NCAAがルールを改正(2018年) - ANY GIVEN SATURDAY

NCAAがルールを改正(2018年)

NCAAがルールを改正(2018年)

カレッジフットボールは100年以上の歴史を持つスポーツですが、その歴史の過程で多くのルール改正が行われてきました。かつては死者を出すほどのスポーツでその存続すら危ぶまれたこともありましたが、選手の安全面の向上のためにルールを見直して、それを何度も繰り返しながら現在のルールにたどり着いたという事実があります。そのルールを定めているのがNCAA(全米大学体育協会)ですが、フットボールをより安全に楽しめるスポーツにするという彼らの試みは今も続いています。

そしてこの度NCAAは新たに来季から施行されるルール改正を発表しました。主なルール変更の内容は以下のとおりです。

キックオフでもフェアキャッチ

これまではパントのシチュエーションのみでフェアキャッチ(レシービングチームがボールをリターンしないと宣言すること)が許されてきましたが、新ルールではキックオフでもフェアキャッチが可能になりました。ただしこれはエンドゾーンから25ヤードラインでキャッチしたときのみですが。もちろんリターナーがリターンするかどうかは彼の判断に任されることになります。ただ25ヤード以内のどこでキャッチしてもフェアキャッチ後は25ヤードラインからスタートできるので無理せずにフェアキャッチしたほうが得かもしれません。

キックオフのルール改正は過去にも行われてきましたが、これはキックオフ時の怪我の発生率が非常に高いことが研究の結果判明したからです。リターンチームもディフェンスチームも反対方向からフルスピードでぶつかっていくことがその大きな要因とされ、これをなんとか防げないかとキックオフを35ヤードからに設置したり、アイビーリーグではさらに40ヤードラインからのキックオフを試験的に採用したりしてきました。つまり怪我防止のための新ルールということになります。

【関連記事】アイビーリーグが試験的にキックオフ地点を40ヤードラインに設定


ゲーム時間の短縮化

近年では反則や際どい判定などに公正な判定が下されるようにビデオ判定が頻繁に行われるようになりました。しかしそのせいで試合時間が長くなるという難点も生まれています。これを解消するための策として、タッチダウンとキックオフの終了時から40秒のプレークロックのカウントダウンが始まることになりました。

タッチダウンやキックオフ後に浮かれて喜び合っていると次のプレーまでに間に合わなくなるなんてことが今後は起きるのかもしれません。


腰より下へのブロッキングの禁止

新ルールではオフェンス選手はラインオブスクリメージより5ヤード以上離れた場所にいるディフェンス選手に対しての腰より下へのブロッキングが禁止されることになりました。また腰から下へのブロックが許される場合でも正面以外からのブロックは反則となることも盛り込まれています(ラインマンを除く)。


ビデオ判定時に10秒のランオフ(削減)

際どい反則でのレフリーの判定をビデオで確かめるビデオ判定が頻繁におこなれていると先程も述べましたが、ビデオ判定は時として時間がかかるものです。これは判定が覆る覆らないという試合の流れを変えかねない重要なことであると同時に、その判定が下るまでの間両チームはコーチたちと作戦を練り直す大きなチャンスをもらうことにもなります。特にゲームの土壇場でタイムアウトを使い果たしてしまったチームにとってはまたとない機会ともいえるのです。

そこで今回NCAAは前半と後半の残り1分以内に行われるビデオ判定において、もしビデオ判定の結果判定が覆った場合、残り時間から10秒減らされてプレーを再開することを決定。そしてレフリーの判断通りとなった場合、プレー再開時にゲームクロックも再開される(ゲームクロックがストップしない)ことになりました。

例えば試合終了10秒前、オフェンスチームのパスプレーが1stダウンを奪ったか奪えなかったかというギリギリのプレーになり、フィールド上ではレフリーによってこのプレーでオフェンスチームのファーストダウンとなったものの、それがビデオ判定に持ち込まれたとします。もし、ビデオ判定の結果このキャッチがインコンプリートパスとなって判定が覆った場合、10秒ランオフルールが適用されるため、もしこのチームにタイムアウトが残っていなければそのまま試合終了となってしまいます。そしてもしビデオ判定もレフリーの判断を支持してオフェンスチームがファーストダウンを奪ったことになると、試合再開時にはレフリーのホイッスルの合図でゲームクロックがスタートするということになるのです。

これまではただ時間を止めるだけの故意のファールに対して10秒のランオフが採用されていましたが、これがビデオ判定のケースにも用いられることになるわけです。試合の終盤でのタイムアウトの有無が試合を結果を分けるという状況が増えそうです。


相手選手を飛び越えてのブロックの禁止

FGやPAT時、ディフェンス選手が文字通り相手選手の体を飛び越えてキックをブロックすることが新たに禁止されることになりました。つまりブロックするときは真上に飛ぶか、相手選手同士の隙間からブロックを試みなければならなくなるということです。

ビデオ判定員の拡張

これまでビデオ判定はスタジアムに駐在する判定員のみが行うことができましたが、新ルールではそれ以外の判定員もビデオ判定に関わることが可能になりました。おそらくこれは大舞台(カンファレンスタイトルゲームやナショナルタイトルゲームなどで)においてその現場にいない人物でも別の場所からビデオ判定することを可能にするためのルール改正なのでしょう。

FG時のペナルティー

新ルールではFG時においてパーソナルファールやアンスポーツマンライクペナルティーがディフェンスチームによって犯された場合、そのペナルティーがキックオフ時に追加されることになりました。例えばFGでディフェンスチームがフェイスマスクペナルティーを犯した場合、FGが成功していれば返しのキックオフでペナルティー分キックオフ地点が敵陣に近づく事になります。通常のキックオフは35ヤード地点ですので15ヤードのペナルティーでも喰らえばリターンはほぼ不可能です。

まとめ

以上が主なルール改正となり、2018年度シーズンから施行されるようです。新たなルールに対応するべく各チームのコーチたちは今後対策を立てていくことになるでしょうね。

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