NCAAがサテライトキャンプ禁止令を発令してから3週間ばかり。多くの議論が交わされ、ようやくこのニュースに関しては平静を取り戻したかに見えましたが・・・。
米主要ニュースメディアの一つ、USAトゥデイは米司法庁(Department of Justice)がこの禁止令に関して非公式ではありますが調査を開始すると報道しました。
今月8日NCAAはサテライトキャンプ開催の可否を決める投票を行い、この結果サテライトキャンプを禁止するという旨を達しました。しかし今回司法庁はこのキャンプ禁止令が若いスポーツ選手の可能性を潰してしまうのかどうかを調査する用意がある、とUSAトゥデイは述べています。
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多くのカレッジコーチが指摘したことは、サテライトキャンプは高校生リクルートにとって自分をカレッジコーチたちにアピールする重要なチャンスであり、それを禁止すると彼らが自分を「売り込む」機会が極端に減り、結果彼らの将来を潰す、というものでした。また中堅大学のコーチ陣はこのようなメジャーチームが開催するサテライトキャンプに参加するので、たとえトップレベルの選手でなくてもサテライトキャンプに参加することによりそこに居合わせる中堅大学チームのコーチに目をかけられることも多いにあるからです。キャンプ禁止令はこのようなチャンスを高校生たちから奪いかねないと訴えていました。
トップレベルの大学からリクルートされる選手の数はたかが知れているので、むしろそのレベルにない大半の高校生たちにとっては上に挙げたような中堅チーム目当てに参加するという側面もあるのかもしれません。
そんなこんなで各地のコーチたちははNCAAの決定に関して異議をとなえましたが(真摯的か偽善的かは置いておいて)、彼らが騒いだところで決定事項がそう簡単に覆ることはないとは思いますが、米政府が立ち上がるとなると話は別です。
果たして本当に司法省は本当に立ち上がるのか?そしてNCAAの決定は覆るのか?乞うご期待!!(安い映画の宣伝みたいですね)