エクストラポイント【2020年度第9週目】 - ANY GIVEN SATURDAY

エクストラポイント【2020年度第9週目】

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タウリアの活躍

先週NFLマイアミドルフィンズは昨年のドラフト第1巡目選択選手である元アラバマ大トゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)を先発として起用。それまで先発出場して快調にチームを率いていたライアン・フィッツパトリック(Ryan Fitzpatrick、元ハーバード大)をベンチに下げてまでタガヴァイロアに先発の座を用意したことは物議を醸しました。試合の方は勝ったには勝ったもののタガヴァイロアは目から鱗が落ちるようなパフォーマンスを披露するまでにはいかず、今後気長に彼の成長を見守るのが正解なような気がしました。もっとも個人的にはまだまだ「フィッツマジック」を見続けたかったですが・・・。

そのタガヴァイロアにタウリア・タガヴァイロア(Taulia Tagovailoa)という弟がいます。彼は元々兄と同じアラバマ大に所属していましたが、昨シーズン後に転校を決意しメリーランド大へ移って行きました。

メリーランド大ではアラバマ大へと彼をリクルートし指導したマイク・ロックスリー(Mike Locksley)氏が監督を務めており、その縁もあって転校先をここに選んだのでしょう。そんなタガヴァイロアはシーズン前には3つ巴の先発QB争いに見事勝ち抜き開幕戦となったノースウェスタン大戦で先発初デビューを果たしました。

しかしその試合でタガヴァイロアは25投中14投のパス成功で成功率は56%、パスヤードはたったの94ヤードでTDはゼロ。その代わりにINTパスを3つも犯すという悪夢のようなデビュー戦で試合も43対3と大敗。トゥアの弟だからといって彼を起用したのではないかとロックスリー監督に批判の矢面に立たされたほどでした。

しかしそのロックスリー監督はこの批判をシャットダウンするようにタガヴァイロアが自分たちの先発QBだと明言。次戦となったミネソタ大戦でも彼を起用することを断言していました。

そして先週末行われたミネソタ大との試合。タガヴァイロアは投げては35投中26投のパスを成功させ(成功率74.3%)て3TDを獲得すれば走っても64ヤードに2TDと大活躍。開幕戦の汚名を晴らすには十分以上の働きを見せ、チームもオーバータイムの末45対44で勝利。兄のトゥアを彷彿とさせる活躍でチームを牽引したのです。

まだまだ2年生の荒削りさは残っていますが、今後が楽しみな選手であることは変わりありません。


アナウンサーが実の息子を・・・

昔子供の頃、授業参観やサッカーの試合などに親が見に来ていることが恥ずかしかったりちょっとこそばゆかったりしたものですが、自分が親になってみると子供のそんな気持ちを知りつつも彼らの一挙手一投足に目を凝らしてしまうものです。

しかし例えば実の息子がプレーをしている試合を実況しなければならなくなった時、もしあなたなら一体どんな気持ちで仕事を貫くでしょうか?

そんなシーンがクレムソン大ボストンカレッジとの試合で実際にありました。

米スポーツ専門局ESPNのベテランアナウンサー、ジョー・テシトー(Joe Tessitore)氏がこの試合の実況を担当しましたが、ボストンカレッジには彼の息子であるジョン・テシトー(John Tessitore、キッカー/パンター)が所属していました。

スコアは21対10でボストンカレッジがリードで迎えた第2Q残り時間わずかというところ、ボストンカレッジはクレムソン大陣内22ヤードラインで4thダウン&2ヤードという状況に直面。ここでチームは40ヤードのフィールドゴールを狙いますが、その際のホルダーがジョン・テシトーでした。そして通常のFGフォーメーションで全員がセットアップしたところでオーディブル。突如としてホルダーのテシトーがQBポジションに入り4thダウンコンバージョンのフェイクプレーに打って出るかに思われましたが、これに焦って対応しようとしたクレムソン大選手たちがオフサイド。これが5ヤードのペナルティーとなりボストンカレッジが1stダウンを奪いドライブを継続したのです。

これを実況していたのが父であるジョー・テシトー氏。その場面がこれ。

「これはフェイクです!テシトーがセンターの後ろに構える!4th&2という状況で相手のオフサイドを引き出しました!」

「ジョン・テシトーがスナップ直前でQB位置に移動、このプレーでボストンカレッジはファーストダウンを奪ったのです!」

「彼は子供の頃から全てのポジションをプレーし何度もフェイクプレーを披露してきました・・・そして今日ここでもそれを成功させたのです!」

テシトー氏と共に解説を担当したグレッグ・マキロイ(Greg McElroy、元アラバマ大QB)氏も「あなたの息子がこのプレーを決めるなんて、なんともあなたにとって誇らしい出来事でしょう」と喜びを分かち合っていました。

実は父であるテシトー氏は10月3日のボストンカレッジ対ノースカロライナ大戦でも実況を務め、このときも息子であるジョンはトリックプレーでQBとして登場。この場面でパパテシトーは息子のプレーを冷静に実況。彼のことをしっかりとラストネームの「テシトー」と呼び他の選手と同じように実況したのです。

クレムソン大との試合では相手が全米1位でありしかもボストンカレッジが大番狂わせを演じるかもしれないという緊迫した状況での息子が登場し、しかも彼が活躍したことでそのシーンを実況しなければならないという場面でしたが、テシトー氏曰くノースカロライナ大戦で既に自分の息子をジョンではなくテシトーと呼んでいたおかげでこのクレムソン大でのプレーもプロ魂を見せて親父の興奮度を隠しながら実況できたのだと後日話していました。

それでも自身が息子が引き出したビックプレーを実況する事になってやはり焦ったのか、自身で振り返るとそのシーンの実況は完璧ではなかったと話しましたが、一方でその実況は飾らないありのままのコールだったと本音もチラリ。

このシーンはソーシャルメディアでも拡散し、普通では滅多に起きそうにない父と子の関係性に多くの賛辞が寄せられました。

ちなみにジョン・テシトーのフェイクのおかげで1stダウンを奪ったボストンカレッジはこのプレーを起点にTDをゲット!

結局ボストンカレッジはクレムソン大に逆転負けしましたが、テシトー家にとっては忘れられない試合になったはずです。

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