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- 2020年度戦績 (11-3)
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- 最近10年間の戦績
- チーム情報
所在地
サウスカロライナ州クレムソン市
所属カンファレンス
ACC(アトランティック地区)
ホームスタジアム
メモリアルスタジアム
通算戦績
790勝466敗45分け
通算ボウルゲーム戦績
24勝20敗
ヘッドコーチ
ダボ・スウィニー
161勝39敗(16年目)
161勝39敗(生涯通算)
前回全米優勝年度
2018年度
前回ACC優勝年度
2022年度
前回ボウルゲーム出場年度
2022年度(オレンジ)
AP
|
Coaches
|
AGS
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#9
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#9
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#10
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見どころ
2014年にCFP(カレッジフットボールプレーオフ)が設立されて以来2015年度から6年連続でプレーオフに進出し続けてきたクレムソン大。その間2度のナショナルタイトルを獲得しましたが、2021年度と2022年度は2年連続でプレーオフ進出に失敗。にわかにクレムソン大の力が下降気味になっているのかなど陰口が囁かれています。
そういった印象はリクルーティングの成功を左右しかねませんから、クレムソン大としては今年はなんとしてもCFPの舞台へ舞い戻ることが最重要課題と言えるかもしれません。
とはいえ、クレムソン大は昨年ACCを制し11勝を挙げており、数字だけで見れば他のチームが羨む戦績を残したわけですが、それでも歯切れの悪いシーズンと思われがちだったのはオフェンスがピリッとしなかったからにほかありません。
これまでクレムソン大はデショーン・ワトソン(Deshaun Watson、現クリーブランドブラウンズ)やトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence、現ジャクソンビルジャガーズ)といった名QBを輩出しており、彼らに続く逸材として期待されたのがD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)でした。
しかしローレンスの跡を継いだ2021年と2022年でウイアンガラレイのプロダクションは下降線を辿り、昨年はベンチに下げられる試合も数試合ありました。これが彼自身のせいなのか、オフェンシブコーラーのせいなのかは定かではありませんが、オフシーズンにウイアンガラレイはクレムソン大を去りオレゴン州立大へと転校していきました。
クレムソン大のHCダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督もこのオフェンスの体たらくを無視することはできず、昨年オフェンシブコーディネーター(OC)に昇格させたばかりのブランドン・ストリーター(Brandon Streeter)氏を解雇。生え抜きのスタッフの首を切ることは滅多にないスウィニー監督にとってこれは苦渋の選択だったに違いありません。
ただ、先にも言ったようにクレムソン大を再び大舞台に復活させるにはオフェンスへのテコ入りは必須事項。そこでストリーター氏の後釜に白羽の矢を立てたのが、昨年までテキサスクリスチャン大(TCU)でOCを務めていたギャレット・ライリー(Garrett Riley)氏です。
現在サザンカリフォルニア大のHCであるリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督の弟であるギャレット氏もまた兄と同じ「エアーレイド」の系譜を受け継ぐ若き指導者。彼に導かれたTCUは昨年ナショナルタイトルゲームまで進出するという偉業を達成しており、その腕を買われて今回クレムソン大にやってきました。
そのライリー氏のプレーブックを実行に移すのがQBケイド・クルブニック(Cade Klubnik)。元5つ星の逸材であるクルブニックですが、昨年出場した試合において周囲を唸らせるようなパフォーマンスは残すことができませんでしたが、新OCの手解きを受けて才能を開花させられるかがみものです。
そんな経験不足なクルブニックへの負担を軽減させるためにも効果的なランゲームを構築したいところですが、幸運なことにクレムソン大には3年生ながら先発3年目のベテランRBウィル・シップリー(Will Shipley)が健在。昨年1185ヤードに15TDを計上したシプリーのランが活きれば活きる程クルブニックのプレーアクションパスが効果を発揮するはずです。
またそのクルブニックを死守するOL陣ですが、LTのジョーダン・マクファデン(Jordan McFadden)がチームを去ってしまったのは痛手ではありますが、その他の4人は昨年度のメンバーのまま。これは心強い点です。
今季のクレムソン大は、外部の人間であるライリー氏のオフェンスがどのようにインストールされるかが最大の見所となりそうです。
===
クレムソン大のディフェンス陣からは4人の選手がNFLへと旅立って行きましたが、先発経験のある選手が8人も残っており、ポテンシャル的にはACCだけでなく全米レベルで見てもトップクラスの守備力を誇ると言われています。
その中でも特に期待度が高いのはLB陣。昨年10.5TFL(タックルフォーロス)、5.5QBサック、8パスブロックを記録したバレット・カーター(Barrett Carter)、合計89タックルに13.5TFLのジェレマイア・トロッター・Jr(Jeremiah Trotter Jr)のコンビは驚異的。
DLではタイラー・デーヴィス(Tyler Davis)とルーク・オロロロ(Ruke Orhorhoro)の2人の4年生インテリアマンが健在。特にデーヴィスはこれまで3年連続オールカンファレンスに選出されている選手で、今年も選出されればクレムソン大史上初の4年連続オールカンファレンスDT選手となる逸材です。
心配なのはパスディフェンス。昨年クレムソン大ディフェンスはパスディフェンスにおいて全米76位と撃沈。今年のCB/S陣は4人とも昨年のメンバーで連携は向上しているはずですが、ここはディフェンシブコーディネーターのウェス・グッドウィン(Wes Goodwin)氏のお手並み拝見といったところでしょうか。
スケジュール
開幕3連戦は格下チームとの対戦のため難なく無敗で4試合目のフロリダ州立大戦を迎えることができるでしょう。フロリダ州立大がここの時までに無敗を守っていればこの9月23日の激突は大変な注目を浴びることは間違なく、カンファレンス戦ということもありクレムソン大にとって負けることは許されません。
10月21日のマイアミ大とのアウェー戦も気になりますが、11月4日のノートルダム大戦は要チェックです。昨年マーカス・フリーマン(Marcus Freeman)監督の初年度となったノートルダム大でしたが、そんな相手にクレムソン大はまさかの敗戦を喫してしまいました。今年はクレムソン大のホームでノートルダム大を迎え打つということで、彼らにとっては是非ともリベンジを果たしておきたいところ。
また今季ACC内でベストQBと言われるドレイク・メイ(Drake Maye)を擁するノースカロライナ大との戦い、そしてレギュラーシーズン最終戦となるライバリーゲーム、サウスカロライナ大とのゲームも見逃せません。特に昨年クレムソン大は自らのホームでサウスカロライナ大に1点差の僅差で敗れており、宿敵相手に2連敗はなんとしても避けたいところ。
クレムソン大がプレーオフに進出するためには彼らよりも上にランクされているチームが転がり落ちてくれなければなりませんが、それを彼らが同行できるわけでもありませんから、とにかくACCでタイトルを確実に取り、運を天に任せるしかありせん。が、1敗が命取りというシナリオも大いに考えられますから、相手を圧倒して勝つためにもライリー新OCのオフェンス改革がキーとなりそうです。