テキサス工科大はヘッドコーチ、クリフ・キングスバリー(Kliff Kingsbury)監督の来季続投を明言しました。
今季5勝7敗と負け越しが決まったテキサス工科大。ハイパワーエアーアタックを旨とするキングスバリー監督のオフェンスは常に見るものを魅了しますが、一方でディフェンスは下降の一途を辿るばかり。1試合平均でディフェンスが相手に許したヤードのランキングではキングスバリー監督の初年度となった2013年には全米66位でしたが、2014年は117位、2015年は119位、そして今年は125位ということで、いかに高得点をあげられるオフェンスを要していたとしてもこのディフェンスでは勝てる試合も落としてしまうわけです。
キングスバリー監督の4年間の通算戦績は24勝26敗ということで今季で2度目の負け越しシーズンを味わうことになりました。最終戦のベイラー大との試合では54対34で何とか勝ち星をあげ連敗記録を3で止めました。おそらくこのベイラー大戦での勝利がキングスバリー監督の首を救ったと思われます。
テキサス工科大の元スターQBであるキングスバリー監督の契約は2020年まで残っており、年間310万ドル(約3億円)を支払っているわけですが、そろそろ大学側も巨額のサラリーに見合う結果を待ち望んでいるわけです。
「我々はキングスバリー監督続投を決めました。何故ならばそれがテキサス工科大にとって最も正しい選択だからです。2012年12月にキングスバリー監督に白羽の矢を立てた時から私は彼がチームに光明をもたらすと信じていますしこれからも信じ続けます。彼のリーダーシップの下チームが今後フィールド上で成功を収めるところを見るのが楽しみです。」と述べたのはテキサス工科大体育局長のカービー・ホカット氏です。
何れにしても5年目となる来季、チームの選手たちは全てがキングスバリー監督が目をつけて連れてきた連中ばかりですから、これでもう言い訳は聞かないわけです。元スター選手というメッキもそろそろ剥がれる頃ですから、彼のコーチとしての真の手腕が試されることになると思います。まずは崩壊したディフェンスの立て直しが急務です。