「ベアー」の血を継ぐリクルート

ポール・タイソン(Paul Tyson)はアラバマ州出身の高校生QBで、2019年度のリクルートとしていつかはトップレベルのQBの肩書きを引っさげ大学へ進学する事を夢見る典型的なフットボール好きの少年です。しかし一つだけ彼は他の誰とも相容れないものを持っています。それは彼のフットボール選手としての血、DNAです。

というのもタイソン君はあのアラバマ大のレジェンド、ポール・「ベアー」・ブライアント(Paul “Bear” Bryant)監督の曾孫なのです。

カレッジフットボールファンならもう知らない人はいないと思いますが、ブライアント監督はアラバマ大のみならずカレッジフットボール界を代表する名将。アラバマ大では6度のナショナルタイトルを獲得、総勝利数は323勝にも上り、彼が亡くなって30年以上経った今でもアラバマ大ファンの中にブライアント監督は生き続けています。

そんな偉大なる曾祖父の血を受け継ぐタイソン君ですが、そのことについては以下のようにインタビューで話しています。

「曾お爺さんの名前が自分についているだけでもそれは大変光栄な事です。彼のような偉大な人と一生繋がっていられるなんてこんなに素晴らしいことはありません。」

アラバマ州出身でアラバマ大のレジェンドの子孫と来れば、誰もがタイソン君がアラバマ大へ進学すると思っているようです。もしそうなれば話の種とすれば最高のものになりますが、本人は今のところ是が非でもクリムソンタイドの一員になりたいと思っている訳ではなさそうです。

「多くの人が僕がアラバマ大へ行くのは決まったも同然だろうと思っているようですが、僕はまだリクルートのスタートラインに立ったばかりでまだどこに行きたいかは分かりません。でもリクルーティングのプロセスは大変エキサイティングで楽しんでいます。僕があの偉大なるブライアント監督の曾孫だと分かると、それを知った人たちは本当に驚きますし、彼に関する多くの質問を僕に訪ねてきます。それだけでも大変光栄な事です。」

現アラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督らは未だタイソン君にコンタクトをとってはいないようですが、たとえタイソン君が口では何処に行くかまだ分からないと言っていたとしても、仮にセイバン監督がスカラシップ(スポーツ奨学金)からオファーを受ければタイソン君がそれを断るのは大変難しい事になるでしょう。

「もしそうなればそれは本当に栄誉な事です。アラバマ大は常に強いチームを世に送り出していますからそんなチームから声がかかる事があれば素晴らしいことです。特に僕の曾祖父がかつて率いたチームなのですから。それは特別な思いを馳せることになるでしょう。」とタイソン君は話しました。

セイバン監督も当然の事ながらブライアント監督がアラバマ大フットボール部にとってどのような意味を持つのか分かっているはずですし、もしタイソン君がリクルートする価値があるQBであれば、彼をチームに勧誘しないはずはないでしょう。願わくばタイソン君が実力でアラバマ大へ入部し、ブライアント監督という偉大なるご先祖の七光りではなく彼自身のプレーで活躍する日が来る事を祈っています。