昨今サテライトキャンプといえばジム・ハーボー(Jim Habaugh)監督の名前を思い浮かべがちですが、サテライトキャンプの開祖とも言うべきはオクラホマ州立大のマイク・ガンディ(Mike Gundy)監督です。そしてガンディ監督にはさらにどデカい計画があるようです。先日NCAAがサテライトキャンプ禁止令を撤回したことでその計画が実現可能になる・・・とか。
「私が考えているのはフットボールキャンプの安売りです。参加費をぐっと安くして多くのリクルートがキャンプに参加しやすくすれば、それだけ彼らがカレッジコーチの目に止まる可能性が増えるのです。理論的には完璧だと思うのですが。」とガンディ監督は話しています。
先にも述べたようにガンディ監督はサテライトキャンプをテキサス州で開催してから10年以上が経ちます。しかしこの「安売りキャンプ」のコンセプトは極めて革新的です。特に金銭的に厳しい家庭出身の高校生にとっては好きなだけサテライトキャンプに参加できるものではありません。地元でない場所で行われる場合には移動費や宿泊費、そして食費と費用がかさみます。ですからサテライトキャンプで移動費や宿泊費が安く済むだけでなく、参加費が格安であれば多くの高校生が参加できるようになるわけです。
ガンディ監督は格安キャンプで参加者が増えればその分だけそのキャンプに参加しているコーチたちにとっても有益となると言っています。多くのリクルートを一度に吟味できるからに他ありません。
NCAAがサテライトキャンプを禁止する以前からガンディ監督は他のパワー5チームの監督にこのようなキャンプの開催を共催する誘いを行っていたといいます。アリゾナ州立大、コロラド大、カンザス州立大、ミシシッピ大、ノースウエスタン大、オレゴン州立大がガンディ監督からの誘いを受けたということです。これはこれらのチームがテキサス州の豊富なタレントを一度に多く視察できるとても良い機会だからです。言い方を変えればそれだけテキサス州のタレントがリクルーティングにおいて重要かを表しているともいえます。
NCAAがサテライトキャンプ開催において意見を二転三転させたため、ガンディ監督はこの計画を遂行する時間が短くなったので、実際今年開催されるのか、そして開催されてもどれだけの参加者が集うかは蓋を開けてみないとわからなそうです。
ガンディ監督のどデカい夢、叶うでしょうか?!