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ニューイヤーズ6ボウル寸評【2021年度】

ニューイヤーズ6ボウル寸評【2021年度】

早いもので2021年度のボウルゲームシーズンも残すところ1月4日のテキサスボウル(ルイジアナ州立大vsカンザス州立大)と1月10日のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)全米王座決定戦の2試合を残すのみとなりました。

ボウルゲームは12月の中旬から順に行われていきましたが、年末年始に近づくにつれてビッグマッチアップが数多く行われました。途中新型コロナウイルスの感染により4つのボウルゲームがキャンセルに追い込まれるなどしましたが、CFPのセミファイナル戦であるコットンボウルオレンジボウルは無事開催され、コットンボウルはアラバマ大(全米1位)が、そしてオレンジボウルはジョージア大(全米3位)がそれぞれ制して頂上決戦へ駒を進めました。

参考記事コットンボウルレビュー【2021年度CFP準決勝第1試合】
参考記事オレンジボウルレビュー【2021年度CFP準決勝第2試合】

そんな中、数あるボウルゲームの中でも最上位に位置される「ニューイヤーズ6」ボウルも行われ、今挙げたコットンボウルとオレンジボウル以外の4つの試合であるピーチボウルフィエスタボウルローズボウルシュガーボウルでも大変見ごたえのある試合を見ることが出来ました。

ここではその4つの試合を簡単に振り返ってみたいと思います。

ピーチボウル


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ミシガン州立大31、ピッツバーグ大21

アトランティックコーストカンファレンス(ACC)優勝チームであるピッツバーグ大と全米10位のミシガン州立大の戦いとなった今年度のピーチボウル。ピッツバーグ大はエースQBでハイズマントロフィーのファイナリストにも選ばれたケニー・ピケット(Kenny Pickett)、ミシガン州立大はエースRBで「ドーク・ウォーカー賞」を受賞したケネス・ウォーカー・III(Kenneth Walker III)がそれぞれNFLドラフトに備えてこの試合出場をオプトアウト(出場回避)。目玉選手を両チームとも欠く中で試合は行われました。

ピッツバーグ大はピケットの代役としてニック・パティ(Nick Patti)が先発。またレギュラーシーズン前にはオフェンシブコーディネーター(OC)のマーク・ウィップル(Mark Whipple)氏が辞任してネブラスカ大のOCに就任するなどピッツバーグ大オフェンスは試合前から大きな調整を余儀なくされました。

さらに悪いことにパティは第1Q残り7分57秒で16ヤードのランTDを決めますがこの際に肩を負傷(のちに鎖骨骨折と判明)。結局この怪我の影響でこのままロッカー送りになり、ピッツバーグ大は第3番目のデーヴィス・べヴィル(Davis Bevill)に託すほかなくなってしまいました。

一方今季1636ヤードに18TDを量産したウォーカーほどのRBの穴を埋めるのは容易ではなかったミシガン州立大。その大役を任されたのはジョードン・シモンズ(Jordon Simmons)でしたがその不安が的中しシモンズは16回のキャリーで稼げた距離がたったの23ヤード。チーム全体でも56ヤードと地上戦力はピッツバーグ大ディフェンスに完全に沈黙させられました。

しかしそこで気を吐いたのがQBペイトン・ソーン(Payton Thorne)。リードされる展開で迎えた第4Qに2つのTDパスで試合終了残り3分を切ったところで逆転劇を演出。特に2つ目のWRジェイデン・リード(Jayden Reed)への22ヤードのTDパスはキャッチともどもスーパープレーでした。

ピッツバーグ大はディフェンス陣が踏ん張り第3のQBを起用しなければならなかったにも関わらず第3Qまでリードを何とか守りました。しかしやはりこの大舞台でシーズン中の出場機会がほぼなかったべヴィルには荷が重く、18投中14投のパスを成功させて149ヤードに1TDと奮迅しましたが、一方で試合最後の重要な局面でINTパスを放ってしまいそれが「ピックシックス」となってしまうなど不運な面もありました。

