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アディダスのNILディール

アディダスのNILディール

ここのところNIL(Name/Image/Likeness)のことばかりご紹介しているような気がしますが、またまたその話です。

参考記事グランブリング州立大のNILディール

参考記事ルイジアナ州立大のNILディール

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ベースボール・マガジン社 (編集)

この度スポーツメーカーの大手・アディダスがNILの一環として大学アスリートたちを同社のアンバサダーに起用する代わりにその対価を支払うというキャンペーンを立ち上げました。

このキャンペーンに参加できるのは、アディダスと業務提携している大学のアスリートということですが、同社によると109校の大学に所属している約5万人の大学アスリートがその対象となるそうです。

またこのキャンペーンはタイトルナイン(Title IX)が法律として制定されて以来50周年目を迎えることも記念して行われるのだとか。

タイトルナインとは1972年に制定された連邦公民権法で、性別によって大学が様々な補助を受ける際に差別してはならないという内容でした。例えば大学がスポンサーするスポーツの数は男女で平等でなければならないとか。

大学スポーツ界はNCAAが設立して以来長年大学アスリートが競技を通してはもとより、NILを通じてお金を稼ぐことを厳しく取り締まってきました。しかしながら昨年7月よりこれが可能となり、これまで様々な形でアスリートたちがNILを通じて報酬を手に入れてきました。

これまでは個人単位で地元のカーディーラーやレストランの広告等になったり、TVのコマーシャルに出場するなどして収益を得る選手がいましたが、先日当サイトでご紹介したグランブリング州立大やルイジアナ州立大のケースのように団体単位でのNILディールも生まれてきています。

今回のアディダスのキャンペーンはそれらのさらに上を行く、ブランド単位で複数のアスリートに還元するようなシステムということで注目を浴びています。

アメリカで現在行われている大学バスケットボールの全米トーナメントでは、今週末から行われる「Sweet 16」(第3ラウンド)でこうしたアディダスがスポンサーとなっているチームの選手が試合前のウォームアップ時に「More is Possible」(可能性はもっとある)というメッセージが施されたアディダスのシャツを着ることになっています。これによってこれらの選手たちがアディダスの広告塔となっているということでその報酬を受け取れるということです。

個人単位で契約するよりもこちらの方がイメージがいいと感じるのは私だけでしょうか?

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