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シュガーボウルの見どころ【2025年度CFP準々決勝戦】

シュガーボウルの見どころ【2025年度CFP準々決勝戦】

#6 ミシシッピ大 vs #3 ジョージア大

🇺🇸 1月1日8:00PM ET | 🇯🇵1月2日10:00AM
🏟️ シーザーズ・スーパードーム(カリフォルニア州パサデナ)

お正月に行われるCFP準々決勝戦最後のマッチアップはシュガーボウル。ここで激突するのはSEC(サウスイースタンカンファレンス)優勝チームの誇りを胸に抱く第3シードのジョージア大と、リベンジに燃える第6シードのミシシッピ大です。実は今季すでに両チームは顔合わせを済ませており、10月18日にジョージア大のホームで行われた試合では、ジョージア大が43対35で激戦を制しました。あの試合から時が経ち、両チームの運命の歯車が再びこの大舞台で重なり合います。

しかし、今回の再戦は前回とは全く異なる様相を呈しています。ミシシッピ大は、指揮官レーン・キフィン(Lane Kiffin)監督ががレギュラーシーズン終了直後にルイジアナ州立大へと去った騒動を乗り越え、ピート・ゴールディング(Pete Golding)新監督のもとで更なる団結を見せています。一方、SECチャンピオンとして君臨するジョージア大は盤石の戦略で全米王座奪還への道を突き進んでいます。

85パーセントという驚異的な勝率をを誇るカービー・スマート(Kirby Smart)監督率いるジョージア大の知略が勝るのか、それとも混乱を力に変えたミシシッピ大が「新年の番狂わせ」を演じるのか。全米最強の盾と矛が激突する、注目のドラマの見どころに迫ります。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

スタッツ比較

#6 ミシシッピ大#3 ジョージア大
得点数37.531.9
失点数19.315.9
トータルオフェンス498.0406.9
パスオフェンス312.4220.3
ランオフェンス185.6186.6
トータルディフェンス339.8284.5
パスディフェンス192.1205.3
ランディフェンス147.879.2
ターンオーバーマージン±0±0
3rdダウンコンバージョン成功率45.0%45.2%
3rdダウンコンバージョン阻止率64.0%64.9%
レッドゾーンオフェンス84.7%90.6%
レッドゾーンディフェンス81.8%71.0%

リマッチ

両チームにとって、この試合は2025年10月18日にアセンズで行われた激闘の第2章です。最初の対戦では、ミシシッピ大が序盤に5連続得点を挙げるなど爆発的な攻撃を見せましたが、ジョージア大が粘り強い守備で応戦。最終的にジョージアが第4Qに17連続得点を挙げて43対35で逆転勝利を収めました。ミシシッピ大は現在12勝1敗ですが、彼らの唯一の黒星はこのときジョージア大から喰らったものです。

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特筆すべきはミシシッピ大のオフェンスがが第4Qに「ガス欠」を起こした点。ジョージア大はポゼッション時間で相手を15分以上も上回り、じわじわとミシシッピ大の守備陣を疲弊させる戦略で見事に逆転劇を演じたのでした。ミシシッピ大はこの敗戦から、単なるスピード重視の攻撃から、よりボールコントロールを重視するスタイルへを微調整し、その後の6連勝を果たしています。

当然ミシシッピ大としては先の敗戦の雪辱を晴らしたいと気合が入っていることでしょう。実際同じチームに対し同じシーズン中に2度勝つというのはそう簡単なことではありませんし、負けたチームの方が作戦を立てやすいという面はあるかと思います。

しかしその点で言うとジョージア大のスマート監督は、同じチームと同一シーズン中に2度対戦した際の2度目の勝率がなんと100パーセント(4勝0敗)。時間をかけて相手を分析し、2度目の対戦で完全に相手を攻略するスマート監督の戦略は、短期決戦のプレーオフにおいてジョージ大に絶大な優位性を与えると言えます。

