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2025年度第10週目の見どころ

2025年度第10週目の見どころ

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#18 オクラホマ大 @ #14 テネシー大

🇺🇸11月1日7:30PM ET | 🇯🇵11月2日8:30AM

全米18位のオクラホマ大と14位のテネシー大の対戦は、CFP(カレッジフットボールプレーオフ)出場への希望を賭けた戦いであり、また多くの興味深いストーリーラインに彩られています。オクラホマ大がSEC(サウスイースタンカンファレンス)に2024年度から移籍してきたことで、このカードはSEC内で毎年恒例の開催となった、非常に重要なライバル関係へと変貌しつつあります。

ハイペル監督とオクラホマ大の因縁

テネシー大のヘッドコーチであるジョシュ・ハイペル(Josh Heupel)監督は、かつて今回の対戦相手であるオクラホマ大でプレーした「レジェンド」。彼は2000年に同チームのQBとしてナショナルチャンピオンシップを獲得し、その後2006年から2014年までボブ・ストゥープス(Bob Stoops)元監督の下でアシスタントコーチおよびオフェンシブコーディネーターを務めたこともあり、個人的に縁の深いチームなのです。

しかし、ハイペル監督は2014年シーズン後に、精彩を欠くオフェンスの責任を取る形でストゥープス監督によって解雇されました。その後彼はセントラルフロリダ大で監督に就任し、そしてテネシー大に辿り着いたという経歴もあり、母校ながら苦い思いでもあるという大変数奇な遍歴を持ってもいるのです。

昨シーズン(2024年)、ハイペル監督がテネシー大の監督として初めてオクラホマ大のキャンパスに戻った際、テネシー大はオクラホマ大に25対15で勝利。この勝利は、母校に対するハイペル監督の「リベンジ」とも見なされ、また彼にとってシグニチャーウィンの一つとなりました。今回はその母校をホームに迎えることになります。

テネシー大オフェンス vs オクラホマ大ディフェンス

この試合は、テネシー大の爆発的なオフェンスとオクラホマ大の強力なディフェンスという、二つの異なるスタイルのチーム同士の激突として注目されています。

テネシー大は、SECでスコアリング、トータルヤード、パスヤードの全てにおいてトップを誇るオフェンスを擁しており、その中心人物であるQBジョーイ・アギュラー(Joey Aguilar)を中心に1試合平均45点以上を記録しています。彼らのオフェンスはハイテンポでロングゲインを叩き出す爆発的なスタイルで知られています。。

一方、オクラホマ大は、SECで失点数、トータル被ヤード、被パスヤードの全てにおいてトップのディフェンス力を誇り、平均失点はわずか1試合平均12.1点に抑えています。彼らのディフェンスは特に敵の出方によって機を見て反応する能力に優れ、またプレッシャーをかけサックを生み出すことに長けています。それは今年からブレント・ヴェナブルズ(Brent Venables)監督自らがディフェンスのプレーコールを請け負っていることも関係していると思われます。

それぞれの長所同士がガチンコ勝負する力勝負になると思われ、その勝負の行方に注目が集まります。

CFP出場を賭けたサバイバルゲーム

この試合が秘めているもう一つのストーリーラインは、両チームのCFP進出への影響です。

現在、両チームとも6勝2敗の成績であり、この対戦の敗者はおそらくCFPレースから脱落することになります。シーズン3敗を喫したチームがプレーオフに進出することは、歴史的に見ても難しいためです。このため、この試合はSECの優勝決定戦進出レースだけでなく、CFP出場レースにおいても非常に重要な意味を持っています。

テネシー大は昨年に続き2度目のプレーオフ進出を目指していますが、一方のオクラホマ大は2019年に出場した時以来のチャンスを掴むためにどちらも負けられないわけです。果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか・・・。

その他の注目ゲーム

#9 ヴァンダービルト大 @ #20 テキサス大

🇺🇸11月1日12:00PM ET | 🇯🇵11月2日1:00AM

ヴァンダービルト大クラーク・リー(Clark Lea)監督のもとで歴史的なシーズンを謳歌しており、現在APランキングで9位にランクイン。これは同校にとって1937年以来の最高位であり、7勝1敗という成績は1941年以来最高の戦績です。もはやかつてのような万年最下位のチームではありませんが、今年の躍進を支えるのはQBディエゴ・パヴィア(Diego Pavia)。彼のプレーメーカーとしての活躍がチーム全体の士気を上げることに貢献しており、現在彼らはCFP出場も十分狙える位置にあります。

一方、テキサス大はシーズン前の高い期待に反して6勝2敗と不安定な戦いを続けています。彼らはすでに2敗を喫しているため、プレーオフに出場を狙うのであればもう2度と負けるわけにはいきません。

