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長期政権を担うヘッドコーチ十傑 ③

長期政権を担うヘッドコーチ十傑 ③

7位:マイク・ガンディ(Mike Gundy)- オクラホマ州立大

2005年1月、当時オクラホマ州立大ヘッドコーチだったレス・マイルズ(Les Miles)がルイジアナ州立大の新ヘッドコーチに就任し(ちなみにルイジアナ州立大の前任は現アラバマ大のニック・セイバン氏)、チームは新しいリーダー探しを余儀なくされました。しかし体育局長のハリー・バードウェル氏の決断は至極簡単なものでした。当時オフェンシブコーディネーターだったマイク・ガンディをヘッドコーチに昇格させたのです。そしてこの決断は間違ってはいませんでした。

オクラホマ州立大の後援者であるティーボーン・ピッケン氏が莫大な金額を寄付してフットボール施設を改修・新設したことはリクルーティングにおいて非常に大きく貢献しましたが、やはりガンディ監督の手腕がオクラホマ州立大を所属カンファレンスのBig 12で強豪チームにのし上げたのです。

彼の最初の3年間は18勝19敗と泣かず飛ばずでしたが、4年目以降はこれまで76勝28敗と大きな飛躍を遂げました。過去7年間で二桁勝利シーズンが5度。ガンディ監督のベストシーズンは2011年度、12勝1敗という好成績を残したシーズンは最終戦でのフィエスタボウルでの勝利(対スタンフォード大)で幕を閉じました。

今シーズンは開幕後10連勝を飾り全米トップ5位入りを果たしましたが、最終3試合を落としシュガーボウルではミシシッピ大に大敗を喫してしまいました。しかしカンファレンス戦では常に優勝争いに顔を出し、常勝チームというイメージをしっかりと植え付けることに成功。

個人的に印象に残っているのは2007年、先発QBの不調をマスコミが取り上げた際、その選手をかばうように言ったセリフです。

「… Come after me!  I am a man! I’m 40!  I am not a kid.  Write something about me, or our coaches…」

このスピーチは今でも語り草になっていますが、要するにまだ子供である選手を叩くのならばまずこの俺からにしろ!というような内容です。男気があっていいですよね。こういう監督ならば彼のためにプレーしたいと思う選手は多いに違いありません。

すこし話が逸れましたが、フィールド上でも結果を出し、選手たちの信頼をも勝ち取ったガンディ監督。今後もオクラホマ州立大で活躍する姿が見れそうです。


6位:レス・マイルズ(Les Miles)- ルイジアナ州立大

今季ハイズマントロフィー候補と言われたRBレナード・フォーネット(Leonard Fournette)を擁しナショナルチャンピオンを目指していたルイジアナ州立大(LSU)でしたが、アラバマ大に敗れてから3連敗を喫し、いよいよヘッドコーチ、レス・マイルズ監督の首も危ういと言われていました。が、結局大学側はマイルズ監督続投を決定。解雇かという噂が立った時は「まさか!」とは思いましたが、実際そのような話し合いは水面下で行われていたそうです。だとすれば、LSUがマイルズ続投を決めたのは英断だったと思います。

先にあげたオクラホマ州立大でのヘッドコーチの職を経てLSUにやってきて11年。以来マイルズ監督はオンフィールドでの成功だけでなくオフフィールドでもその発言やキャラクターで注目を浴びてきました。記者会見では戯けてみたり、怒りを露わにしてみたり、非常に特徴的でもあり、また彼はなぜかフィールドの芝を味見する(?)ことでもよく知られています。

そんな一風変わった人物のようにも思えますが、確実に言えることは彼はチームを勝利に導くことに非常に長けているということです。マイルズ監督のLSUでの生涯戦績は112勝32敗。11年間で8勝を下回ることはこれまで1度もありませんでした。

2007年には悲願のナショナルチャンピオンを手にし、2011年にも惜しくも準優勝に輝くなど毎年優勝候補に名を連ねてきます。これまで二桁勝利は7度、2度サウスイースタンカンファレンス(SEC)のタイトルを奪取するなどチームを常勝チームに育て上げました。ここ最近2年間は周囲の期待に答えられないシーズンが続きましたが、カレッジフットボール界でもっとも競争が激しいと言われるSEC西地区で毎年上位を維持しているのですから大したものです。

確かに2007年以来ナショナルタイトルから遠ざかっており、周囲の期待は膨らむばかりですから、昨季のように大きな期待が3連敗という形で破裂してしまうとその批判の矛先がヘッドコーチに向くのは分かる話です。しかしだからといってマイルズ監督を解雇してしまうというのはどう考えても理解できるものではありませんでした。とりあえず今年は首をつないだというように捉えられていますが、先日明らかになった来年のリクルーティングでも全米トップレベルにランクされました。それもこれもマイルズ監督および彼のスタッフの力量ですから、彼を手放すにはそれ相応な理由が必要ですし、今季ナショナルタイトルを逃したことがその理由に相当するとは思えません。結局9勝しているわけですし。ただLSUでのハードルが高いこともまた事実ではありますが。

(注:残念ながらマイルズ監督は2016年度シーズン途中に解雇されてしまいました)

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