「レーンゲイト」を乗り越えて

ミシシッピ大にとって最大の激震は、レギュラーシーズン終了直後にヘッドコーチのレーン・キフィン監督がルイジアナ州立大へ電撃移籍したことでした。この混乱「レーンゲート」によりチームの空中分解も懸念されましたが、ディフェンシブコーディネーターから昇格したピート・ゴールディング新監督のもと、チームはその懸念を吹き飛ばす結束力を見せています。

そんな中で行われたプレーオフ1回戦でミシシッピ大はトゥレーン大を41対10で圧倒。これに大きく寄与したのは、キフィン監督に追随してチームを去っていたオフェンシブコーディネーターのチャーリー・ワイズ・Jr(Charlie Wise Jr)氏らがプレーオフ限定でミシシッピ大に戻ってきたことでした。

キフィン監督不在でもその攻撃力が健在であることを証明したわけですが、一方で対戦相手は格下のトゥレーン大であり、レギュラーシーズン中にもすでに圧勝していたチーム。彼ら相手に大勝するのは当然のことであり、ゴールディング新監督体制およびワイズ・Jr氏単独のプレーコーリングが本当の意味で機能するのかどうかは、この強豪ジョージア大戦で明らかになるでしょう。

別次元に昇華したジョージア守備陣

10月の対戦以降、ジョージア大のディフェンス陣はは「別次元(otherworldly)」と言われるほどの進化を遂げました。シーズン序盤は苦戦していたパスラッシュが劇的に改善され、最初の9試合で8個だったサック数が、直近の5試合では12個に激増。QBプレッシャー率も約50%向上しています。

特に直近の4試合では、相手に10ポイント以上の得点を許しておらず、SECチャンピオンシップでもアラバマ大学を28対7で封じ込めました。ちなみにこの時のアラバマ大戦はレギュラーシーズン中に続く2度目の対戦で、1戦目では敗戦するもすでに記述した通り2戦目ではしっかりと勝利を収めています。

このジョージア大の鉄壁の守備が、全米屈指の爆発力を持つミシシッピ大オフェンス陣を再び沈黙させられるのかが最大の焦点です。

対照的なQB

両チームの司令塔たるQBたちのストーリーも興味深い対比を見せています。

ジョージア大のガナー・ストックトン(Gunner Stockton)は、昨年まで先発を務めたカーソン・ベック(Carson Beck、マイアミ大へ転校)に代わって先発の座を掴みましたが、ここまで彼は23TD、5INTという非常に無駄のない効率的な数字を残しています。特にブリッツに対する強さは全米トップクラスで、5人以上のブリッツを受けた際の回避率は86%という驚異的な数値を叩き出しています。

派手なプレーヤーというわけではありませんが、ここぞというところでのプレーメーカー度は抜群。俗にいう「コンプリメンタリーフットボール」を体現する頼れるQBです。

一方のミシシッピ大のQBトリニダード・チャンブリス(Trinidad Chambliss)は、NCAA2部のフェリス州立大から移籍し、負傷した先発QBオースティン・シモンズ(Austin Simmons)に代わって登場した「シンデレラボーイ」です。

3700ヤード以上のパスを投げるなどパサーとしても非凡な才能を秘めていますが、彼の魅力はその機動力にもあります。予想外の活躍を見せているとはいえ、今季ハイズマントロフィーの投票で8位に入るほどの活躍を見せた彼は、10月の対戦時の敗戦で「あと一歩」届かなかったリベンジを誓っています。

マッチアップ

ミシシッピ大の全米トップ級パスアタック vs ジョージア大のセカンダリー

この試合最大の焦点は、SECでもトップクラスのパス攻撃力を誇るミシシッピ大が、ジョージア大のディフェンスの隙を突けるかどうかです。

上記の通りミシシッピ大QBシャンブリスは今季3,700ヤード以上のパスを投じ、ハイズマン賞投票でも8位に入るなど、全米屈指のクォーターバックへと成長しました。彼はSECのQBとしては1994年以来初となる、3試合連続で300ヤードのパスと50ヤードのランを記録した選手となりましたが、それからも分かるように彼の魅力は足で相手をかき回せる能力。これにより相手DB陣を一瞬でもフリーズさせることができ、アグレッシブにディープパスを狙うことができます。

