今季5勝7敗と予想に反する結果に終わり、開幕前の期待度を考えると今季のチームの中でも最もがっかりさせられたチームの一つとなってしまったミシシッピ大。ボウルゲーム出場も果たせずチームは既に来季に向け再建を余儀なくされていますが、ヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督は早速自身の両腕ともいえるコーディネーターのポジションの立て直しに着手したようです。
今季までディフェンシブコーディネーターを務めていたデイヴ・ウォマック(Dave Wommack)氏は今季限りでコーチ業から引退する事を表明。そしてオフェンシブコーディネーターのダン・ワーナー(Dan Werner)氏はチームと契約を更新しない(ほぼ解雇ということでいいとおもいますが)ということでチームは新たなコーディネーターを捜していました。そして今回このポジションが埋まったということです。
まずディフェンシブコーディネーターには2012年にミシシッピ大のDBコーチだった、現NFLニューオーリンズセインツのウェスリー・マグリフ(Wesley McGriff)氏が呼び戻されました。セインツ以前にはアーバン大でもコーチをしていた経験もあり、サウスイースタンカンファレンス(SEC)に精通しているコーチと言うことになります。
そしてオフェンシブコーディネーターにはFCS傘下のサムヒューストン州立大のフィル・ロンゴ(Phil Longo)氏が就任。ロンゴ氏はFCS内でも随一のダイナミックオフェンスをサムヒューストン州立大で育てていきました。1試合平均のトータルオフェンスヤードは547ヤード、そしてレッドゾーン内でのスコア率はFCSでナンバーワンという記録を収めました。
今季カンファレンス全体のパワーダウンが顕著だったSEC。ミシシッピ大もそのパワーダウンに一役買ってしまった訳ですが、2014年と2015年にはあのアラバマ大に2連勝したこともあるチームなだけにチームに対する期待度は年を追うごとに増しています。ですから今年のような残念なシーズンが続けばその期待に添えないようなチームを率いるフリーズ監督に直に批判が押し寄せる事でしょう。そうならないためにも今回呼び寄せた2人のコーディネーターがチームを復活させる事にすぐさま貢献してもらいたいものです。