#21:クウィティ・ペイ(ミシガン大→インディアナポリスコルツ)
インディアナポリスコルツのファーストピックはミシガン大DEクウィティ・ペイ。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
ギニアの難民キャンプで生まれ命からがらアメリカに移住してきたペイは新天地でアメフトという天職と出会い夢の階段を上がってきました。応援したくなる選手です。 https://t.co/BnfTrk3mfS
おそらく今ドラフト第1巡目で最もストーリー性の高い選手がこのミシガン大のクウィティ・ペイ(Kwity Paye)でしょう。リベリア出身の母が独立戦争に巻き込まれてギニアに難民として逃亡した際に生まれたペイは弟コモテイ(Komotay、現ニューメキシコ州立大)と共に母親に連れられて戦場を駆け抜けて命からがらアメリカに移住。そこで出会ったアメフトで才能を開花して見事NFLドラフトで第1巡目にてインディアナポリスコルツに指名を受けたのです。
その才能はプロでも更に伸びると考えられており底なしのポテンシャルを持っている選手。つい応援したくなりますよね。
#22:ケイレブ・ファーレイ(バージニア工科大→テネシータイタンズ)
テネシータイタンズは第1巡目ピックとしてバージニア工科大のCBケイレブ・ファーレイを指名。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
昨シーズンはオプトアウトしたうえオフに腰の手術を受けスカウト・GM陣に多少の不安を与えましたが、長身の上に高い運動能力で怪我さえなければかなりのポテンシャルの持ち主。 https://t.co/FdIM1qvt6E
長身で運動神経の高いCBであるケイレブ・ファーレイ(Calab Farley)はテネシータイタンズからの指名。昨年オプトアウトしさらにこれまで合計2度の腰の手術を受けており、このせいで才能はありながらCBとして3番目のドラフト選手になりました。マンカベレージに定評があり、腰の状態さえ良ければすぐにでもプレーする姿を見ることができるかも。
#23:クリスチャン・ダリソー(バージニア工科大→ミネソタヴァイキングス)
ミネソタヴァイキングスの第1巡目ピックはバージニア工科大のOTクリスチャン・ダリソー。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
身長196センチに体重141キロという巨漢ながらしなやかな足さばきに長い腕を生かしたパスプロでプロトティピカルなOT。即戦力です。 https://t.co/E4K9fvxzG7
巨漢で長い腕、さらに優れた足さばきとNFLで成功するOTの典型とも言えるのがクリスチャン・ダリソー(Christian Darrisaw)。もっと早い段階でピックされても良かったと思いますが、第22番目にミネソタヴァイキングスによって指名を受けました。
ヴァイキングスにとっては2019年のギャレッド・ブラッドバリー(Garrett Bradbury、元ノースカロライナ州立大)に続いて3年間で2人目のOLファーストラウンダー。彼らのOLリビルドは続きます。
#24:ナジー・ハリス(アラバマ大→ピッツバーグスティーラーズ)
ピッツバーグスティーラーズが第1巡目に選んだのはアラバマ大RBナジー・ハリス。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
昨年ベストRB賞であるドーク・ウォーカー賞を受賞。24番目にして初のRBとしてNFL入りを決めました。
昨年はランゲームで大苦戦したスティーラーズ。生産性の高いRBは喉から手が出るほど欲しかったところ。 https://t.co/QXL94XDG3v
ピッツバーグスティーラーズが今年の第1巡目に選んだのはアラバマ大のRBナジー・ハリス(Najee Harris)。現役続投が決まっているQBベン・ロスリスバーガー(Ben Roethlisberger、元マイアミ大 [OH])を守るためにOLの補充も必要かと思われますが、堅実な走りがモットーなハリスはまさにスティーラーズのRBといった感じ。
ちなみにスティーラーズが最後に第1巡目でRBを指名したのは2008年のラシャード・メンデンホール(Rashard Mendenhall、元イリノイ大)氏以来。
#25:トラヴィス・エティエン(クレムソン大→ジャクソンビルジャガーズ)
ジャクソンビルジャガーズの2つ目の第1巡目ピックはクレムソン大のトラヴィス・エティエン。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
先に指名されたQBトレヴァー・ローレンスとは3年間のチームメイト。その絆はプロの世界でも続いていく模様。走れるだけでなく捕球能力も高い汎用性抜群のRBです。 https://t.co/q1TpxqEtF8
