昨年禁止薬物摂取の疑いで出場禁止になったフロリダ大QBウィル・グリアー(Will Grier=ウエストバージニア大に転校済み)に変わり先発QBとなり、シーズン後半戦チームを率いたトレオン・ハリス(Treon Harris)。先日ヘッドコーチのジム・マクエルウェイン(Jim McElwain)監督からWRへのコンバートを言い渡されたばかりですが、そのハリスがフロリダ大を去ることになったそうです。
フロリダ大選手として最後の試合となったミシガン大戦でのトレオン・ハリス
昨年QBとしてのハリスはお世辞にも素晴らしいプレーを見せたとはいえず、パス成功率は5割、1676パスヤードに9TD、6INTという鳴かず飛ばずな数字しか残せませんでした。チーム自体はSEC東地区を制し優勝決定戦に進出しましたが、そこに至るまでも大変道は険しいものだったのです。グリアー健在時には6勝無敗だったフロリダ大でしたが、ハリスが先発を任された以降は4勝4敗とまさにギリギリの所で東地区優勝を決めたのでした。
さらにそれに追い打ちをかけるように今年1月にはチーム活動を禁止する処分に課され(詳細は非公開)、その結果春季トレーニングに参加することができませんでした。そうしている間にチームにはパデュー大からの転校生オースティン・アップルビー(Austin Appleby)、新入生のカイル・トラスク(Kyle Trask)とフェレッピ・フランクス(Feleipe Franks)、そしてアラバマ大からの転校生ルーク・デル・リオ(Luke Del Rio)という4人のQBが加わり、ハリスの居場所がどんどんなくなっていったのです。
マクエルウェイン監督からWRへの転向を言い渡されたといことは、QBとしては使えないという烙印を押されてしまったわけで、それも屈辱でしょうしこれからWRという新たなポジションをゼロからやっていくとういのに興味も湧かなかったのでしょう。一時はフロリダ大という名門の先発QBを担うという輝かしいポジションにいながら半年後にはチームを去ることとなったハリス。仮に彼が別の大学でプレーしたいのであれば、NCAAのルールにより今年1年はプレーすることができないので早くても2017年シーズンまで待たなければならなくなります。