ここ数年白人警官が無実の黒人を射殺する事件が多くとりだたされています。「Black Lives Matter(BLM)」という言葉も生まれ、一時は社会的現象にまでなったこともあります。それは当時と比べると現在は沈静化していますが、それでも時々黒人に対する暴力や人種差別のニュースが流れます。まだまだそのような差別意識はアメリカに根付いていると気付かされるばかりです。
そんな中、今年4月29日にテキサス州で15歳の黒人少年ジョーダン・エドワーズ君が不幸なことに白人警官に射殺されてしまうという悲しい事件が起きました。この事件ではこの警察官は殺人罪で立件され、今の所昔ように白人警官が無罪となって黒人社会が立ち上がるというようなことにはなっていません。
実はエドワーズ君は大のアラバマ大フットボール部ファンで、将来は深紅のユニフォームを纏ってプレーすることが夢でした。残念ながらそれは叶うことは無くなってしまいましたが、その話を聞いたアラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督はエドワーズ君の家族に素敵なプレゼントを贈ったのです。
Very cool of Nick Saban & Alabama to send this to the family of Jordan Edwards. His dream was to play for the Tide. pic.twitter.com/ne3kEz4yBe
— Jasmine (@JasmineLWatkins) June 17, 2017
エドワーズ君の名前入りジャージの他にもアラバマ大のグッズがたくさん。またNBAロサンゼルスレイカーズの元スター、コビー・ブライアント(Coby Bryant)氏もエドワーズ君家族を訪問したとか。
エドワーズ君を失った家族の悲しみは計り知れませんが、セイバン監督らの計らいが少しでもそれらを和らげてくれることを祈ります。