アトランティックコーストカンファレンス(ACC)の歴代最多ラッシュヤード数記録保持者(4952ヤード)であるクレムソン大のトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)がチームメイトのQBトレヴァー・ローレンスに続きジャクソンビルジャガーズに第1巡目で指名を受けました。
インサイドをゴリゴリ押していくタイプのRBではありませんが、一旦加速すると手がつけられない走りを見せる選手。またレシーバーとしての能力も非凡なものを持っており、上記のハリスとは違ったタイプのRBとしてプロでの活躍が期待されます。
#26:グレッグ・ニューサム(ノースウエスタン大→クリーブランドブラウンズ)
クリーブランドブラウンズのファーストラウンダーはノースウエスタン大CBグレッグ・ニューサム・II。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
マンカベレージの得意な負けず嫌いのCB。ブラウンズファンのリアクションを見るとこのピックはあまり受けはよくなさそうですが😅そんなファンたちの声をかき消すことができるか? https://t.co/bCJjHBdbeF
開催地であるクリーブランド氏に本拠地を置くブラウンズが選択したのはノースウエスタン大のCBグレッグ・ニューサム(Greg Newsome)。大学では1つしかパスINTを記録してきませんでしたが、合計25個のパスブロックを記録しており球際の強さはピカイチ。
ブラウンズは2018年にも第1巡目でCBのデンゼル・ワード(Denzel Ward、元オハイオ州立大)をピックしており、消耗の激しいCB陣のさらなる底上げにニューサムへの期待が高まります。
#27:ラショッド・ベイトマン(ミネソタ大→ボルティモアレイヴンズ)
ボルティモアレイヴンズが第1巡目に選んだのはミネソタ大のWRラショッド・ベイトマン。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
長身でルート取りの上手いいぶし銀なWR。気になるところはブロッキングのスキル。特にレイヴンズのQBラマー・ジャクソンはスクランブラーであり、ベイトマンにはブロッキングの能力も問われます。 https://t.co/qAocMxyzZm
ミネソタ大WRラショッド・ベイトマン(Rashod Bateman)が第1巡目にてボルティモアレイヴンズにピックされました。超俊足というわけではないものの、正確なルート取りと捕球範囲の広さが魅力な選手。
ボルティモアは2019年にも第1巡目にてWRマーキース・ブラウン(Marquise Brown、元オクラホマ大)をドラフトしておりQBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson、元ルイビル大)のターゲットがまた増えることになりそうです。
#28:ペイトン・ターナー(ヒューストン大→ニューオーリンズセインツ)
ニューオーリンズセインツの第1巡目ピックはヒューストン大のDEペイトン・ターナー。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
下馬評では彼よりも高評価のDL選手はまだ多く残っていたため、このピックはファンの間ですでに賛否両論の模様。 https://t.co/bdMNhRe8FY
今年のドラフトの第1巡目で個人的にもっとも意外だと思ったのがこのピック。エッジラッシャー候補としてはレーダー外の選手。荒削りながら身長6フィート5インチ(約198センチ)に体重270パウンド(約122キロ)という恵まれた体格の持ち主。
ポテンシャルが高そうなターナーを長期的に育て上げようというセインツの意志が垣間見れるピックです。
#29:エリック・ストックス(ジョージア大→グリーンベイパッカーズ)
第1巡目のグリーンベイパッカーズの指名選手はジョージア大CBエリック・ストックス。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
ストックスはリサーチしていなかった・・・😅ドラフトって面白いですね😆 https://t.co/UILBZXMObo
グリーンベイパッカーズが総合第29番目にピックしたのがジョージア大のCBエリック・ストックス(Eric Stokes)。ツイートにもあるようにこの選手には目を通してきませんでした(苦笑)。