ピッツバーグ大にはジョーダン・アディソン(Jordan Addison)という逸材WRが健在でしたが、彼の能力を十分に引き出すことのできるパスプレーがべヴィルから繰り出されることはありませんでした。

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フィエスタボウル


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オクラホマ州立大37、ノートルダム大35

CFP出場をかけて最後まで4つ目の椅子を争っていたオクラホマ州立大ノートルダム大の対戦となった今年度のフィエスタボウル。オクラホマ州立大は2011年度以来2度目の12勝目を、そしてノートルダム大はレギュラーシーズン後にチームを去ったブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督の後継者として指名されたディフェンシブコーディネーターのマーカス・フリーマン(Marcus Freeman)新監督の初采配ゲームとして注目が集まりました。

オクラホマ州立大QBスペンサー・サンダース(Spencer Sanders)は前試合のBig 12カンファレンス優勝決定戦(vsベイラー大)で実に4つのパスINTを犯しタイトル獲得を逃した苦い記憶があります。それを是非ともこの大学生活最後の試合となるフィエスタボウルで払拭したいところでした。しかし立ち上がりから試合はノートルダム大のペースで進み、前半最大で28対7と3スコア差がつく嫌な展開となってしまいました。

しかし前半終了間際にサンダースからWRテイ・マーティン(Tay Martin)への9ヤードTDパスが決まってスコアを28対14と14点差に縮めてハーフタイムへ。しかしこれがオクラホマ州立大の脅威のカムバックの始まりだとはまだ誰も知る由もありませんでした。

後半に入るとオクラホマ州立大オフェンスのスイッチが完全にオンとなり、前半最後のTDを含めると何と30連続得点を決めて一気に大逆転。ノートルダム大は試合終了間際にQBジャック・コーン(Jack Coan)が2点差に迫るTDを決めますがあと一歩及ばず。オクラホマ州立大が見事に大逆転劇を完遂したのです。

サンダースはこの日371ヤードのパスに125ヤードのランとその逆転劇の立役者に。大学生活最後に大きな花を咲かせることが出来ました。またコーンも509ヤードに5TDと負けはしたものの素晴らしいパフォーマンスを披露。今後挑戦すると思われるNFLドラフトに向けこれ以上無いアピールをすることが出来ました。

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ローズボウル


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オハイオ州立大48、ユタ大45

伝統のローズボウルの今年のマッチアップはPac-12カンファレンス優勝チームであるユタ大Big Tenカンファレンスを代表してオハイオ州立大の2校となりました。ユタ大としてはこれがローズボウル初出場。オハイオ州立大は16度目の出場となりました。

オハイオ州立大は今季最後までCFP出場を目指していたチームですが、ミシガン大とのライバリーゲームで敗れたことでその夢は潰え、その結果ローズボウルに出場となりました。そういった意味ではこの試合の出場は彼らの翻意ではなかったのかもしれませんが、それを象徴するかのようにこの試合にはWRクリス・オラヴェ(Chris Olave)、WRギャレット・ウィルソン(Garrett Wilson)、DTハスケル・ギャレット(Haskell Garrett)らがオプトアウトするなどし、彼らがどこまでモチベーションを保つことができているのか気になるところでした。

それは試合開始後にいきなり表れます。ユタ大はQBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)の恐れを知らない度胸あるパフォーマンスで5ドライブ連続で得点を叩き出し大御所オハイオ州立大から常にリードを奪う展開を見せ彼らのこの試合に掛ける意気込みがひしひしと感じられました。

しかしリードされた状態で前半を折り返したオハイオ州立大はようやく目が覚めたのか後半に入るとギアをぐっと上げて反撃に打って出ます。その主力となったのはQB C.J.ストラウド(C.J. Stroud)とWRジャクソン・スミス・エンジグバ(Jaxon Smith-Njigba)の超ホットライン。何とこの日スミス・エンジグバはたった一人で347レシーブヤードに3TDという前人未到の数字を残します。これはオハイオ州立大チーム史上ならびにローズボウル史上最多のレシーブヤード。また15回のキャッチもローズボウル新記録。

