カレッジフットボールファンとって馴染みが深い映画に「ルディ(Rudy)」があります。これはノートルダム大でフットボールをプレーするのが夢だった青年が夢を追い続けノートルダム大に入学するために仕事を辞め家を出て勉強し見事入学を果たし、そしてウォークオンとしてノートルダム大フットボール部に入部することを認められた、という話。
この主人公「ルディ」は実在の人物で、フルネームをルディ・ルティガー(Rudy Ruettiger)」と言います。現在69歳のルディはこの映画のおかげで一躍人となり、ノートルダム大を代表する卒業生となりました。
そのルティガー氏は映画の中でシーズン最終戦のジョージア工科大戦(1975年)にて、最後のプレーで途中出場し、なんと見事QBサックを決めるのですが、試合終了と同時にチームメイトが彼を担ぎ上げ、そのままロッカールームに消えて行きました。後にも先にもこのようにチームメイトに担がれてフィールドを去っていったのはルティガー氏が唯一の人物ということで、ウォークオンでも諦めず夢を追い続け、それを見届けてきたチームメイトがともにこのプレーを喜んだという、なんとも感動的なシーンなのです。
この時にルティガー氏が実際に身につけていたジャージとヘルメットが今回競売にかけられました。
このような記念すべきギアを売りに出してしまうのは勿体無い気もしますが、ルティンガー氏曰く、「実家の倉庫に眠ったままよりも、これを大事にしてくれる人の手に渡った方がいい」と考え競売にかけたということです。
ちなみにこのレアアイテム、競売価格は24万ドル(約2400万円!)にも登ったということです。この一部はチャリティー機関に贈られるということです。
それにしても一介のウォークオン選手のギアがこんな高価な額で取引されるなんて・・・。それだけ「ルディ」がノートルダム大フットボールにとって重要な歴史の一部であるということですね。