先日新たに導入が検討されているカレッジフットボールプレーオフ(CFP)の12チーム制についての記事をアップしました。その内容において現在提案されているのは、12チームのうちカンファレンス優勝チームでなおかつCFPランキングから上位6チームに自動的に出場権が与えられるという項目があります。
当初の報道では10あるFBS(フットボールボウルサブディビジョン、旧NCAA1部A)の中でも上位カンファレンス群といわれる「パワー5」カンファレンス勢の優勝チーム5校とそれ以外の5つのカンファレンス「グループオブ5」カンファレンス勢の優勝チームのうちランキングが最も高い1校に自動的に出場権が与えられる、と噂されていました。
まだこの案が可決されてはいないものの、「パワー5」「グループオブ5」に関係なく上位6チームの各カンファレンス優勝チームが自動的に出場権を与えられるという案に異を唱えたカンファレンスが現れました。「パワー5」の1つであるPac-12カンファレンスです。
Pac-12カンファレンス出身チームがCFPに出場したのは2016年度のワシントン大が最後。以来4年間同カンファレンスからプレーオフに進出したチームはありません。そして先に紹介した記事にもあるように、2020年度シーズンを見返してみてもPac-12カンファレンスの優勝チームとなったオレゴン大は、CFPランキングで「グループオブ5」のアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)優勝チームであるシンシナティ大(8位)、サンベルトカンファレンス優勝チームであるコースタルカロライナ大(12位)らを下回るランキング(25位)であり、もっと言えばマウンテンウエストカンファレンス(MWC)優勝チームであるサンノゼ州立大(22位)にも負けていることになります。
つまりもし12チーム制のプレーオフが昨シーズン行われていればPac-12優勝のオレゴン大は出場することは叶わなかったのです。「パワー5」の一員であるにも関わらず。
これを受けてかPac-12カンファレンスの現コミッショナー、ラリー・スコット(Larry Scott)氏は参加チームの拡大は歓迎するものの、「パワー5」の優勝チームには自動的にプレーオフ参加資格が与えられるべきだというコメントを残しました。
Pac-12チームが全米優勝レースに絡めなくなって暫く経ちますが、その遠因ともなったと言われているのがこのスコット氏。以前ご紹介した記事にそのことは触れていますが、その彼が全米の勢力図において下火になってしまったPac-12カンファレンス出身チームに自動出場枠を要求するするのはどうなのでしょうか?
しかもスコット氏は今月末で勇退(と言う名の辞任)することになっており、最後っ屁としてはちょっと情けない提案です。もし自分たちが強豪カンファレンス群とされる「パワー5」のメンバーだと胸を晴れるのならば、6枠あるうちの1つに自力で入ってもらいたいものです。
当然「グループオブ5」カンファレンス勢の体育局長らはこの意見に早急に反応し、これを許すことはせっかく上手く行っているプレーオフの拡張の計画に水を差すことだと反発しています。当然のことです。
12チーム制のプレーオフはまだ完全に承認されていませんし、されたとしても導入されるのは2023年度からと言われています。すでに新案の骨格は出来上がっているようですが、これが大御所の圧力でネジ曲がるようなことが起きるのか・・・。目が離せないところです。
今オフ最注目の話題はCFP出場チームが4チームから12チームに拡大される新案が議論されていること。この案では各カンファレンス優勝チームの上位6チームに自動的に出場権が与えられるのですが、それに異を唱えたカンファレンスがいたようで・・・。
— Any Given Saturday (@ags_football1) June 21, 2021
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