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カリフォルニア大での2014年の惨事に再調査のメス

カリフォルニア大での2014年の惨事に再調査のメス

Pac-12カンファレンス内だけでなく全米レベルで見ても学問的にトップクラスのカリフォルニア大(バークレー校)。最近こそ名前が挙がってこないにせよ、以前は非常に良いチームを輩出したこともあるチームです。選手達は再びその頃の強さを取り戻そうと日々トレーニングに励んでいますが、其れが災いして尊い命を落とすと言う非常に残念な事故が2014年に起きてしまいました。

テッド・アグ(Ted Agu)選手は2014年の冬のコンディショニング中に倒れそのまま病院で息を引き取りました。この時のコンディショニングの内容は非常に厳しいものだったと言う証言があります。またその後の調べでアグ選手は鎌状赤血球症(Sickle Cell Trait=SCT)という体質を持っていたと言います(詳しくはここを参照:ざっくり言うと激しい運動をすると先天的に命に関わる可能性がある潜在症状)。アメリカではこのSCT持ちの選手が激しいコンディショニング中に亡くなると言うケースがカレッジフットボール界でちらほら聞かれます。

アグ選手らが行っていたコンディショニングはストレングスコーチ、デーモン・ハリントン氏が監修し指導を行っていました。当時の調査では大学側に手落ちがあった事を認め、遺族らに約5億円の慰謝料を払い和解しました。

しかし、サンフランシスコクロニクル紙により当時の調査方法が非常に大学側に偏ったものだったと言う記事が発表され事態が急変。事件後も依然としてチームのストレングスコーチを務めているハリントン氏を糾弾する声が学内から上がっていたところ、大学総長であるネイサン・ダークス氏が事件を第三者に再調査させる事を表明したのです。

学内のマイケル・オヘア教授は、「こんな事件が起きていながらハリントン氏が未だ大学に留まっている事が信じられない。そして大学の決定機関がこれに関して何の行動を起こしてこなかった事が理解出来ない。」とサンフランシスコクロニクル紙に語っています。

学内でハリントン氏らを糾弾する声は日増しに高まっているようですが、一方で選手達はハリントン氏を擁護する声を挙げています。

「最近の我々に関する間違った報道があるが、これに便乗してチーム内の個人を攻撃しニュースに自分の名前を掲載されようとでも思っている連中は、最低な人間だ」(QBルーク・ルベンザー)

「俺たちは(ハリントン氏)を支持する」(TEレイ・ハドソン)

「コーチデーモン(ハリントン氏)は自分に最も影響を与えてくれた人の中の一人であり、彼の為なら一生戦い続ける。何も知らない連中には本当に驚かされる」(QBチェイス・フォレスト)

外部の声と内部の声には温度差がありますが、新たな調査によって何か新事実が出てくるのでしょうか。ちなみにハリントン氏の契約は切れる間近ということですが、ダークス氏は再調査が終了するまでハリントン氏の契約を更新しないとしています。

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