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Championship Weekend!!【2025年度第15週目レビュー】

Championship Weekend!!【2025年度第15週目レビュー】

いよいよ到来した各カンファレンスの優勝決定戦が行われた週末。9つあるカンファレンスでそれぞれが栄冠を手に取るための熱いバトルが繰り広げられましたが、特にCFP(カレッジフットボールプレーオフ)進出を狙うチームたちにとっては勝てばプレーオフ進出、負ければ脱落と言う、非常に緊張感あふれる試合が盛りだくさんとなりました。

この記事が完結する頃にはCFPのファイナルランキングが発表されてプレーオフ出場の12チームがすでに決まっていることかと思いますが、この週末に行われた試合を主に「パワー4」カンファレンス群の試合を中心に振り返ります。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#2 インディア大 13、#1 オハイオ州立大 10

Big Tenカンファレンス優勝決定戦

インディアナ州インディアナポリスにあるルーカスオイルスタジアムで行われたBig Tenカンファレンスの優勝決定戦はチャンピオンシップゲームは、カンファレンス史上初となる全米1位(オハイオ州立大)と2位(インディアナ大)の無敗同士の対決となりましたが、ディフェンシブバトルの末にインディアナ大がオハイオ州立大を13対10という接戦の末に破る快挙。この勝利によりインディアナ大は58年ぶりのBig Tenタイトル、そして1945年以来初となる単独のカンファレンス優勝を果たしました。さらに、これでインディアナ大がオハイオ州立大に対して37年間続いた連敗記録に終止符を打つことにもなり、まさに記録ずくめの白星となったのでした。

試合の方は、オハイオ州立大の最初のポゼッションでQBジュリアン・セイイン(Julian Sayin)がパスINTを犯し、それを起点にインディアナ大が29ヤードのFGを決めて3-0と先制。その後、インディアナ大QBフェルナンド・メンドーサ(Fernando Mendoza)もパスINTを許し、オハイオ州立大はショートフィールドからカーネル・テイト(Carnell Tate)への9ヤードのTDパスを決め、7対3とリードを奪います。

第2Q序盤では、Big Ten年間最優秀キッカーのインディアナ大Kのニコラス・ラディチッチ(Nicolas Radicic)が39ヤードのFGを外し、インディアナ大は絶好のスコアリングチャンスを逃します。一方オハイオ州立大はロングドライブの末相手レッドゾーン飛び込むも、インディアナ大ディフェンスの奮闘に遭い、30ヤードのFGを強いられスコアは10対3に。そして前半終盤のインディアナ大のドライブでは7分21秒をかけた61ヤードの攻撃を敢行するも、エンドゾーンまでが遠く結局FGを決めて10対6で後半へ突入します。

第3Qに入りオハイオ州立大をパントに追い込んだインディアナ大は、続く彼らのオフェンスにてテンポを変えるドライブを展開。ここではメンドーサからチャーリー・ベッカー(Charlie Becker)への51ヤードのロングパスで火がつき、最後はイライジャ・サラット(Elijah Sarratt)への17ヤードのTDパスで締めくり、インディアナ大がついに13対10と逆転。これはオハイオ州立大が今季初めて後半にビハインドを負った瞬間でした。

オハイオ州立大はすぐさま反撃し、インディアナ大レッドゾーンへ急襲。そして相手5ヤードラインで4th & 1を迎えますが、ここでライアン・デイ(Ryan Day)監督は4thダウンギャンブルに打って出てます。選んだプレーはセイインのQBスニーク。これが当初ファーストダウンと判定されましたが、ビデオ判定の結果セイインの膝がダウンしていたことが確認され、オハイオ州立大は絶好の得点のチャンスを逸してしまいます。

そして第4Q終盤、追うオハイオ州立大は15プレー81ヤードのロングドライブを展開しましたが、またもインディアナ大の素晴らしいディフェンスに阻まれFGを余儀なくされます。しかしKジェイデン・フィールディング(Jayden Fielding)は27ヤードのチップショットを左に外し、試合を同点にするチャンスを逃してしまいます。

試合残り時間3分を切ったところで再びボールを手に入れたインディアナ大はとにかくできるだけ長く時間を削りながらプレーを継続したかったわけですが、オハイオ州立大もディフェンスの奮闘とタイムアウトを駆使して残り時間2分26秒でインディアナ大陣内24ヤードで3rd&6ヤードという場面を迎えます。ここで見せたのがメンドーサ。彼はこの場面でこここしかないという落とし所にベッカーへ33ヤードの絶妙なパスを通し見事にドライブ継続を成功させます。

このビッグプレーでインディアナ大はさらに2分残り時間を消耗することに成功。オハイオ州立大は残り時間20秒余りで攻撃権を奪い返しますが時すでに遅し。インディアナ大が悲願のBig Tenタイトルを手に入れたのでした。

