2016年度シーズン、開幕から1勝3敗とスタートダッシュに失敗したノートルダム大はその責任を取る形でディフェンシブコーディネーターだったブライアン・ヴァンゴーダー(Brian VanGorder)氏をシーズン途中にも関わらず解雇しました。そのヴァンゴーダー氏の再就職先がようやく決まったようです。
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オクラホマ州の地方紙「タルサワールド」によるとヴァンゴーダー氏はこの度マイク・ガンディ(Mike Gundy)監督によってオクラホマ州立大のディフェンシブアナリストとして同チームに引き抜かれたということです。
最近流行っている「アナリスト」のポジションですが、おそらくこれはNCAAで定められているアシスタントコーチの数(確か9人まで)のルールを掻い潜るための裏技だと思われますが、ガンディ監督もヴァンゴーダー氏のように経験のあるコーチを野放しにしているのはもったいないと思い、今回この流行りに乗っかったのでしょう。
昨年開幕時に全米10位にランクされていたノートルダム大は前述の通り開幕後4試合で3敗も喫してしまい、ヴァンゴーダー氏を引きずり下ろしてなんとかディフェンスの立て直しを図りましたが、結果的に言えばシーズンを4勝8敗で終えたブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督率いるノートルダム大にとって当初の不調はヴァンゴーダー氏だけが原因ではなかったということです。
ヴァンゴーダー氏は昨シーズン後半にジョージア大に出入りしてディフェンシブアナリストの役割を果たしていたという話もありましたが、今回オクラホマ州立大入りしたことでジョージア大のカービー・スマート(Kirby Smart)監督と反りが合わなかったか、もしくは個人的にもっと別のチャンスを探していたのか、と様々な憶測が流れる結果となりました。
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ヴァンゴーダー氏はノートルダム大に来る前にはアーバン大、ジョージア大、サウスカロライナ大でDCを務めた過去があります。もっと言えばNFLレベルでコーチをしていた経験もあります。ですからヴァンゴーダー氏のようなベテランコーチの助けを得られるということは同チームのディフェンシブコーディネーターであるグレン・スペンサー(Glenn Spencer)氏にとってはまさに鬼に金棒となるでしょう。
因みに過去数チームのSECでコーチングをした経験のあるヴァンゴーダー氏にとって今回のオクラホマ州立大は彼のコーチングの歴史で初めてのBig 12カンファレンスのチームとなります。オクラホマ州立大では(というかBig 12カンファレンスでは)とにかくディフェンスよりもオフェンスの力で大量得点も得意としています。そんなチームにもしディフェンス力が付いてくれば彼らもいよいよタイトルを狙えるチームに成長する・・・かもしれません。ヴァンゴーダー氏の加入にはそんな期待を寄せてしまいます。