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アーバン大の「声」が事故死

アーバン大の「声」が事故死

カレッジフットボールにおいて切っても切り離せない存在にテレビやラジオのアナウンサーの「声」があると思います。長い間好ゲームを担当してきた彼らの声は多くのファンの耳に染み付き、彼らの声を聞いただけで「あー、カレッジフットボールのシーズンがやって来たんだなぁ」と思わせてくれます。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

私が覚えている限りではキース・ジャクソン(Keith Jackson)氏、アル・マイケルズ(Al Michaels)氏、ヴァーン・ランドクイスト(Verne Lundquist)氏、ブレント・マスバーガー(Brent Musburger)氏などの三大ネットワーク(ABC、CBS、NBC)で活躍したアナウンサーの声は非常に記憶に残っています。

参考記事名アナウンサー、ジャクソン氏が死去

参考記事CBSのランドクイスト氏、カレッジフットボールを去る

参考記事名アナウンサー、マスバーガー氏が引退へ

しかしそれだけでなくそれぞれの大学にも専属のアナウンサーがおり、彼らは大抵ラジオで試合を放送しますが、ラジオで試合を追う人はかなりの数おり(特に今のようにどの試合でもストリームできる以前ではなおさら)、さらには試合中にスタジアムにいながらラジオの解説を聞くという人も結構います。

そういったラジオのアナウンサーもまた同じ大学で長きに渡りその職を担当することになり、その声を毎年聞くファンにとっては彼らの声は無くてはならない当たり前のものとなるものです。その声でなければしっくりこないということになります。

というわけでお抱えアナウンサーというのはそれぞれのチームにおいて財産のようなものなわけですが、その貴重な財産をアーバン大は失ってしまいました。

現地時間5月25日(土曜日)未明、アーバン大の専属アナウンサーであるロッド・ブラムブレット(Rod Bramblett)さんと彼の奥様であるポーラさんが交通事故に遭い、残念ながら二人共他界されたということです。

過去30年に渡りアーバン大のスポーツイベントを担当してきたブラムブレット氏。アメフトだけでなくバスケットボールの試合も任されるなどして彼の声はアーバン大ファンにとっては空気のような存在となっていました。

特にそれまで永遠のレジェンドと目されていた名アナウンサー、ジム・ファイフ(Jim Fyffe)氏が他界されたことでその後をついで2003年にメインアナウンサーに就任してからは多くのアーバン大ファンに愛されてきました。その同じ年、RBキャデラック・ウィリアムス(Cadillac Williams)が活躍した際の「Go Crazy, Cadillac!」というフレーズ、そして2016年の有名な「キックシックス」の我を忘れた解説などはアーバン大ファンにとってはもやは伝説となっています。


2003年の「アイロンボウル」

2013年の「アイロンボウル」、有名な「キックシックス」

1981年から22年間に渡りメインアナウンサーを務めたファイフ氏が他界した時、アーバン大ファンは彼の声を失い失意の底に陥りましたが、その穴を見事にブラムブレット氏が埋めたのでした。しかしファンは再びその声を失うことになってしまいました。

アーバン大の卒業生だったブラムブレット氏は学生時代から大学のラジオ局で働き始め、卒業後は地元のラジオ局で高校スポーツを担当。そして1997年から11年間はアーバン大野球部の試合をアナウンスしていました。つまり生粋のアーバン大っ子だった訳です。

2013年には米年間最優秀ブロードキャスター賞(スポーツイラストレイテッド紙選)にも選出され、全国的にも知られるアナウンサーに。さらにこの春には大学の男子バスケットボール部にとって史上初となった「ファイナルフォー」(全米男子バスケットボール選手権の四強に入ること)でも彼らの試合(対バージニア大戦)をアナウンスもしていました。

アーバン大ファンにとっては秋になりブラムブレット氏の声がラジオから聞かれなくなることに大きな悲しみを思えることでしょう。

ご冥福をお祈りいたします。

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