今回出場するアラバマ大とクレムソン大には将来プロで活躍できる選手がたくさん揃っています。それらの選手たちが全米の頂上決戦で相まみえるわけですから必然的にハイレベルな試合となります。今回は両チームで特に注目していただきたい選手たちをご紹介します。
アラバマ大
QB:トゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)
今季3671ヤードに41TD、犯したINTパスはたったの4つという非常に安定したアラバマ大オフェンスの中核選手。ハイズマントロフィーは逃したものの、器としてはトロフィーを受賞していても全くおかしくありません。SEC優勝決定戦で負った足首の怪我を手術をもって治療し、準決勝戦のオクラホマ大戦では80%の回復率と話していましたが、この試合では4つのTDを奪う活躍を見せました。
WR:ジェリー・ジュディ(Jerry Jeudy)
毎年最優秀WRに贈られるビレンティニコフ賞を今年獲得したジュディ。今シーズンは1440ヤードに15TDを獲得し、ランアタック重視チームながらこれまでフリオ・ジョーンズ(Julio Jones、現アトランタファルコンズ)、アマリ・クーパー(Amari Cooper、現ダラスカウボーイズ)、カルヴィン・リドリー(Calvin Ridley、現アトランタファルコンズ)といった名レシーバーの譜系をしっかり継いでいます。
DL:クウィンエン・ウィリアムス(Quinne Williams)
193cmに131kgという巨漢ながら相手OLを次々となぎ倒してQBにプレッシャーをかけ続けることが出来るウィリアムス。今季ベストインテリアラインマンに贈られるアウトランドトロフィーを獲得。タックル数87、QBサック数8という数字を残していますが、その数字以上の働きを見せ続けています。
クレムソン大
QB:トレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)
2018年度全米ナンバーワンリクルートとして鳴り物入りで入部してきたローレンス。シーズン途中に先発の座をケリー・ブライアント(Kelly Bryant)から奪った逸材はそのポテンシャルを活かして新人らしからぬ活躍を見せてきました。アラバマ大という強力ディフェンスに対してもその手腕を発揮できる紙ものです。
RB:トラヴィス・エティエン(Travis Etienne)
ルーキーQBローレンスへの負担を軽減するためクレムソン大は何としても確実なランアタックを確立したかったところ活躍したのがRBエティエン。1572ヤードに22TDという数字は今季全米を見渡してもトップレベルであることは間違いありません。彼のグラウンド攻撃があるからこそローレンスのパスが活きるわけです。
DL:クリスチャン・ウィルキンス(Christian Wilkins)
昨年プロ入りしてもおかしくなかったウィルキンスですが、もう一度ナショナルチャンプに返り咲くために敢えて今年もクレムソン大に残留。全米最多となるチーム合計52個のQBサックに貢献する活躍を見せました。
DL:クレリン・フェレル(Clelin Ferrell)
ウィルキンスと同じくプロ入りを蹴って再びクレムソン大に戻ってきたフェレル。全米随一のタンデムであるウィルキンスとフェレルは相手にとって最大の脅威となるはずです。