そしてストラウドも572ヤードに6TDととんでもない数字を残し、前述のオラヴェとウィルソンが欠場したことを微塵にも感じさせないオフェンスパワーでユタ大を追撃。

そのオハイオ州立大の猛攻に得点を重ねることで何とかリードを守っていたユタ大でしたが、38対38で迎えた第4QにQBライジングがオハイオ州立大ディフェンダーからビッグヒットを食らってノックダウン。

これで流れがオハイオ州立大に流れ出し残り時間4分22秒でストラウドからスミス・エンジグバへの30ヤードパスTDが決まってオハイオ州立大がこの日初のリードを奪います。

この土壇場で逆転を許してしまったユタ大は先発QBが欠場した状況で窮地に立たされましたが、バックアップQBブライソン・バーンズ(Bryson Barnes)が素晴らしいドライブを見せて残り1分54秒でTEダルトン・キンケイド(Dalton Kincaid)へのここしか無いという針を通すようなパスで土壇場で再び同点に。

ただ問題はユタ大はオハイオ州立大に残り1分54秒も与えてしまったということ。これは彼らが逆転するには十分すぎる時間だと思っていた不安は的中。33ヤードのキックオフリターンで自陣42ヤード地点からの攻撃となったオハイオ州立大はストラウドの正確無比なパスが次々と決まって残り9秒でノア・ルグルズ(Noah Ruggles)の19ヤードFGが決まり案の定逆転。結局これが決勝点となりオハイオ州立大が大逆転勝利を挙げたのでした。

勝利の要因は当然オハイオ州立大のストラウドとスミス・エンジグバのハイパフォーマンスにありましたが、前半と後半で攻撃のテンポがガラリと変わったところを見ればこれはハーフタイムでのライアン・デイ(Ryan Day)監督のアジャストメントがハマったということも忘れてはなりません。また前述の通り数人の主力選手がオプトアウトしても戦力を整えることが出来たオハイオ州立大の層の厚さも素晴らしかったです。

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シュガーボウル


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ベイラー大21、ミシシッピ大7

今年度のシュガーボウルはBig 12カンファレンスチャンピオンのベイラー大と2015年以来の二桁勝利数を挙げたSEC所属のミシシッピ大との対戦となりました。

今季数々のボウルゲームでスター選手らがオプトアウトする中、今年のNFLドラフトでも注目を浴びるミシシッピ大QBマット・コラル(Matt Corral)は「チームメイトを置いて試合に出場しないなんて考えられない」と男気を見せてこのシュガーボウルに出場。彼らの本気度が感じられたのですが・・・。

何とそのコラルは第1Qに足に怪我を負ってしまい退場処分に。ロッカールームに一度引っ込んだ後再びフィールドに表れた際には松葉杖をつく姿が見られ残念ながら大学最後(と考えられている)の試合がこのような形で終わってしまうという残念な結果に。ただこの姿を見たファンたちは怪我のリスクを負いながら敢えて出場してくれたコラルにスタンディングオベーションを送っていました。

ただ試合の方はというと、コラルが抜けたことでミシシッピ大のオフェンス力は半減。1年生のバックアップQBルーク・アルトマイヤー(Luke Altmyer)のパスがいきなりピックされて96ヤードのリターンTD「ピックシックス」に。

ディフェンスの鬼才とも言えるデイヴ・アランダ(Dave Aranda)監督が指揮するベイラー大守備陣はコラル無きミシシッピ大オフェンスに容赦なく襲いかかりレーン・キフィン(Lane Kiffin)監督操るハイパワーオフェンスをトータル322ヤードに抑えることに成功。またオフェンスではパスヤードこそたったの40ヤードに終わりましたが、ランアタックにて279ヤードも記録。ランゲームと強力ディフェンスという一世代前のようなスタイルで見事にシュガーボウル優勝を成し遂げたのです。

ミシシッピ大は残念ながらフルパワーでベイラー大と対戦することは叶いませんでしたが、強豪ひしめくSEC西地区に所属しながら10勝を挙げることが出来たことは大いに評価できるものです。ベイラー大のアランダ監督にしろミシシッピ大のキフィン監督にしろどちらも今季で2年目の監督。双方とも今後が非常に楽しみなチームと言えます。

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