- 試合予定
- 2022年度戦績 (11-2)
- 最近10年間の戦績
- チーム情報
所在地
オハイオ州コロンバス市
所属カンファレンス
Big Ten(東地区)
ホームスタジアム
オハイオスタジアム
通算戦績
953勝331敗53分け
通算ボウルゲーム戦績
27勝28敗
ヘッドコーチ
ライアン・デイ
45勝6敗(5年目)
45勝6敗(生涯通算)
前回全米優勝年度
2014年度
前回Big Ten優勝年度
2020年度
前回ボウルゲーム出場年度
2022年度(ピーチ/CFP)
AP
|
Coaches
|
AGS
|
#3
|
#4
|
#3
|
---|
見どころ
Big Tenカンファレンスの名門オハイオ州立大は常にナショナルタイトルを狙えるチームと言われていますが、一方で最後に全米制覇を成し遂げたのが2014年であることを考えると、そろそろそのタイトルを欲しくもなるところです。
しかしながら、彼らは直近2シーズンでライバル・ミシガン大に2連敗を喫するという苦渋を味わっており、カンファレンス内での競争は激しくなるばかりです。とはいえ、第4番手のチームとして出場を果たしたCFP準決勝戦(ピーチボウル)では、のちにナショナルチャンピオンとなるジョージア大と激闘を繰り広げ、41対42で推しくも敗れました。タイトルゲームでジョージア大がテキサスクリスチャン大に65対7と圧勝したことを考えると、このオハイオ州立大戦が事実上の優勝決定戦だったといっても過言ではありません。
そのチームを牽引したのがQB C.J.ストラウド(C.J. Stroud)。ハイズマントロフィーのファイナリストにもなったストラウドを起点に才能あふれるWR陣が水を得た魚の様に暴れまくって昨年も二桁勝利を獲得したのでした。
そのストラウドはNFLドラフトでヒューストンテキサンズ入りし、オハイオ州立大オフェンスは次なるスターを発掘しなければならなくなりました。今のところ先発QBの座を争うのは3年生のカイル・マッコード(Kyle McCord)と2年生のデヴィン・ブラウン(Devin Brown)。マッコードがおそらく先発に指名されると思われますが、カレッジレベルでの試合経験の少なさをどう補うかに注目です。
ただ誰がQBになるにしろ、オハイオ州立大の真のスターはWRマーヴィン・ハリソン・Jr(Marvin Harrison Jr.)。かつてインディアナポリスコルツで活躍したマーヴィン・ハリソンの実子であるハリソン・Jrは今季のWR界隈ではナンバーワンの呼び声高い超有能レシーバー。しかも彼だけでなく昨年1000ヤード越えを記録したエメカ・イブカ(Emeka Egbuka)も健在でこれに4年生のジュリアン・フレミング(Julian Fleming)を加えたWR陣は全米トップクラスのユニットです。
またRBのトレヴェヨン・ヘンダーソン(TreVeyon Henderson)とマイヤン・ウィリアムス(Miyan Williams)のワンツーパンチは驚異的。OL陣からパリス・ジョンソン・Jr(Paris Johnson Jr)とダワンド・ジョーンズ(Dawand Jones)が去りましたが、要のLTには有望株のジョシュ・フライヤー(Josh Fryar)が立ちはだかり、そのほかにも即戦力となりそうな人材が揃っている様なので、ラインをそこまで不安視することもなさそうです。
===
オハイオ州立大が今一歩波に乗れなかった原因としてディフェンス力が挙げられていましたが、それを改善するために昨年オクラホマ州立大からジム・ノールズ(Jim Knowles)氏をディフェンシブコーディネーターとして招聘。ある程度の向上は見られましたが、一方で敗戦となったミシガン大戦やジョージア大戦では圧倒され、まだ課題は残っていることが露呈されました。
特にトレンチでのバトルで押し返されてしまったフロントラインの改善は急務となりますが、2人合わせて13.5個のQBサックを奪ったJ.T.トゥイモロアウ(J.T. Tuimoloau)とジャック・ソイヤー(Jack Sawyer)は高いポテンシャルを持っている選手たち。それに3年生のマイケル・ホール・Jr(Michael Hall Jr)を加えれば期待感は高まります。
2列目には昨シーズンのチーム内タックルリーダーであるトミー・エイチンバーグ(Tommy Eichenberg)が健在。また同じく4年生で昨年の先発LBでもあるスティール・チャンバース(Steele Chambers)も能力の高い選手ですからフロントセブンは昨年からの大幅な戦力向上が見込めそうです。
そしてバックフィールドですが、ここに何とか頼れる守護神的なDBが欲しいところ。オフにはミシシッピ大からデヴィソン・イグビノサン(Davison Igbinosun)、シラキュース大からジャハッド・カーター(Ja’Had Carter)を転校生として補充しましたが、注目は3年生のデンゼル・バーク(Denzel Burk)。これにベテランのラサン・ランサム(Lathan Ransom)とジョシュ・プロクター(Josh Proctor)が絡み合えば、オハイオ州立大のDB陣は鉄壁となる要素を十分に擁しています。
スケジュール
珍しくBig Tenゲーム、しかもアウェーゲーム(インディアナ大)で開幕を迎えるオハイオ州立大ですが、最初の試練は9月23日のノートルダム大戦です。昨年開幕戦で対戦した際は21-10で勝利していますが、オフェンスが一新したノートルダム大をオハイオ州立大ディフェンスがどう守るか見ものです。
なぜか対戦相手がトップ5以内にいるとホームでべらぼうに強くなるパデュー大とのアウェー戦(10月14日)も気になるところですが、やはり10月後半の2連戦であるペンシルバニア州立大(ホーム)とウィスコンシン大(アウェー)は鬼門です。
どのシーズンでもペンステートとの試合は激戦になりますから、これをホームで迎え撃つことができるのは大きな追い風。対するウィスコンシン大は今季からルーク・フィッケル(Luke Fickell)監督体制で何気に期待度がアップしているチーム。油断はできないかもしれません。
そして外せないのはやはり最終戦でのライバリーゲーム、ミシガン大との「The Game」です。
冒頭でも触れた通りオハイオ州立大はこの憎きライバルに2連敗中。もしこれでまた黒星がついて3連敗ともなれば1997年以来となる屈辱となります。ミシガン大がモメンタムを得ていると言われる中、今後のことも考えるとそれだけは避けたいですが、これがミシガン大のホームで行われるという逆境の中で果たして彼らは連敗記録を止めることができるでしょうか。
全てはQB次第とも考えられる今季のオハイオ州立大。その点ではQB育成能力に定評があるライアン・デイ(Ryan Day)監督と新オフェンシブコーディネーターのブライアン・ハートライン(Brian Hartline)氏の腕にかかっていると言えそうです。