カレッジフットボールの歴史を紐解く上で避けて通れないのがナショナルチャンピオンを決定するプロセスの遍歴です。かつては様々なランキングがそれぞれ全米1位チームを決めていたため、複数のチームがナショナルチャンピオンに選ばれていたという状況がありました。この問題を解決すべくナショナルチャンピオンを決定する試合が導入されていくわけですが、それでもこの試合に出場できる2チームを選び抜くのはそう簡単ではありません。もし無敗チームが3チーム残っていたらどの2チームを選ぶのか?そしてもちろん選ばれなかったチームはその決定に対しそう簡単に納得するはずがありません。そんな爆弾を抱えてきたカレッジフットボール(ディビジョン1部)ではトーナメントやプレーオフを求める声が年々高まっていました。そしてその声に押されてついに2014年度に「カレッジフットボールプレーオフ(CFP)」が開催されるまでに至るのです。
CFPではトップ4チームが準決勝へ進み、これらの勝者が全米の頂点をかけてCFPナショナルチャンピオンシップゲームで雌雄を決するのです。昨年はご存知の通りクレムソン大がディフェンディングチャンピオンのアラバマ大を下してその栄冠を手にしました。
カレッジフットボールはCFPという新たな時代に突入し、まずはこのプレーオフにコマを進めることが大きな目標となりました。しかし4チームしか出場できない現行のプレーオフは完全なもとはいえず、先にも述べたようにこの4チームをどのように選出するかで大きく揉める可能性をはらんでいます。FBSの実質的な下部組織であるFCSは16チームのトーナメント制を敷いています。FBSでも16チームのプレーオフを開催できないものでしょうか?
そこでここでは勝手に「もし昨年度16チームのプレーオフが開催されていたら?」というシュミレーションをしてみたいと思います。