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NCAA、元ミシガン大HCハーボー氏に制裁

NCAA、元ミシガン大HCハーボー氏に制裁

昨年までミシガン大を率い、1997年以来の全米タイトルを手に入れたあと、NFLのロサンゼルスチャージャーズの新監督に就任したジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督。その彼にNCAA(全米大学体育協会)はこの度制裁を下すことを発表しました。

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制裁理由は、2021年に新型コロナウィルスの世界的流行を受けて対面でのリクルーティングが禁止されていたのにもかかわらず、ハーボー監督がその規則を破ったこと、ということらしいです。

ミシガン大ではハーボー監督体制下でいくつかの疑惑が起こっており、最も最近だと元スタッフ(コナー・スタリオン氏)が対戦相手のシグナルを盗むために相手チームのスタジアムに乗り込んでビデオ撮影したといういわゆるサイン盗み疑惑がありますが、今回の制裁はこのサイン盗みの疑惑とは関係がないようです。

NCAAがハーボー監督に下した制裁内容は、向こう4年間の間に彼が他大学の監督に復帰した場合、最初の1年間の全てのチーム活動の帯同を禁止とする、というものでした。

とはいえ、待ちに待ったNFL復帰を果たしたハーボー監督にとって、この制裁は正直痛くも痒くもない訳で、内容的には厳しいですが、実際には形骸化した制裁であることは否めません。

もともとハーボー監督はこの規則違反のことを当初から全否定しており、今回の発表を受けても「私は何も間違ったことはしていないから絶対に謝らない」と断言していました。実際にはカレッジレベルに戻ってこなければ痛手は全く無いわけですから、現在のハーボー監督にしてみれば正直どうでもいい話なのかもしれません。

実際ハーボー監督は昨年2023年度シーズンの開幕3試合をこのケースの影響で謹慎処分に処されています。ただこれは大学自らがハーボー監督に科した制裁でした。そしてレビュラーシーズン最後の3試合は前出のサイン盗み疑惑に関連してハーボー監督は再びサイドラインに立って指揮することが禁じられたという事実もあります。この謹慎処分は所属するBig Tenカンファレンスによるものでした。

そしてそのサイン盗み疑惑ですが、つい先日NCAAはミシガン大学にこの疑惑に関連して調査のメスが入るとお達しを下しています。特に大事になりかねないのは、新監督であるシェロン・モアー(Sherrone Moore)が、スタリオン氏へ送ったと見られる52通のショートメール(テキストメッセージ)を削除していたことが明らかになったことです。つまりモアー監督はスタリオン氏がサイン盗みにつながる違法活動をしていたことを知っていたかもしれない、ということになります。

モアー監督はハーボー監督が謹慎処分中に合計6試合を臨時監督として無敗で乗り切り、この腕を買われてハーボー監督の後釜としてミシガン大の新監督に就任しています。

ディフェンディングチャンピオンとなった名門を率いるだけでなく、フルタイムの監督としては初めての経験となるモアー監督。ただでさえ重圧は大きいはずですが、そこに来てこの疑惑が舞い込んできたとなれば、来る2024年度シーズンにコケてしまうと1年目で監督の座を追われる・・・なんてこともあるかもしれません。

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