先週スタンフォード大とユタ大がまさかの敗戦を喫したため、Pac-12カンファレンスからカレッジフットボールプレーオフ(CFP)にチームを送り込む可能性がぐっと減ってしまいました。先週まではユタ大、スタンフォード大がともに1敗で、彼らがそのまま勝ち進めばどちらかがCFP上位4位に滑り込むことも可能だと考えられていました。しかし先にもあげた通り両チームはアリゾナ州立大とオレゴン大にそれぞれ敗退しこれによってPac-12チームは上位チームが洩れなく敗れでもしない限り、CFPレースから完全に脱落したことになります。
CFPに出場するカンファレンスには実は600万ドル(約6億円!)が支給されることになっているので、Pac-12はシーズンがまだ終わっていないのにもかかわらずこの600万ドルを手にすることができないことになってしまいました。これは痛い。
ただ、Pac-12カンファレンスは「パワー5カンファレンス」に所属するというだけでNCAAから5000万ドル(約50億円…)を受け取ることになっています。これをカンファレンスに所属するチームで山分けします。ですからトップのユタ大、スタンフォード大であろうが、ビリのコロラド大であろうがそれぞれ平等に大金を手にすることができるのです。
ちなみに「グループオブ5カンファレンス(パワー5以外のカンファレンス)」チームは7500万ドル(約75億円)を皆で山分けとなります。非パワー5カンファレンスは約60チームを抱えているためこの7500万ドルを60チーム以上で割ることになります。つまり、現在3勝7敗のSEC所属のサウスカロライナ大の方が、10勝無敗の非パワー5カンファレンス出身のヒューストン大(AAC)よりも取り分が多いということになってしまいます。