アラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督はつい先月新OCを指名したばかりですが、早くも別のOCを探す羽目になりそうです。
レギュラーシーズン終了後フロリダアトランティック大の新監督に任命され、プレーオフ準決勝戦後に突如としてチームを去っていったオフェンシブコーディネーターのレーン・キフィン(Lane Kiffin)氏。彼の代わりにチャンピオンシップゲームでOCを務め、そのまま正式にOCに任命されていたのがスティーブ・サーキジアン(Steve Sarkisian)氏でした。彼は実質2016年度シーズンの1年間をチームとともにしていましたが(主にオフェンシブアナリストとして)、今回NFLアトランタファルコンズの新OCに任命されアラバマ大を去ることが判りました。
つい先日スーパーボウルに出場し、まさかの逆転負けを喫してロンバルディトロフィーを逃したファルコンズですが、この試合に先駆けて同チームのOCであるカイル・シャナハン(Kyle Shanahan)氏がサンフランシスコ49ersの新監督に就任することが発表されていました。今回サーキジアン氏はシャナハン氏の後任としてプロの世界へ飛び込んで行くことになります。ちなみに49ersは昨年1期目で元オレゴン大ヘッドコーチのチップ・ケリー(Chip Kelly)氏を解雇していました。
後任は?
アラバマ大としてはOCがここ2ヶ月で2人もいなくなるという状況に陥っていますが、セイバン監督は後任探しにそこまで躍起にならなくてもいいかもしれません。というのもセイバン監督は先日元メリーランド大OCのマイク・ロックスリー(Mike Locksley)氏をサーキジアン氏との共同OCに任命していました。サーキジアン氏が去った今、セイバン監督はロックスリー氏を単独のOCに「格上げ」するだけでことが収まることになるかもしれません。
キフィン氏とサーキジアン氏はサザンカリフォルニア大で仕事をともにしていた過去があり、キフィン氏が去った後でもサーキジアン氏の指揮のもとオフェンスはスムースに運ぶであろうとされていました(もっとも彼が指揮をとったナショナルチャンピオンシップではそれが発揮されたかどうかは疑問ですが)。しかしロックスリー氏がどのようなオフェンスの戦略を持っているのかはちょっと見えてきませんので、来シーズンのアラバマ大がどのような攻撃パターンを用いてくるか今の所わかりません(彼が単独OCになるかも分かりませんし)。そのうちまたアラバマ大から発表があることでしょうからそれを待つことにしましょう。