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2024年度第8週目の見どころ

2024年度第8週目の見どころ

2024年度シーズンも既に第8週目に差し掛かります。今季は見どころ記事を全く書けていませんが(泣)、それはひとえにポッドキャストに時間を割いてしまっているからにほかありません・・・。ただ今週は風邪をひいたしまったせいでポッドキャストの収録をすることができなくなりましたので、その分今週の見どころを簡単に書き起こしてみたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#5 ジョージア大 @ #1 テキサス大

過去2週間連続で上位5位以内のチーム同士の対戦が続いていますが(第6週目の#2 ジョージア大vs #4 アラバマ大、第7週目の#2 オハイオ州立大 vs #3 オレゴン大)、今週も上位5位以内チーム同士が激突。全米1位のテキサス大がホームに全米5位のジョージア大を迎え撃ちます。

テキサス大は今季からSEC(サウスイースタンカンファレンス)所属のチームですが、彼らがBig 12カンファレンスからSECに移籍した大きな理由として、今回のようなジョージア大という超強豪校と対戦出来ること、とテキサス大の体育局長(AD)は公言していました。SECには多くの猛者たちが集いますが、彼らをホストできればチケットは売れるし、スタジアム内の売店も潤います。さらには人が集まればスタジアム周辺の経済も回るということで、大きなビジネス効果が見込めるから、というのが理由という訳です。

ただ当然そういった試合は勝たなければ意味がありません。そう言った覚悟を持ってSECにやってきたテキサス大は現在全米1位。スティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)監督3年目で既にテキサス大はここまで実力を上げてきました。その実力をさらに試す相手として今回のジョージア大はこれ以上ないチャレンジャーです。

ジョージア大は元来ディフェンスが強いと言われるチーム。このチームにサーキジアン監督のオフェンスがどこまで通用するのか。QBクウィン・ユワーズ(Quinn Ewers)の腕もそうですが、WRアイゼア・ボンド(Isaiah Bond)、WRライアン・ウィンゴ(Ryan Wingo)、TEガナー・ヘルム(Gunnar Helm)らの活躍に期待。

一方ジョージア大は2021年と2022年に全米王座を二連覇したことで常勝チームの仲間入り。常に全米制覇を狙えるチームとしてそれまで全米チャンピオンを複数獲得していたアラバマ大と共にSECの最強チームの1つとして数えら得られるようになりました。

実際ジョージア大が2021年以降敗れた4試合は全てアラバマ大のみということで、それ以外のチームには過去4年間1度も負けていないことになります。確かにアラバマ大が苦手という一面はあるものの、それ以外のチームにはめっぽう強いということになります。

ただ、今年はここ最近のジョージア大ほどの強さを感じることはできず、特に2021年と2022年がめちゃくちゃ強かったため、現在の力では満足できないと感じるファンもどうやらいるようです。

そんな中彼らはテキサス大に乗り込む訳ですが、もしこの試合に負ければ今季2敗目を喫するだけでなく、アラバマ大以外のチームにも負けるという事実が残ります。そうなるとどうしても「あれ、ジョージア大ちょっと下降気味なのか?」という印象を植え付けかねません。

そうなるとリクルーティングにおいてはジョージア大には逆風となってしまいます。チーム力の有無はリクルーティング力によると考えても過言ではありません。いい人材をどれだけ勧誘できるかはチーム育成の上で死活問題。ジョージア大は特にここ5年間で全米トップクラスのリクルーティングを誇ってきました。

そんな中もしテキサス大に敗れ、テキサス大ブランドがジョージア大ブランドを追い抜くようなことがあれば、途端にリクルーティング戦争で遅れをとり戦力が他のチームに吸われていく・・・なんてシナリオも考えられなくはありません。

アラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)前監督が引退し、次なるカレッジ界のGOATはジョージア大のカービー・スマート(Kirby Smart)監督か、とよく言われますが、もしここでテキサス大に敗れて2敗目を喫してしまうと、スマート監督のカリスマ性も、ジョージア大のブランドも落ちていく・・・というのは言い過ぎだとは思いますが、テキサス大とジョージア大の立ち位置が微妙に変わっていくかもしれない、という一戦になるかもしれません。

今年の先行きだけでなく、これからの勢力図の変化の上でも非常に目が離せない一戦となりそうです。


その他の試合

#7 アラバマ大 @ #11 テネシー大

「10月第3週目の土曜日(The 3rd Saturday in October)」という異名を持つ、SEC内チームのライバリーゲーム。

アラバマ大は2週前にヴァンダービルド大にまさかの敗戦を喫し、その翌週である先週はサウスカロライナ大に辛くも勝つという、流れ的にはあまり良くない感じ。一方のテネシー大も2週間前にアーカンソー大にアップセットをくらい、先週はフロリダ大に苦戦しOTの末に何とか勝つということで、両チームともアップセットをくらった翌週の立て直しがそこまでうまくいきませんでした。

既にどちらも1敗を喫しており、敗れた方がSECタイトルレースさらにはプレーオフ進出レースからも一歩交代することは間違いありません。今回はテネシー大のホームゲーム。2年前にはテネシー大が劇的なアップセットを食らわせてファンがゴールポストをへし折ってテネシー川に沈めた、なんてこともありました。果たして今年はどうなる?

