カンファレンスの拡張問題(エクスパンション)に揺れるBig 12カンファレンスですが、先日のニュースから一転して所属全チーム一致でカンファレンス拡張に向け現実的な話が動き始めたということです。
Big 12カンファレンスは先日のメディアデーにて、コミッショナーのボブ・ボウルズビー氏に一任して各チームの拡張へ向けての意見を集めていましたが、全チームが拡張すべきだとい意見を提出したということです。問題はいつ、そしてどのチームを勧誘するかということになってきました。またボウルズビー氏は水面下でBig 12に加入したいというチームに接触してきました。噂されているのはヒューストン大、メンフィス大、セントラルフロリダ大、シンシナティ大(すべてアメリカンアスレティックカンファレンス=AAC所属)らの名前が挙げられています。
今の所拡張への具体的なスケジュールは示されていませんが、ACCが自身のメディアネットワークを模索しているという事実が、Big 12エクスパンションの計画に影響するだろうとしています。
現在10チームで構成されているBig 12ですが、おそらくもう2チームを増やし、二つの地区制度を敷いてレギュラーシーズン後に優勝決定戦を行うフォーマットを目指すものと考えられます。現在のところ地区制度を行っていない「パワー5」カンファレンスはBig 12のみです。
テキサス州周辺にチームが散らばるBig 12において、地理的にヒューストン大はベストマッチと言えそうです。特に昨年は大成功のシーズンを収め、13勝1敗でボウルゲームでは強豪フロリダ州立大を任すなど、強さをアピール。さらには周辺のテキサス大、テキサス工科大、ベイラー大、テキサスクリスチャン大などの同州内ライバル関係も築くことができ、彼らの加入はごく自然なものと受け取れます。
ただヒューストン大が現在所属するAACは黙って口を開けて見ているはずもないでしょうから、そう簡単にはヒューストン大を引き抜くことはできないでしょう。実際現実のものとなった場合にはかなりの大金をAACに支払わなければならなくなるでしょうね。どちらにしてもどのチームが合流するのか、そしていつ現実のものとなるのか、これから注目していきたいと思います。