勝敗の要因

この歴史的なアップセットの背景には、インディアナ大の絶対的な守備的力と、オハイオ州立大のレッドゾーンでの得点力不足がありました。

インディアナ大のディフェンスはダイナミックなオハイオ州立大のオフェンスに対して終始優位に立ち、相手の地上戦力をわずか58ヤードに抑え込みました。またQBセイインに対して5サック、9タックル・フォー・ロス(TFL)を記録し、セイインに容赦ないプレッシャーを与え続け彼にポケット内での猶予を与えなかったのも見事でした。特にLBアイザイア・ジョーンズ(Isaiah Jones)は2.0サック、2.0 TFLを記録し、オハイオ州立大のOL陣は大いに苦戦。そしていわゆる「Bend but not break」のメンタリティーで、相手オフェンスに押し込まれてもフィールドが狭くなると劇的に集中力を高め、レッドゾーンでのオハイオ州立大の攻撃を阻止しました。

オハイオ州立大は、インディアナ大の10ヤード陣内まで4回も攻め込みながら、わずか1TDと1FGしか奪えず、得点機会をみすみす逃したのが大打撃。特に、第3Qの4thダウンギャンブル失敗、そして第4Qの27ヤードFGミスがなければ試合はどうなっていたかわかりませんでした。試合後デイ監督は4thダウントライの決断をしたことを後悔しているかと問われ、「それは難しい質問だけれども、当然失敗すれば後悔はする」としながらも、勝負に出たこと自体は正しい判断だったとしました。

そしてインディアナ大のエースQBメンドーサのスタッツは、パス222ヤード、1TD、1INTと数字的には控えめでしたが、第3Qの逆転TDパス、そしてオハイオ州立大に事実上のトドメを指した、第4Qでのベッカーへ決めた3rdコンバージョンを成功させるなど、ここしかないと言う場面でクラッチプレーを見せ、この試合の結果を決定づけました。これらのメンドーサのパフォーマンスが彼をこの試合のMVPに仕立てましたが、それと同時にセイインとの一騎打ちと見られていたハイズマントロフィーレースで決定的な印象を植え付けた形になったのでした。


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MVPを獲得したメンドーサ

影響

インディアナ大は、この大番狂わせにより正真正銘の全米タイトル候補としての地位を確固たるものにしました。自身創部史上初の無敗の13勝0敗でカンファレンスを制覇した彼らがファイナルCFPランキングで全体第1シードを獲得するのは当確。、守備力、精神的なタフさ、そして僅差の試合で勝利を収める粘り強さを披露し、大舞台という緊張感あふれるステージでも勝てることを証明しました。

一方、オハイオ州立大はCFPのファーストラウンド免除が与えられる上位4チームには残ると予想されますが、この敗戦により2020年以来のカンファレンスタイトル獲得に失敗し、今季初黒星を喫してしまいました。全米タイトル2連覇に向けてまだまだ彼らには道は残されてはいますが、CFPで勝ち進むためにはこの試合で露呈したオハイオ州立大はレッドゾーンでの決定力の低さとQBセイインを相手ディフェンスの激しいプレッシャーに対しどのように死守するかという課題を示した形になりました。

ただ、ここで負けたことはここまで負けられない戦いを強いられてきたオハイオ州立大にしてみると、一度その緊張感をリセットするためのいいチャンスになったとも捉えることができます。何にしてもインディアナ大の予想外の奮闘により、このBig Ten優勝決定戦は試合前の期待度を裏切らない素晴らしい試合になったのでした。

#3 ジョージア大 28、#9 アラバマ大 7

SEC優勝決定戦

ジョージア州アトランタのメルセデスベンツスタジアムで行われたSEC(サウスイースタンカンファレンス)優勝決定戦で激突した全米3位のジョージア大と9位のアラバマ大との因縁の対決は、ジョージア大がアラバマ大に対し28対7で圧勝し、彼らが2年連続のSECタイトルを獲得しました。

この勝利によりジョージア大にとって9月に対戦した際の敗北(24対21)に対する雪辱を晴らしたことになります。また、これまでアラバマ大戦キャリア通算成績が1勝7敗だったカービー・スマート(Kriby Smart)監督にとってこれで2勝目となり、特にSECチャンピオンシップゲームでアラバマ大に4連敗していた記録に終止符を打ちました。

試合は、ジョージア大のディフェンスとスペシャルチームが序盤から流れを引き寄せる展開で進みます。アラバマ大は第3Qまで無得点に抑え込まれ、トータルヤードがようやく100ヤードを超えたのは第3Qの最終プレーだったと言うほど不調。ジョージア大はボール所有時間でもアラバマ大を約14分上回り(37分対23分)、試合の流れを終始牛耳りました。