ジョージア大で行われたプロデーでの非公式40ヤードダッシュのタイムが4.25秒とかなりの俊足。これが彼のCBとしての株を上げたようです。ゴールートでディープに攻め込んだWR相手にも十分についていく事のできるスピードを持っており、また球際でも強さを発揮。ただスカウトによると左右の動きに多少の難ありとのこと。若干アンダーサイズのフレームも気になるところです。
#30:グレゴリー・ルッソー(マイアミ大→バッファロービルズ)
バッファロービルズの第1巡目指名選手はマイアミ大DEグレゴリー・ラッソー。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
2019年度に大活躍するも昨年度は新型コロナの影響でオプトアウト。しかしながら滑り込みでドラフト初日で名前を呼んでもらえました。 https://t.co/twQZ7UoqvM
2019年にブレークするも昨年オプトアウトしたためにドラフトでの株を少々おとしたマイアミ大のグレゴリー・ルッソー(Gregory Rousseau)は総合30番目にバッファロービルズからお声がかかりました。
2019年の勢いをそのままに2020年度もプレーしていればおそらく指名順位はもっと早いものになっていたでしょうから、オプトアウトしたことは責められないとしてもプレーしていたほうが良かった選手の一人。しかし彼のポテンシャルはすでにフィルムで証明済みですから、昨年試合に出場できなかった鬱憤をプロ選手としていち早く発散してほしいところです。
#31:ジェイソン・オウウェイ(ペンステート→ボルティモアレイヴンズ)
レイヴンズの2つ目の第1巡目ピックはペンステートのジェイソン・オウウェイ。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
大学時代はDEとしてプレー。昨年はサックがゼロとエッジラッシャーとしては物足りませんが、そこはレイヴンズコーチ陣の手腕でプロ仕様に生まれ変わることでしょう。その才能があるからこその1巡目戦士という事です。 https://t.co/wSwx5M2zZr
カンザスシティチーフスから指名権を得ていたボルティモアは第1巡目2つ目のピックとしてペンシルバニア州立大のジェイソン・オウウェイ(Jayson Oweh)を選択。身長6フィート5インチ、体重257パウンドながらプロデーで40ヤードダッシュを4.36秒で走り切るという驚異の数字を叩き出しています。
ただ一方で昨年度はラッシャーとしてQBサックを1つも奪うことが出来なかったという事実もあり、スカウトやGM陣はオウウェイの査定に苦しんだことでしょうが、ボルティモアはオウウェイのポテンシャルにかけたということでしょう。
#32:ジョー・トライオン(ワシントン大→タンパベイバッカニアーズ)
昨年度覇者のTBバッカニアーズの、そして今晩最後のピックはワシントン大LBジョー・トライオン。
— Any Given Saturday (@ags_football1) April 30, 2021
昨年は新型コロナの影響でオプトアウト。2019年度は41タックルに8サックと大暴れ。すでにオールスター揃いのTBのディフェンスにさらなる厚みが加わります。 https://t.co/bILbKbfxN0
そしてこの日最後となったピック、昨年度覇者のタンパベイバッカニアーズが選んだのはワシントン大のDEジョー・トライオン(Joe Tryon)でした。
DEとして体格(身長6フィート5インチ、体重262パウンド)は申し分なく、昨年オプトアウトしたとはいえ2019年にはQBサックを8つも量産するなど大学時代のプロダクションはなかなかのものでしたが、さらにプロデーでの数字(40ヤードダッシュ4.64秒、3コーンドリル7.18秒)が報告されるとさらに彼の株は上がっていきました。
即戦力ではなくても周りのベテラン選手に揉まれながら将来的に先発要員として台頭しそうな選手です。
目次
- #21:クウィティ・ペイ(ミシガン大→インディアナポリスコルツ)
- #22:ケイレブ・ファーレイ(バージニア工科大→テネシータイタンズ)
- #23:クリスチャン・ダリソー(バージニア工科大→ミネソタヴァイキングス)
- #24:ナジー・ハリス(アラバマ大→ピッツバーグスティーラーズ)
- #25:トラヴィス・エティエン(クレムソン大→ジャクソンビルジャガーズ)
- #26:グレッグ・ニューサム(ノースウエスタン大→クリーブランドブラウンズ)
- #27:ラショッド・ベイトマン(ミネソタ大→ボルティモアレイヴンズ)
- #28:ペイトン・ターナー(ヒューストン大→ニューオーリンズセインツ)
- #29:エリック・ストックス(ジョージア大→グリーンベイパッカーズ)
- #30:グレゴリー・ルッソー(マイアミ大→バッファロービルズ)
- #31:ジェイソン・オウウェイ(ペンステート→ボルティモアレイヴンズ)
- #32:ジョー・トライオン(ワシントン大→タンパベイバッカニアーズ)