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- 2022年度戦績 (10-4)
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- 最近10年間の戦績
- チーム情報
所在地
ユタ州ソルトレイクシティ市
所属カンファレンス
Pac-12
ホームスタジアム
ライスエクセルスタジアム
通算戦績
752勝476敗31分け
通算ボウルゲーム戦績
17勝9敗
ヘッドコーチ
カイル・ウィッティンガム
154勝74敗(19年目)
154勝74敗(生涯通算)
前回全米優勝年度
–
前回Pac-12優勝年度
2022年度
前回ボウルゲーム出場年度
2022年度(ローズ)711
AP
|
Coaches
|
AGS
|
---|
#14
|
#14
|
#11
|
見どころ
2004年度にアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督指揮下で12勝0敗という輝かしい戦績を残したユタ大。そのマイヤー監督が2004年度シーズン後にフロリダ大の監督に就任するためにユタ大を去った後にチームを引き継いだのがカイル・ウィッティンガム(Kyle Whittingham)監督ですが、以来ユタ大は18年間ウィッティンガム体制を維持しています。
監督の移動が激しいカレッジフットボール界において同じチームに長いこと在籍する監督というのはそう多くはありません。実際今年19年目を迎えるこのウィッティンガム監督はアイオワ大のカーク・フェレンツ(Kirk Ferentz)監督の25年目に次いで現在全米2番目の長さ。ここまで長いこと同じチームで指揮できるのはズバリ「安定感」があるからです。
ここまで18年間ウィッティンガム監督に率いられてきたユタ大が負け越したシーズンはたったの2度。2014年以降は二桁勝利シーズン4回に9勝シーズン3回とまさに安定感抜群。ただユタ大はそもそも強豪校というチームではなかったため、それなりのシーズンを送っていればウィッティンガム監督の手法に異を唱える声など上がらなかったのも事実。
しかしながらそんな中でユタ大は過去2年間Pac-12カンファレンスを制してローズボウルに出場するという偉業を成し遂げ、ただ安定感のあるチームからタイトルを狙える強豪校へと進化しつつあるのです。
特にここ2年間の大躍進は顕著ですが、それを支えているとも言えるのがQBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)。まず何と言ってもラストネームがカッコ良すぎます(笑)。そしてその彼のプレースタイルも魂がこもっていて見るものを魅了します。ただそのせいなのかどうかは分かりませんが、怪我もつきもので脳震とう(Concussion)や先シーズン出場したローズボウル(vsペンステート)で膝の前十字靭帯(ACL)を断裂する大怪我も負いました。
膝の怪我からしっかりと回復して開幕には十分間に合うようですが、ユタ大オフェンスの要として怪我だけには気をつけて欲しいものです。
また同じくACLを断裂して昨年シーズンをほぼ棒に振ってしまったTEのブラント・キーシー(Brant Kuithe)も開幕のスターターに名を連ねることでしょう。今年在学6年目ということで彼の経験値とパスキャッチ能力はユタ大パスアタックで大きな脅威となるはずです。
===
ディフェンス畑を歩いてきたウィッティンガム監督ならではの、タフで堅実なユタディフェンスもまたユタ大の安定感の表れとも言えます。派手な選手はいなくとも、基本に忠実で頼れるこの守備陣があったからこそ、昨年はハイパワーオフェンスを擁するサザンカリフォルニア大に2度つことができたと言えます。
今年のユタ大の強みは何と言ってもDL陣。先発が予想される4人は全て3年生ですが、そのうちジョナ・エリス(Jonah Elliss)、ジュニア・タフナ(Junior Tafuna)、アリキ・ヴィマヒ(Aliki Vimahi)の3人は昨年の先発メンバー。特にタフナは昨年オールカンファレンスにも選出された逸材でディフェンシブフロントを束ねます。
一方で不安要素があるのはDB陣。昨年のメンバーでオールアメリカンにも選ばれたクラーク・フィリップス・III(Clark Phillips、現アトランタファルコンズ)の抜けた穴をどうするかです。ここを埋めると思われているのがミシシッピ大からの転校生、マイルズ・バトル(Miles Battle)です。ミシシッピ大ですでに45試合出場経験があるバトルは即戦力として期待されます。
また昨年の先発S、クレイトン・イズベル(Clayton Isbell)が昨シーズン後にトランスファーポータル入りしてコースタルカロライナ大へ転校してしまいました。が、オールカンファレンスのSSコール・ビショップ(Cole Bishop)が健在なのは救い。また教会のミッショントリップで籍を空けていたネイト・リッチー(Nate Ritchie)が復帰するのも朗報と言えそうです。
スケジュール
ユタ大が目指すは2009年から2011年にオレゴン大が成し遂げた、Pac-12カンファレンスタイトル3連覇です。また2024年からユタ大はアリゾナ大とアリゾナ州立大と共にBig 12カンファレンスへ移籍することが決まっていますから、Pac-12最後のスリーピーターとして歴史に名を刻みたいところ。
そのユタ大の開幕戦はノンカンファレンス戦となるSEC(サウスイースタンカンファレンス)のフロリダ大。昨年フロリダ大キャンパスで対戦した際は7位だったユタ大をフロリダ大が倒す番狂せを演じました。ユタ大としては地元で同じチームに2連敗は避けたいところです。
2年目のベイラー大戦も侮れません。昨年こそ転けてしまいましたが、ベイラー大は2021年のBig 12チャンピオンチーム。特にディフェンスに定評があるチームですから、ライジング率いるユタ大オフェンスの真価を図るには良いチャンスとなるでしょう。
9月の第4週目からは怒涛のPac-12カンファレンス戦が始まります。その火蓋を切るのがUCLA戦ですが、プレシーズンにはランクされていないものの、ユタ大が対戦する頃にはランクインしている可能性もある要注意チーム。
翌週のオレゴン州立大とのアウェーゲームも気になるところですが、何と言っても注目したいのは10月21日のサザンカリフォルニア大戦。上記の通りユタ大は昨シーズン中2度もサザンカリフォルニア大から白星を奪っています。当然サザンカリフォルニア大としてはリベンジを果たしたいと目の色を変えて臨んでくることでしょうから、これをアウェーでユタ大がいなすことができるか見ものです。
その後もオレゴン大やワシントン大という、開幕時に期待されているチームとの試合が控えますから、ユタ大は行き着く暇もありません。今季のPac-12は混戦となることが予想されており、その中からユタ大が勝ち抜けるのは容易くありませんが、夢のリーグ3連覇を目指して突き進んで欲しいものです。
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