オレゴン大新監督のウィリー・タガート(Willie Taggart)氏は彼の右腕となるディフェンシブコーディネーターにコロラド大のジム・レヴィット(Jim Leavitt)氏を起用することを発表しました。
コロラド大で今季2年目となるレヴィット氏は今季大躍進のコロラド大ディフェンスに多大なる影響を及ぼしました。近年でもまれに見るチームのリフォームの大成功ぶりは目に余るものがあり、ディフェンスだけに限って言えば昨年全米で120位だった相手に許した1プレー平均ヤードは今季8今で向上。119位だったスコアリングディフェンス(失点数)のカテゴリーでも18位まで巻き返してきました。
この驚くべき再建劇をたった2年で成し遂げてしまったレヴィット氏は今季最優秀アシスタントコーチに贈られるブロイルズ賞にもノミネートされました。受賞は惜しくも逃したものの、彼の手腕は全米中に認められたのでした。
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昨年は期待されながらもそれに応えられず撃沈したオレゴン大。新コーチのタガート監督には大した猶予も与えられず来季からすぐにナショナルタイトルを狙えるようなチームに仕上げることを要求されることでしょうが、まずはその手始めとして守備陣の立て直しにおいてレヴィット氏という心強いアシスタントを呼び寄せることに成功しました。
ちなみにサウスフロリダ大からオレゴン大へやってきたタガート氏ですが、かくいうレヴィット氏も1997年から2009年までサウスフロリダ大でヘッドコーチをしていた過去があります。1997年にフットボール部が創部された時の初代ヘッドコーチだったレヴィット氏がFCS所属だったサウスフロリダ大をゼロから育て上げ、FBSに昇格してからはボウルゲームに5年連続出場を果たしたり、2007年には一時全米2位にまで上り詰めたこともありました。そんなサウスフロリダ大繋がりの二人がオレゴン大で仕事を共にすることになるとは奇遇なものです。