらず、まさにシンデレラストーリーを地で行く活躍を見せたのでした。

そして今回見事スーパーボウルの大舞台に立つことになるわけですが、果たして「Mr. Irrelevant」としてマホームズ率いるカンザスシティを倒し、正真正銘の「Mr. Relevant」となるかどうかに注目が集まります。

ちなみに・・・

ちなみに、両チームを率いるアンディ・リード(Andy Reid、カンザスシティー)とカイル・シャナハン(Kyle Shanahan)監督も当然カレッジフットボールプレーヤーだったわけですが・・・。

リード監督はブリガムヤング大に1978年から1980年まで所属。OLとして同校のレジェンドでもあるQBジム・マクマホン(Jim McMahon)とともにプレーした後にコーチングの道へ足を踏み入れ、9年間カレッジで修行したのちに1992年からグリーンベイパッカーズに合流してNFLに活躍の舞台を移し1999年にはフィラデルフィアイーグルスのHCに就任。ここで13年指揮を取ったのちに2013年から現在までカンザスシティチーフスで監督を務めているというベテランコーチです。

一方のシャナハン監督はNFLのレジェンド、マイク・シャナハン(Mike Shanahan)の実子。大学時代はデューク大およびテキサス大にWRとして在籍しますが、正直選手としてはパッとしない成績しか残せませんでした。ちなみに彼のテキサス大時代のQBはメジャー・アップルホワイト(Major Applewhite、現サウスアラバマ大監督)氏とクリス・シムス(Chris Simms、現NFL解説者)氏でした。

選手として開花しなかったものの、父親の叡智を授かりコーチとしてその才能をいかんなく発揮。ここ最近ではオフェンシブグールーとしてその手腕を買われ、2017年にサンフランシスコの監督に抜擢。以来7年間で4度プレーオフに進出。そして2019年度に続き今回2度目のスーパーボウルに降臨。悲願の優勝を狙います。

どっちが勝つのか・・・

常勝チームとも言えるチーフスと今季目覚ましい強さを見せる49ersの戦い・・・。

チームの代謝が進む中でどちらのチームもロースターに名を連ねる選手がここ数年にプロ入りしたという選手の数が多めです。そう言った意味では「あの時あの大学でプレーしていたあの選手が・・・」という見方もできてカレッジファンとしてはなんとも言えない気持ちになります。

大学時代すごい数字を残したマホームズと紆余曲折を経て周囲の予想を裏切りスーパーボウルの大舞台に立つパーディ。彼らがこの試合でどんなプレーを見せるのかも楽しみですし、またマホームズとTEトラヴィス・ケルシー(Travis Kelce、元シンシナティ大)の活躍(およびテイラー・スウィフトの存在感?!)やRBクリスチャン・マキャフリー(Christian McCaffrey、元スタンフォード大)やWRディーボ・サミュエル(Deebo Samuel、元サウスカロライナ大)、DEニック・ボーサ(Nick Bosa、元オハイオ州立大)といったタレント揃いのサンフランシスコの選手たちも見もの。

とはいえ、カレッジフットボールを専門に扱っている筆者にとってどちらが勝つかなんてことはわかりません(笑)。そういうのはNFLを専門に扱ってらっしゃるファンの方に任せて、こちらは当日のワクワク感を噛み締めながらぶっつけ本番で雰囲気含めて楽しもうと思います。いい試合になるといいなー。

この記事が気に入ったら拡散&フォローお願いします!
ツイート
この記事が気に入ったら拡散&フォローお願いします!
ツイート
このエントリーをはてなブックマークに追加
このエントリーをはてなブックマークに追加
RELATED POSTS 
関連記事

ANY GIVEN 
SATURDAY

全米カレッジフットボールファンサイト