ストロング監督がテキサス大時代を回想 - ANY GIVEN SATURDAY

ストロング監督がテキサス大時代を回想

ストロング監督がテキサス大時代を回想

今オフにテキサス大を解雇されサウスフロリダ大の監督に就任したチャーリー・ストロング(Charlie Strong)氏。数々の強豪校を渡り歩き2010年にルイビル大の監督として招かれたストロング氏はここで結果を残し、2014年に満を辞してテキサス大のヘッドコーチに就任します。しかしテキサス大ではルイビル大でのような成績を残すことができず、残念ながら3シーズンでこの名門チームをさることになってしまいました。

幸運なことにストロング氏の再就職先はすぐに決まり、現在はフロリダ州タンパにあるサウスフロリダ大で新たな船出を果たしました。そんなストロング氏ですが自身の状況がひと段落したところでテキサス大でのことを少しだけ回想してくれました。

黒人監督であることへのプレッシャー

テキサス大ではおそらくストロング氏が今まで味わったことのないレベルのプレッシャーを感じ続けていたことでしょうが、彼曰くそのプレッシャーの一部は自分自身で追い込み過ぎた結果であったと感じているようです。それはテキサス大という名門校で黒人の代表でもある自分が失敗できないと言い聞かせていたことだと。

「テキサス大のような名門校で自分自身が史上初の黒人監督となった時、そのことに対してものすごく大きな期待を背負わされているように感じるのです。だからテキサス大で失敗したことは自分にとってもの凄く悔しかった。自分に期待を寄せてくれた多くの人たち、特に黒人の仲間達を失望させたと、自分に腹が立ったのです。」と当時のことを思い出してストロング監督は話しました。

勝たなければ意味がないという高いハードルが課せられたテキサス大でのストロング監督の戦績は16勝21敗。勝利を義務付けられたチームにとってこの数字は決して受け入れられるものではありませんでした。

「ルイビル大を出てテキサス大に行ったことは今でも後悔していません。(テキサス大で)起きてしまったことは振り返っても仕方ありません。この失敗から学び次に活かすのみです。今度はサウスフロリダ大をベストチームに育てるために全力を尽くします。」とすでに気持ちはサウスフロリダ大に向いているようです(当たり前ですが)。

サウスフロリダ大は前コーチのウィリー・タガート(Willie Taggart)監督の下ここ数年で非常に力をつけたチーム。シーズン後にオレゴン大へと旅だったタガート氏の後釜としてストロング氏に白羽の矢が立ったわけですが、テキサス大とは違いサウスフロリダ大には想像を絶するような内外部からのプレッシャーはありません。もともと腕のあるストロング氏ならばここで結果を残し、再び全米の桧舞台に戻ってくる可能性は十分にあります。テキサス大のような名門で結果を残し、なおかつ卒業生や支援者たちからも好かれるというのは簡単なことではないというわけです。

セイバン監督が及ぼした影響

ところでアラバマ州のあるラジオ局のインタビューを受けたストロング氏は自身がテキサス大で受けたプレッシャーについて質問されることがありました。その際、名門校が結果を追い求め続けることに対し、彼らの勝負に対する許容レベルが落ちてきている、すなわち勝てないことに対する我慢強さが弱くなっているのではないかと聞かれましたが、それに対しストロング氏はこんなことを言っていました。

「(名門校で指揮をとる上で)ファンやサポーター全ての人をハッピーにさせなければならないのが実情です。そんな中たとえばセイバン(ニック・セイバン/Nick Saban)監督率いるアラバマ大が毎年チームをナショナルタイトルゲームに進出させているのを見ると、それをその他の人々は目指すようになるわけです。そしてアラバマ大のような成功を収められなければ『なんで我々のチームはアラバマ大のような結果を残せないのだ?』と疑問に思う。勝ちにこだわる異常なまでの期待度やプレッシャーはこんな風に生まれるのです。」

「ファンはチームに成功してほしいと願っています。そしてそれが現実のものとなることを強く望みます。しかしその高みに行き着くまでには時間がかかるものです。例えば自分の戦略にあった選手をリクルートしてくるとか、そういった選手を育て上げるとか。それが形になるまでにはある程度の忍耐力は必要だと思います。」

これはまさに正論だと思わされます。サウスイースタンカンファレンス(SEC)だけで言えば、これまで多くの監督が入れ替わっていますが、突き詰めればそれはセイバン監督率いるアラバマ大に太刀打ちできないからであるともいえます。「アラバマ大のように常にトップを狙える監督でなくてはだめだ」とセイバン監督に太刀打ちできるコーチを欲するのです。しかし理解しなくてはならないのは、セイバン監督がアラバマ大で成し遂げてきたことは普通ではないということなのです。つまり彼のような名将はそう簡単には見つからないと言うこと。

セイバン監督がSECのみならずカレッジフットボール界全体に及ぼしてきた影響は計り知れません。テキサス大もストロング監督にセイバン監督が残してきたような大成功を我がチームにも、と大きな期待を寄せたことでしょうが、3年で結果が出せなければお払い箱、というのがテキサス大の根気のなさを物語っています。言い方を変えれば勝負にこだわっている、とも言えますが。ただ、500万ドル(約5億円)もストロング監督に支払って16勝21敗では元が取れないというテキサス大の言い分も理解できます。

しかしもしテキサス大があともう数年ストロング監督にチームを育て上げる時間を与えていたら・・・とも思ってしまいます。3年では自分がリクルートしてきた選手が半分もチームにいない状態です。せめて自分がリクルートしてきた選手が4年生になるまで我慢できなかったのかとも思ってしまいますが、それが出来ず今すぐにでも結果を求められるのが現在のカレッジフットボールの現状であり、セイバン監督が及ぼした影響であると言えそうです。

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