#6 マイアミ大 @ ルイビル大

現在ACC(アトランティックコーストカンファレンス)でピッツバーグ大と並び未だ無敗なのが全米6位のマイアミ大。ここまでノンカンファレンス戦では全く相手を寄せ付けませんでしたが、直近2試合のカンファレンス戦(バージニア工科大、カリフォルニア大)では超僅差の辛勝で凌いできています。

マイアミ大には期待の星であるQBキャム・ワード(Cam Ward)が健在。ハイズマントロフィー候補としても名前が挙げられています。ルイビル大はオフェンス力が高いチームですので、この試合は撃ち合いになる可能性が高いです。そうなれば自ずとワードの腕にチームの命運がかかってくると言えます。

ルイビル大はランク外のチームですが、彼らのホームゲームでもあり、マイアミ大は足元をすくわれないように十分気をつける必要がありそうです。

#8 ルイジアナ州立大 @ アーカンソー大

開幕初戦でサザンカリフォルニア大に敗戦を喫してランクを落としてたルイジアナ州立大ですが、その後連勝を重ねて先週は9位だったミシシッピ州立大に競り勝っていよいよトップ10圏内に飛び込んできました。

アーカンソー大は2週前に前述の通りテネシー大から金星をもぎ取りましたが、先週は試合のないバイウィークでした。テネシー大戦でのあの勢いがバイウィークを経て継続されているのか、はたまた冷め切ってしまっているのか・・・。

#12 ノートルダム大 @ ジョージア工科大

全米12位のノートルダム大はここまで5勝1敗。序盤にノーザンイリノイ大にまさかの敗戦を喫しましたが、それ以降は白星を重ね続けています。先週はスタンフォード大相手に49対7と圧勝。この試合ではQBライリー・レナード(Riley Leonard)が229ヤードに3TD(ランでも1TD)と調子が上がってきている模様。

ただジョージア工科大は侮れないチーム。ここまで5勝2敗ですが、テキサスA&M大からの転校生QBヘインズ・キング(Haynes King)がここまで8TDに1INTとミスの少ないパフォーマンス。またこの試合でチームは上から下まで全部ホワイトのギアで固めることを決めており、この気合いの入れようが結果に表れるか。

ネブラスカ大 @ #16 インディアナ大

今季世間を驚かせているチームの一つに数えられるのがインディアナ大。彼らはここまで6戦負けなしの無敗街道を突き進んでいます。インディアン大が6勝0敗発進するのはなんと1967年以来のこと。それだけでも彼らの快進撃がどれだけずば抜けているかがわかると思いますが、直近5試合で40点以上を上げ続けているオフェンスは本物。これがネブラスカ大ディフェンスにも通用するのかが実物です。

ネブラスカ大も今季ここまで5勝1敗とランクインは目前。期待のQBディラン・ライオラ(Dylan Raiola)は開幕直後のバズ度を継続できていませんが、その分ディフェンスがチームを引っ張っています。もしこの試合に勝って6勝目を挙げることができればボウルゲームの出場資格を得ることになりますが、そうなればネブラスカ大にとっては2016年以来のボウルゲーム出場となります。

イーストカロライナ大 @ #23 陸軍士官学校

2020年度以来となるランクインを果たした陸軍士官学校は現在5勝無敗。また昨年から数えると現在10連勝中ですが、これは現在進行形の記録だとFBSで最長記録。また彼らは現在FBSで唯一となる、ファースドライブで必ずTDを奪っているというチーム。このイーストカロライナ大戦でも最初のポゼッションでTDを取れるのかに注目です。

シャーロット @ #25 海軍士官学校

上記の陸軍士官学校と並び、海軍士官学校も士官学校ながらここまで無敗。両士官学校が同時にランクインするというのは1945年以来のこと。また海軍士官学校が6勝0敗となるのは1979年以来のことということで、どちらの士官学校も歴史的な前半戦を送っていることになります。見どころは彼らのランオフェンス。全米2位となる1試合平均295.6ヤードの地上戦力に注目です。

#24 ミシガン大 @ #22 イリノイ大

昨年の全米覇者・ミシガン大はここまですでに2敗を喫しており後のない状況。オフェンス、特にパスオフェンスが皆無という厳しいオフェンスでここまでやってきましたが、今回対戦するイリノイ大は強力なディフェンスをバックボーンにここまで5勝1敗と調子のいいチーム。イリノイ大はこの試合で本拠地であるメモリアルスタジアム100周年を記念して、スペシャルユニで試合に挑みます。

このヴィンテージ感たっぷりのユニフォーム、カッコいいかどうかは皆さんの判断にお任せしますが(笑)、ミシガン大を返り討ちにするためにホームには多くのファンが訪れることが予想されます。

コロラド大 @ アリゾナ大

この試合の見どころはズバリ、アリゾナ大のWRテタイロア・マクミラン(Tetairoa McMilan)とコロラド大の二刀流トラヴィス・ハンター(Travis Hunter)のマッチアップ。お互いいずれはNFLの世界で活躍すると思われますが、ひょっとしたら今回のマッチアップが後々語り草になる・・・なんてことになるかもしれません。

ボール州立大 @ ヴァンダービルト大

2週間前にアラバマ大を倒す世紀のアップセットを起こしたヴァンダービルト大はその次週となる先週にはケンタッキー大にも競り勝ち、SEC戦2連勝中。今週のノンカンファレンス戦であるボール州立大戦で勝てば5勝2敗となり、場合によってはランクインも夢ではありません。そうなれば2008年以来の偉業となります。

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