今回はまたまたNCAA3部チームの話です。
FBS(フットボールボウルサブディビジョン)やFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のNCAA1部だけに限らずNCAAに所属するすべてのチームは現在シーズン終盤を迎えそれぞれが所属するカンファレンスの優勝並びにプレーオフやトーナメントに向けて熱戦が繰り広げられています。
そして11月にも入れば伝統のライバリーゲームが各地で行われます。大抵の場合はシーズンの最終戦にその重要な試合が組まれますが、3部でも著名なライバリーゲームであるニューヨーク州のイサカカレッジとニューヨーク州立大コートランド校(SUNY Cortland)もシーズンフィナーレとなる11月16日に激突します。
1930年に初めて顔を合わせた両校はこれまで76回対決しイサカカレッジが40勝33敗3分けでリードしています。この試合は勝者に贈られる「コータカ・ジャグ(Cortaca Jug)」をかけれ争われますが、お互いのキャンパスが21マイル(約30キロ)しか離れておらず、しかもこのエリアには目立ったスポーツフランチャイズが無いため、地元のファンたちはこの試合に毎年相当の思い入れがあるのです。
「コータカ・ジャグ」
そんなライバリーゲームですが、勝者に「コータカ・ジャグ」が贈られるようになってから61回目の戦いとなる今年は何とニューヨークジャイアンツとニューヨークジェッツの本拠地であるメットライフスタジアムで行われることになっているのです。
そしてこれまですでに3万9000枚のチケットが売れたということですが、チケット購入者がもれなくスタジアムに足を運ぶとなると、この試合の観客動員数はNCAA3部の試合としては史上最多のものになるそうです。ちなみにこれまでの3部の試合の最多記録は2017年にMLBミネソタツインズのスタジアムで行われたセントジョーンズ大とセントトーマス大の試合での3万7355人です。ライバリーゲームだとは言え4万近くも観客を集めるというのはディビジョン3部のゲームとしては異例中の異例なのです。
11月16日には兄貴分のディビジョン1部ではジョージア大vsアーバン大、オクラホマ大vsベイラー大、ミネソタ大vsアイオワ大、ミシガン大vsミシガン州立大などの大御所同士の試合が組まれていますが、このイサカカレッジとコートランドの宿敵対決にも注目してみたいと思います。