この試合は、昨シーズン(2024年)にテキサス大が27対24で辛勝した激戦の再戦でもあり、ヴァンダービルト大にとってはリベンジとなります。注目はヴァンダービルト大の強力でバランスの取れたランオフェンス と、テキサス大の堅固なランディフェンスの激突です。また、テキサス大はエースQBアーチ・マニング(Arch Manning)が前戦で脳震とう(Concussion)を受傷したため、このヴァンダービルド大戦に間に合うかという懸念を抱えており、彼が出場できないとなるとオフェンスへの不安は一気に高まることになるでしょう。

ヴァンダービルト大はここまで3つのランカーチームに勝利してきましたが、20位のテキサス大をアウェーで破ることはここまでのチームの飛躍が本物であることをさらに証明する絶好の機会となります。対するテキサス大にとってはここから一戦一戦が負けられない試合となりますが、快進撃を続けているとはいえ、まだまだ以前までの弱かった印象が強いヴァンダービルト大と対戦することが、返って彼らの闘争心を高いレベルで維持できるのかが気がかり。どちらにしてもこの試合は両チームにとって運命の分かれ道となる重要な意味を持っていると言えるでしょう。

#17 シンシナティ大 @ #23 ユタ大

🇺🇸11月1日10:15PM ET | 🇯🇵11月2日11:15AM

この試合は全米17位シンシナティ大(カンファレンス5勝0敗)と24位ユタ大(同3勝2敗)が激突する、Big 12カンファレンスの覇権を占う上で極めて重要な一戦です。カンファレンスで首位タイに立つシンシナティ大は、開幕時こそランクされていませんでしたが、白星を重ねていく上でランクインを果たし、Big 12でトップティアチームであることを世に知らしめたいところ。一方、ユタ大はカンファレンスタイトルへの望みを繋ぐために、このホームゲームでの勝利が絶対条件となります。

実は両チームにとって史上初の対戦となるこの試合、ユタ大のホームであるライスエクルズスタジアムで開催されますが、シンシナティ大にとっては標高も影響しうる厳しいアウェーゲー、無となりそうです。特に、ESPNの名物プリゲームショーである「カレッジゲームデー(College Gameday)」が現地入りするなど、全国的な注目を集めています。

この試合は、プレースタイルが明確に異なる両チームの激しい激突が予想されています。ユタ大は全米5位の強力なランオフェンスを武器に、フィジカルなプレーでポゼッションゲームに持ち込み、相手ディフェンスを削って消耗させる展開に持ち込みたいところ。対するシンシナティ大はQBブレンダン・ソースビー(Brendan Sorsby)に率いられた、バランスの取れたオフェンスを特徴としています。特筆すべきは、シンシナティ大のOL陣がFBSで最も少ないサック数(2つ)しか許しておらず、また直近6試合でわずか1つのターンオーバーという非常に低いミス率を誇る点です。ただ、シンシナティ大は負傷したリーディングラッシャーのイヴァン・プライアー(Evan Pryor)を欠く中、タウィー・ウォーカー(Tawee Walker)を中心にラン攻撃を再構築しなければならないという課題を抱えています。

一方、ユタ大のディフェンスは「サック・レイク・シティ(Sack Lake City)」と呼ばれる抜群のプレッシャー力(カンファレンスでサック数2位)を持っており、ソースビーのペースを乱せるかが鍵となりそうです。

ペンシルバニア州立大 @ #1 オハイオ州立大

🇺🇸11月1日12:00PM ET | 🇯🇵11月2日1:00AM

開幕時に2位だったペンシルバニア州立大。当時からこの試合が今シーズンのカレッジフットボール界で最大級のメガマッチとなることが予想されていましたが、今シーズン絶不調の彼らはランク外に転落するだけでなく、ジェームス・フランクリン(James Franklin)監督が解雇されてしまうという散々なシーズンを送っています。

オハイオ州立大は9週連続で首位を守り続ける安泰なチーム。ハイズマントロフィーレースでも注目されるQBジュリアン・セイイン(Julian Sayin)と彼のバディであり最高レベルのWRと謳われるWRジェレマイア・スミス(Jeremiah Smith)とのホットラインに注目です。

#5 ジョージア大 vs フロリダ大(@ フロリダ州ジャクソンビル)

🇺🇸11月1日3:30PM ET | 🇯🇵11月2日4:30AM

「世界最大級の屋外カクテルパーティー」という別名を持つ、カレッジ界でも著名なライバリー。ジョージア大はアラバマ大に喫した唯一の1敗を守り、テキサスA&M大かアラバマ大に土がつくことを待ちますが、当然ライバル・フロリダ大に足元をすくわれるということがあってはなりません。

