ノートルダム大が2012年度と2013年度シーズンに挙げた勝ち星がレコードブックから完全に抹消される事がNCAAの発表で明らかになりました。
罪状は当時チームに所属していた学生アスレティックトレーナー(スポーツ医学の学生)が同じ時期にプレーしていたフットボール選手2人に学業において便宜を図った疑いがあったからだそうです。察するにおそらく論文を代わりに書いてあげたとか、テストを代わりに受けてあげたとか、そういった類いの不正行為があったのではないでしょうか。
2014年時にはすでにチーム内でこの事件は明らかになっており、内部で調査、並びに関わった選手達をサスペンドするなどチーム内で解決する道を探していました。同時にノートルダム大はNCAAにもこの事態を報告しており、約2年越しにNCAAが独自に調査を進め、今回の厳しい厳罰を下したのです。
さらにNCAAはノートルダム大を1年間の執行猶予/保護観察に置き、5000ドル(約50万円)の罰金を科しましたが、この不正行為が行われていた2年間の全ての勝ち星を剥奪するというのはかなり厳しいペナルティーと言えます。2012年度にはチームはBCSチャンピオンシップにまで出場しトータル12勝を挙げ、翌年の2013年には9勝しているため合計21勝が公式記録から抹消されることになります。これにより通算勝利数は全米2位から6位まで転落することになります。
ヘッドコーチ、ブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督並びに大学側はこのNCAAの処罰に対して上告するようです。最近のノートルダム大はいいところが全くなく、特にケリー監督にしてみればノートルダム大に来て以来最も輝かしいシーズンとなった2012年度の記録が無かった事にされるのを黙って見ている事は出来ないのでしょう。この年の記録がなければ正直言ってケリー監督のノートルダム大での働きは良くもなく悪くもないといった程度のものになってしまいます。現在9年振りに負け越しが決定的となったことも合わせてケリー監督率いるノートルダム大には悪いイメージが強くなってきてしまいました。