2010年代(2018年6月現在)
2017年度も全米制覇を果たし、2010年代で4度目のナショナルタイトルを獲得したアラバマ大
順位 | チーム | 勝率(勝敗数) |
1 | アラバマ大 | 89%(99勝12敗) |
2 | オハイオ州立大 | 85%(91勝16敗) |
T-3 | オクラホマ大 | 80.1% (85勝21敗) |
T-3 | ボイジー州立大 | 80.1%(85勝21敗) |
5 | クレムソン大 | 79.1%(76勝20敗) |
T-6 | フロリダ州立大 | 78%(85勝23敗) |
T-6 | スタンフォード大 | 78%(85勝23敗) |
8 | ウィスコンシン大 | 77.9%(84勝25敗) |
9 | ルイジアナ州立大 | 75.7%(78勝25敗) |
T-10 | オレゴン大 | 75.0%(80勝26敗) |
T-10 | オクラホマ州立大 | 75.0%(78勝26敗) |
現在に見ることができるアラバマ大の快進撃はヘッドコーチ、ニック・セイバン(Nick Saban)監督就任2年目の2008年から始まります。以来2009年、2011年、2012年、2015年、2017年と5度チームを全米の頂点へと導きました。2010年代だけで言えば7年間で4回もナショナルタイトルを獲得しているのです。2010年代はまだ終わっていませんが、今の所アラバマ大がこの年代を謳歌していることは間違いありません。
勝率だけ見れば大差はありませんが、アラバマ大とその他の後続チームには多少の開きがあると思われます。2位以下を争うのは、健康上の理由でフロリダ大を退くも現場復帰したアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督率いるオハイオ州立大、昨シーズン前(2017年)引退するまでチームを牽引したボブ・ストゥープス(Bob Stoops)氏に代わりその後リンカーン・ライリー(Lincoln Riley)に引き継がれたオクラホマ大、過去3年連続プレーオフにチームを導いたダボ・スウィニー(Dabo Swinney)率いるクレムソン大、大御所ボビー・バウデン(Bobby Bowden)氏引退後就任したジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督により息を吹き返したフロリダ州立大などが続きます(フィッシャー監督は2018年度からテキサスA&M大へ)。
注目すべきは6位にランクインしているスタンフォード大です。スタンフォード大フットボール部は全米レベルだけでなくPac-10/12カンファレンスにおいても中レベルのチームでしたが、2000年代後半にジム・ハーボー(Jim Harbaugh/現ミシガン大)監督が就任して以来徐々に力をつけ、2010年には12勝1敗という素晴らしい成績を残しました。
しかしそのシーズン後ハーボー監督はサンフランシスコ49ersの監督に抜擢され、当時のオフェンシブコーディネーターだったデヴィッド・ショウ(David Shaw)氏が監督に昇格。当時多くの評論家はこれでスタンフォード大はまた元の中レベルチームに逆戻りすると危惧しましたが、ショウ監督はハーボー監督時代の戦績をさらに凌駕。3度のカンファレンスタイトルに4度のトップ10フィニッシュと安定感は他のどのチームと比べても遜色ありません。
またウィスコンシン大(8位)やオクラホマ州立大(10位タイ)は大きなタイトルは獲得できていないものの、コンスタントに二桁勝利シーズンを積み重ねた結果このランキング入りを果たしました。無冠でもコンスタントに成績を残すのと、成績が不安定でもたまにタイトルに手が届くようなチームを輩出するのと、どちらのチーム作りの方がいいのか・・・。ルイジアナ州立大はこのリストで9位にランクインしていますが、これに大きく貢献したレス・マイルズ(Les Miles)氏は2016年度途中に解雇されてしまいましたから、それは答える人によって答えは千差万別でしょうね。