対するジョージア大の守備陣は強力ですが、パスディフェンス(1試合平均205.32ヤード)は、ランディフェンスに比べれば比較的攻略の余地があると見なされています。さらに、主力スターターのジョーネル・アグエロ(Joenel Aguero)が負傷欠場するため、1年生のレイショーン・ディンキンス(Rasean Dinkins)が先発する見込みです。彼はすでにアラバマ大とのSEC優勝決定戦に出場しコーチ陣を喜ばせる活躍を見せましたが、ミシシッピ大のパスアタックを止められるかが鍵です。

ミシシッピ大RBレイシー vs ジョージア大LB陣

ランゲームにおける力と力のぶつかり合いも、試合のテンポを支配する上で重要です。

ミシシッピ大のRB1キーワン・レイシー(Kewan Lacy)は今季20TD(全米2位)を記録した、ミシシッピ大オフェンスの中核です。一旦加速してしまうと誰にも止められないスピード、今季記録した1270ヤードのうち実に858ヤードがファーストコンタクト後のヤード(YAC)であるという当たり強さ、さらにパスキャッチャーとしても優秀でブロック能力にも長けるという、今季を代表するRBです。

このレイシーを止めるジョージア大のラン守備は全米エリート級(1試合平均79.2ヤード)ですが、特に今季トータルで85タックル(チーム最多)を記録しているラインバッカーのCJ・アレン(C.J. Allen)に注目です。次期NFLドラフトでファーストラウンダーに推す声も聞かれるアレンは、高いフットボールIQを備える守備陣の司令塔であり、守備範囲が広くタックル能力に優れたLB。

チームメイトのDEゲイブ・ハリス(Gabe Harris)が怪我で欠場が濃厚な中、レイシーのランを止めるためにアレンの大活躍が必須となりそうです。

ジョージア大OL陣 vs ミシシッピ大パスラッシュ

ジョージア大のOL陣はシーズンを通して試合をこなす度に練度を高めていったユニット。シーズン終了時にはサック数でSEC3位と安定したパスプロ力を保持しています。その中で不動の先発センター、ドリュー・ボボ(Drew Bobo)を足の負傷で欠いており、1年生(レッドシャツ)のマラカイ・トリヴァー(Malachi Toliver)が代役を務めます。すでにトリヴァーはSEC優勝決定戦のアラバマ大戦で出場して勝利に貢献。このミシシッピ大戦でも彼の活躍が重要になります。

一方ディフェンシブコーディネーターも兼任するミシシッピ大のゴールディング監督は、複雑なスキームや変則的なブリッツを仕掛けることで知られています。狙うは新Cトリヴァーの判断ミスを誘い、ジョージアの司令塔ストックトンのリズムを狂わせることなはず。

しかし、前述の通りストックトンはブリッツをかわすのに秀でており、ミシシッピ大フロントセブンがいかにストックトンを捉えるかが鍵となります。


今回のシュガーボウルは、単なるプレーオフの一戦を超え、SECのプライドとリベンジが交錯するカレッジフットボールにおける垂涎もののマッチアップと言えます。

この試合の結末を左右するのは、ジョージア大のブレないゲームコントロール力が勝るのか、それともミシシッピ大の類稀なる攻撃力が奇跡を起こすのかという点に集約されます。ジョージア大のスマート監督は同一シーズン内の再戦において4勝0敗という完璧な成績を誇っており、この事実はチームにとって計り知れない自信となるはずです。

一方で、指揮官不在という逆境をプレーオフ1回戦の圧勝で跳ね返したミシシッピ大には、失うものがないというメンタル面での強さと、全米トップクラスの得点能力があります。QBチャンブリスがジョージア大のセカンダリーの隙を突き、序盤から主導権を握ることができれば、スーパードームに集まった観客は歴史に残る「番狂わせ」を目撃することになるかもしれません。

多くの専門家がジョージア大の勝利を予想していますが、勝利の女神がどちらに微笑むかは、元日のキックオフを迎えるまで誰にも分かりません。

ちなみに勝者はコットンボウルの勝者であるマイアミ大と準決勝戦のフィエスタボウルで対戦となります。

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