フロリダ大はビリー・ネイピアー(Billy Napier)監督が解雇されてから初の試合となります。オフェンス・ディフェンスともに駒は揃っており、ネイピアー監督を解雇した「ショック療法」が果たして功を奏すのかに注目です。

サウスカロライナ大 @ #7 ミシシッピ大

🇺🇸11月1日7:00PM ET | 🇯🇵11月2日8:00AM

全米7位のミシシッピ大のスターは何と言ってもQBトリニダード・チャンブリス(Trinidad Chambliss)。昨年までNCAA2部のフェリス州立大に所属していた無名選手は今季ここまでミシシッピ大オフェンスの無くてはならない重要なピースとして確固たるポジションを確立。走れて投げれるチャンブリスをハイズマントロフィー候補に推す声も少なくありません。

そんなミシシッピ大に立ちはだかるサウスカロライナ大は攻守ともに秘めた能力が非常に高いチームながら、SEC戦績はなぜか1勝5敗と勝ち星に恵まれないチーム。QBラノリス・セラーズ(Lanorris Sellers)はNFL級のQBですし、DLのディラン・スチュワート(Dylan Stewart)とニック・バレット(Nick Barrett)の破壊力は抜群。これもトラップゲームになる可能性あり。

#10 マイアミ大 @ サザンメソディスト大

🇺🇸11月1日12:00PM ET | 🇯🇵11月2日1:00AM

全米10位のマイアミ大には「4ミリオンダラー・ボーイ」のQBカーソン・ベック(Carson Beck)が健在。元々持っているQBとしての能力は折り紙つきですが、一方でプレッシャーがかかると途端に慌てふためく悪い癖があり、ルイビル大戦では自身最多の4INTを犯して今季初黒星を喫しました。

そして今回の対戦相手であるサザンメソディスト大(SMU)は1試合平均3.13個のサック数を誇り、ターンオーバー数は全米最多の20個を記録しており、ひょっとするとマイアミ大にとってはトラップゲームとなる可能性も・・・。

#23 サザンカリフォルニア大 @ ネブラスカ大

🇺🇸11月1日7:30PM ET | 🇯🇵11月2日8:30AM

Big Tenカンファレンスの注目ゲームとして、ネブラスカ大が23位のサザンカリフォルニア大(USC)をホームに迎えます。ネブラスカ大はここまで6勝2敗でこれは2016年以来最高の出だしとなっていますが、この試合で最も注目されるのは、全米トップレベルのUSCのパスオフェンス(平均約326.1ヤード)と、最高レベルのパスディフェンス(平均約127.5ヤード)を誇るネブラスカ大とのガチンコ勝負。USCはパワーランとハイパワーなパスプレーの両方を織り交ぜてきますが、ネブラスカ大の強みはビッグプレーを許さない粘り強いディフェンスにあります。

勝敗は、USCのスターQBジェイデン・マイアバ(Jayden Maiava)のパフォーマンス、そしてネブラスカ大のQBディラン・ライオラ(Dylan Raiola)がターンオーバーを回避し、点取合戦の展開になった時にUSCオフェンスとスコアリングで競り合うことができるかどうかにかかっています。

日本人選手が所属するチームの試合

ハワイ大@サンノゼ州立大(🇯🇵11月2日11:30AM
ハワイ大にK松沢寛政選手が所属。押しも押されぬ有名選手となった松澤選手は開幕以来のFG連続成功記録を未だ更新中(20)。つい最近ではなんとあのハイズマントロフィーのファン投票の選択選手にも登場。もしまだ投票していない方がいらっしゃったら是非松澤選手に清き1票を!

ワシントン州立大 @ オレゴン州立大
オレゴン州立大にK露峰哲太選手が所属。

ニューメキシコ大 @ UNLV
ニューメキシコ大にRB岩井零選手が所属。

ラマー大 @ インカーネイトワード大
ラマー大(NCAA1部FCS)にLB吉川大紀選手が所属。現在ラマー大はFCSで全米14位につけています!

ロングアイランド大 @ セントラルコネチカット州立大 
セントラルコネチカット州立大(NCAA1部FCS)にDL田中慎二郎選手が所属。

ワグナーカレッジ @ セントフランシス大
セントフランシス大(NCAA1部FCS)にはDL阿部剛希選手が所属。

デイトン大 @ サンディエゴ大
サンディエゴ大(NCAA1部FCS)にはWR高橋耀生選手が所属。

フラミンガム州立大 @ プリマウス州立大
フラミンガム州立大(NCAA3部)にRB内川誠選手が所属。

ウィノナ州立大 @ スーフォールズ大 NEW!!
スーフォールズ大(NCAA3部)にDLブレナン真選手が所属。

(他にもアメリカのカレッジでプレーしている日本人選手情報があればタレコミお待ちしております!!!)

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