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2016年度アラモボウルプレビュー

2016年度アラモボウルプレビュー

 

開催日:12月29日
開催地:アラモドーム(テキサス州サンアントニオ)

オクラホマ州立大 コロラド大
9勝3敗 戦績 10勝3敗
38.6 平均得点 32.8
28.0 平均失点 20.4
322.8 平均パスYD(攻) 254.4
169.5 平均ランYD(攻) 191.9
252.6 平均パスYD(守) 182.5
204.4 平均ランYD(守) 145.8
M・ルドルフ
3777YD/25TD/4INT
QB S・リウファウ
2171YD/11TD/6INT
J・ヒル
1042YD/5TD
RB P・リンゼイ
1189YD/16TD
A・ワシントン
1209YD/9TD
WR S・フィールズ
845YD/9TD
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ベースボール・マガジン社 (編集)

試合展望

前回アップしたラッセルアスレティックボウルのマッチアップと同様、今年のアラモボウルのマッチアップも同窓会のような体を成しています。というのもコロラド大は現在Pac-12カンファレンスに所属していますが、2011年以前はオクラホマ州立大が所属するBig 12カンファレンス所属で元を辿ればBig 8カンファレンス時代から同じリーグという釜の飯を食っていたチーム同士でした。

コロラド大は前述の通り2011年からPac-12カンファレンスに鞍替えしましたが、移籍以降鳴かず飛ばずでPac-12に来た事自体が間違いだったのではないかとまで言われたほどでした。それが今年は別人のように変化し、今シーズンおそらく最もカレッジフットボール界の度肝を抜いたチームの一つに挙げられるまでになりました。カンファレンス南地区を勝ち抜きタイトルゲームでワシントン大に敗れるまではPac-12の栄冠どころかプレーオフも視野に入るほどの活躍を見せたのです。

今年最優秀監督賞も受賞したマイク・マッキンタイヤー(Mike MacIntyre)監督がこのコロラド大の素晴らしいリフォームを成し遂げた立役者です。彼がチームに求めたのは華麗なプレーよりもガチンコ勝負で負けない強さでした。それは攻守ともに反映されています。RBフィリップ・リンゼイ(Phillip Lindsay)とQBセフォ・リウファウ(Sefo Liufau)の機動力で相手ディンスに襲いかかるスタイルはシーズン通して一環しており、それは数字にも表れています。そして今季のコロラド大の本当の意味での主役であると言えるのがディフェンスで、それは今年2年目となったディフェンシブコーディネーター、ジム・レヴィット(Jim Leavitt)氏の手腕が光りました。残念ながらレヴィット氏はシーズン後オレゴン大の新DCとしてコロラド大を去る事が発表されましたが、選手だけみてもディフェンス陣、特にDBは全米でもトップレベル。それはパスエフィシエンシーディフェンス(相手のパス成功率、インターセプションの数とその確率、相手のトータルパスヤード、相手のトータルパス回数、相手のパスTDの確率が関係している統計です)で全米3位という数字に如実に表れています。

【関連記事】オレゴン大の新DCにコロラド大のレヴィット氏

一方のオクラホマ州立大も同じくカンファレンスタイトルに後少しと迫ったチームでした。それに立ちはだかったのは同州出身のライバル、オクラホマ大でした。最終戦での一騎打ちで敗れ残念ながら悲願のリーグタイトルおよびニューイヤーボウル出場は叶いませんでした。しかし現在9勝ということでこのアラモボウルに勝ち10勝目を挙げれば現在12位の彼らはおそらく最終ランキングでトップ10入りを果たすことになるでしょう。それだけにこの試合は是非ともものにしたいところ。

【関連記事】2016年度シーズン第14週目 – Championship Weekend -【追記あり】

チームは開幕後2勝2敗と足下をすくわれた出だしとなりましたが、そこから最終戦のオクラホマ大戦まで7連勝。チームはマイク・ガンディ(Mike Gundy)監督が好むパス重視のオフェンスで相手から点を取りまくってきました。平均得点38点は全米27位ですが、これはQBメイソン・ルドルフ(Mason Rudolph)とWRジェームス・ワシントン(James Washington)、ジャレン・マクレスキー(Jalen McCleskey)らの手柄です。ただ今季のオクラホマ州立大がひと味違うのはRBジャスティス・ヒル(Justice Hill)の存在。今季1000ヤード以上を足で稼いだヒルはこれまでパス一遍だったカウボーイズオフェンスに緩急をつける役割を果たしてくれました。ただ彼らの弱点はディフェンス。平均失点数は128位、1プレー平均被ヤード数も89位ということでこれがチームのアキレス腱となってしまっています。

見どころはお互いのオフェンスがどれだけ点を取り合えるかにかかっています。コロラド大はラン重視オフェンスに強固なディフェンスが強み。オクラホマ州立大の比較的薄いディフェンス陣からどれだけ足で相手陣内へ切り込めるかです。オクラホマ州立大のハイパワーオフェンスは全米トップレベルのコロラド大ディフェンス、特にパスディフェンスをどう攻略するかにかかっています。コロラド大が敗れたワシントン大戦ではコロラド大の得意のラン攻撃が止められてしまいそれが原因で試合に敗れてしまいました。もしオクラホマ州立大ディフェンスが少しでもワシントン大ディフェンスを再現出来ればコロラド大オフェンスの得点のチャンスを摘むことが出来るでしょう。

AGS予想勝者

オクラホマ州立大

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