ペンシルバニア州立大は同校のレジェンダリーコーチ、故ジョー・パターノ(Joe Paterno)氏のコーチ就任50周年を記念して今週末のテンプル大でトリビュートが行われると発表しました。
2011年に彼の元アシスタントコーチ、ジェリー・サンダスキー氏が過去に起こしたとされる男児に対する性的虐待のスキャンダルの余波で解雇され、3ヶ月後に肺がんのため他界したパターノ氏。彼が解雇されてから公式にビーバースタジアムで讃えられるのは初めての事となります。
1950年にアシスタントコーチとして加入し1966年にチームヘッドコーチに就任したパターノ氏。彼の監督就任から今年で丸50年が経つわけです。ナショナルタイトルを2度獲得し、NCAA史上最多勝利コーチ(409勝)として名を残したパターノ氏でしたが、晩年はサンダスキーの疑惑の責任を問われ責任を取らされるように監督の職を解かれてしまいました。
パターノ氏の遺族は彼の無実を晴らすべく現在も戦っていますが、間接的にも「性的虐待虐待に加担した」というレッテルを貼られてしまったパターノ氏の威厳は地に落ちてしまったのです。
今となってはそんな曰く付きな人物となってしまったパターノ氏ですが、彼が在任中にペンステートに尽くしてきたことは無視できません。本当だったら大いに50周年を祝いたい所でしょうが、先述の事件の為そうも行かない学校関係者の苦悩が伝わってきます。ですから、今週末のプリゲームでのお祝いの仕方も大々的ではなくあっさりしたものになるのかもしれません。パターノ氏の事を称えるなんてもってのほかだと思う人はまだまだ大勢いるのです。
パターノ氏にかけられた疑惑(サンダスキー氏の悪行を相当前から把握していたのではないかという事)が事実なら許されることではありませんが、これまで彼がペンステート並びにカレッジフットボール界に尽くしてきた業績を考えるとこんな風に彼のレガシーが汚されてしまうのが残念でなりません。