ルイビル大スタジアム命名権を巡って・・・

アトランティックコーストカンファレンス(ACC)所属のルイビル大のホームスタジアムはカーディナルスタジアムと呼ばれていますが、つい最近までこのスタジアムの名前は「パパ・ジョーンズ・カーディナルズスタジアム」という名称でした。


この「パパ・ジョーンズ(Papa John’s)」というのは全米にチェーン店を置く大手ピザ屋さん。ルイビル市が発祥のこのピザ屋の創設者で元最高経営責任者だったジョン・シュナッター(John Schnatter)氏が1998年のスタジアム新設時に500万ドル(1ドル100円計算で約5億円)を寄付したことからこのスタジアムにはピザ屋の名前が冠されており、更に1000万ドルの寄付をシュナッター氏が行ったことでスタジアムの命名権は2040年まで延長されていました。

しかし2018年にシュナッター氏に人種差別発言・セクハラ・パワハラ疑惑が起き全米でニュースとなるとルイビル大はイメージ悪化を恐れて即座にスタジアムの名前から「パパ・ジョーンズ」を撤去。公式なスタジアム名も「カーディナルスタジアム」とシンプルなものに戻りました。

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ルイビル大のホームスタジアム、カーディナルスタジアム

そんなシュナッター氏はスタジアムの命名権は2040年まで有効なはずだと訴えを起こしていましたが、今回ルイビル大とシュナッター氏の間で和解が成立。その内容によるとルイビル大がパパ・ジョーンズの命名権を破棄する代わりにシュナッター氏に950万ドル(約9億5000万円)を支払うことで合意したということです。


パパ・ジョーンズと言えば個人的にはアメリカのピザチェーン店の中でも一番好きなピザだったのですが、このシュナッター氏の一見で会社のブランドは大暴落。かつてはTVのCMでシュナッター氏自身が登場して相当なブランド力を発揮していましたが、この事件以来彼はCEOの座を追われ、ルイビル大の理事の座も辞しました。

この事件以来明らかにパパ・ジョーンズの存在感はアメリカ国内で薄れましたが、それもこれもそれまでのマーケティングでシュナッター氏を全面に押し出していたしわ寄せに他ありません。

因みにパパ・ジョーンズの全盛期にはTVのCMにあのペイトン・マニング(Payton Manning、元テネシー大)が起用されていましたが、彼がデンバーブロンコスに所属していた最終シーズン(2015/2016シーズン)に見事スーパーボウルを獲得した際、その試合終了直後のフィールド上でのお祭り騒ぎの中誰よりも先にマニング氏に駆け寄って抱擁を交わしていたのがこのシュナッター氏でした。

このシーンをテレビの生中継で見ていましたが、ピザ屋のおやじがスーパーボウルのフィールド上であのマニング氏とハグする姿に違和感を覚えたのは私だけではないはずです(笑)。


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