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55歳のフットボーラー、夢を追う

55歳のフットボーラー、夢を追う

 

サウスカロライナ州立大LBジョー・トーマス・Jr(Joe Thomas Jr.)はカレッジキャリア後、彼の長年の夢であったNFLでプレーするという事を叶えました(現在グリーンベイパッカーズに在籍中)。そして彼の父親であるジョー・トーマス・Sr(Joe Thomas Sr.)は今まさに彼の夢であったカレッジフットボールでデビューを果たそうとしています。

パパトーマスは現在息子が通ったサウスカロライナ州立大のRBとしてプレーしています。彼は息子のトーマス・Jrがまだ在席していた2013年度シーズンに入部を果たしたのですが、怪我のせいで一緒に練習したことはなかったそうです。

トーマス・JrがNFLという夢に向かって練習に励んでいた傍ら、パパトーマスはフットボール部に所属しながら大学の学位を取得して今後の生計に役立てようと頑張っていたのです。

そして4年生となった今年、息子はNFLへと旅立ちましたが現在55歳のパパトーマスは卒業までに1度でいいから試合に出場したいと夢見ているところです。仮にそれが実現すれば試合に出場した選手としてNCAA史上(1部)最高齢のプレーヤーとなります。が、今のところこれまで通りスカウトチームの一員として汗を流しています。

「もしコーチたちが私の歳の事を考慮に入れず、私にプレーするチャンスを与えてくれれば、私が他の誰かのポジションを奪う事だってできると思っています。でももしそのチャンスを与えてもらわなければ、それをどうやって証明できるでしょうか?」とパパトーマスはインタビューの中で自信を覗かせています。

サウスカロライナ州立大はあと2試合を残していますが、パパトーマスは何とかこのうちどれかの試合で1キャリーでもいいから出場したいと夢見ているのです。

チームのオリヴァー・ポウ(Oliver Pough)監督は「彼が自分でどれだけできるかと考えている部分と、我々コーチたちがどれだけ彼がプレー出来るかと考えている部分では隔たりがあるのです。過去我々は彼がRBとしてプレー出来るかと試し、LBとしてチームに貢献できるかと試したこともありましたが、どれもしっくり来なかった。ただそうは言っても彼にとっては1プレーでも出場できることが特別なことであり、ファンたちもそれを望んでいることも良くわかっています。だからもし彼が出場できそうなシーンが訪れればそのチャンスを与えるでしょう。」と話しました。

心温まるストーリーとしては絶好のものなので、おそらくパパトーマスはそのチャンスを与えてもらえるでしょう。それがこの週末になるのか、はたまた最終戦となるのか。ぜひ注目したいところです。

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