カンザス州立大の生き仏、ビル・シュナイダー(Bill Snyder)監督。今年78歳の老将は先日カクタスボウルでUCLAを下し8勝5敗という成績を残して2017年度シーズンに幕を下ろしました。シーズンが始まる前には咽頭ガンの治療を受けていたことが明らかになりましたが、ドクターからのお墨付きを得てチームを牽引。26シーズン目となった2017年度も元気に終えることができましたが、一方で高齢であることもあり昨シーズンで一線を退くのではないかと噂されていました。
また11月にはカンザス州立大の元体育局長でつい先日テネシー大の体育局長の職を解かれたジョン・カリー(John Currie)氏がかつて現オレゴン大のディフェンシブコーディネーターであるジム・レヴィット(Jim Leavitt)氏を次期監督候補に内定しようとしていたという話が浮上したこともあり、カンザス州立大側はシュナイダー監督体制後のシステムを詮索していた節も見られました。
しかしそんな心配をよそにシュナイダー監督は来季もチームの長としてサイドラインに立つ気が満々のようです。カンザス州立大は公式発表としてシュナイダー監督が来季も続投することを表明しました。以下がそのコメントです。
シュナイダー監督
「これまでも繰り返し申し上げてきましたが、私は私の健康状態が許す限りカンザス州立大のヘッドコーチを続け、チームに在籍する若者たちにポジティブな影響を与え続けていきたいと願ってきました。その気持ちは今も変わっておらず、今から新入生と顔合わせするのが待ちどうしいですし、新学期が始まってオフシーズンのトレーニグプログラムを開始するのを楽しみにしています。(以下略)」
ジーン・テイラー体育局長
「私たちはシュナイダー監督が来季もチーム戻ってきてくれることに大変感謝しています。昨年後半6試合中5試合に勝利したこの流れを絶やさず、次期シーズンのチーム育成為にシュナイダー監督が指揮をとってくれることが今から楽しみです。(以下略)」
カンザス州立大で27期目に突入するシュナイダー監督は2018年シーズン中に79歳になります。カンザス州立大を全米のお荷物チームから戦える集団に変化させたシュナイダー監督の功績は大きく、また古き良き時代を知る数少ない監督としてカレッジフットボール界にあり続けてくれることはファンとしては非常に嬉しいことです。