試合経過

ジョージア大が奪った4つのTDは全てアラバマのミスによるショートフィールドから生まれました。

第1Qの得点はスペシャルチームの好プレーから生まれたものでした。アラバマ大陣内で迎えたパントのシチュエーションで、ジョージア大のコール・スピアー(Cole Speer)がアラバマ大のパントをブロックし、ジョージア大が相手陣内21ヤードラインという絶好の位置で攻撃権を確保。そしてジョージア大はわずか4プレーでQBガナー・ストックトン(Gunner Stockton)からロデリック・ロビンソン・II(Roderick Robinson II)への1ヤードパスTDが決まって先制。

第2Qではアラバマ大のQBタイ・シンプソン(Ty Simpson)が投げたパスをディエレン・エベレット(Daylen Everette)がインターセプトした好プレーを起点に、14回のプレーで57ヤードのドライブを約8分かけて成功させ、最後はディロン・ベル(DillonBell)への5ヤードTDパスで14対0とリードを広げ前半を終えました。

さらに後半開始直後からジョージア大ディフェンスがアラバマ大に1度もファーストダウンを与えずパントに追い込み、ザッカリア・ブランチ(ZachariahBranch)24ヤードのリターンでアラバマ大陣40ヤードの好位置からの攻撃権を確保。そして最後はRBネイト・フレイジャー(NateFrazier)の9ヤードTDランでリードをさらに21対0と広げました。

圧倒的にジョージア大の流れで試合は進み、後のなくなったアラバマ大でしたが、第4Qにシンプソンからジャーミー・ベナード(Germie Bernard)への23ヤードTDパスでようやくこの日初めての特点に成功しスコアが21対7に。しかし追加点は奪えず、逆にその後自陣12ヤードラインで4thダウン&2ヤードのギャンブルに失敗。この致命的なショートフィールドから、ジョージア大はわずか3プレーでストックトンからブランチへの13ヤードTDパスを成功させ28対7とし、勝負を決定づけました。

勝敗の要因

この試合の勝敗を分けた要因は、ジョージア大の守備力、そしてそのアラバマ大のオフェンスが完全に沈黙したことでした。

アラバマ大はケイレン・デボアー(Kalen DaBoer)監督のオフェンス下でランがもともと出るチームでありませんでしたが、にもかかわらず序盤からジョージア大ディフェンスに対して果敢にランで攻めていきます。しかしそのランアタックは完全にシャットダウンされ、結果的にアラバマ大のランヤード(ネット)なんとマイナス3ヤードという驚異的な結果に終わりました。これはエースRBジャム・ミラー(Jam Miller)を怪我で欠いたということも当然影響していたと思われますが、ジョージア大ディフェンシブフロントがアラバマ大OL陣を完全に凌駕したと見る方が正しいでしょう。

また際立ったのは3rdダウンコンバージョン。9月に対戦した際はアラバマ大の3rdダウン成功数は19回中13回(68%)という驚異的でしたが、この試合ではジョージア大ディフェンスが圧倒し、アラバマ大は13回中3回(23%)しかコンバートできませんでした。

さらにジョージア大ディフェンスはQBシンプソンにプレッシャーを与え続け、結果彼のパス成功率が48.7%と低く、シーズンの平均成功率(65%)を大きく下回りました。ランが出ない以上アラバマ大のオフェンスはシンプソンのパスプレーに頼らなければなりませんでしたが、それも塞がれてしまった彼らに打つ手はありませんでした。

影響

9月に対戦した時はホームながらアラバマ大に24対21で敗戦したジョージア大でしたが、彼らはシーズン終盤に向けて調子をピークに持ってくるフットボールを展開しています。特にディフェンスは驚異的なレベルでプレーしており、直近4試合(アラバマ戦含む)で許したTDはわずか2つ。この勢いはCFPでも大きな脅威となり、彼らはSECで2連覇を達成したことでプレーオフではファーストラウンド免除の上位4シードを獲得。怪我人の回復や準々決勝戦に向けた準備に向けて優位に立てそうです。

アラバマ大はシーズンを通してランが構築できないオフェンスに終始してきましたが、終盤にかけて頼みの綱のシンプソンのパフォーマンスが落ちてきているのも気がかり。一時はハイズマントロフィー候補筆頭と言われたり、来たるNFLドラフトでQB1の呼び声が高かった時期もありましたが、イップスなのか、スランプなのか、考えすぎなのか・・・。これまでは簡単に決めていたスウィングやバブルなどのショートやミドルレンジのパスの精度の低さが目立ちました。

一方のこの大敗にもかかわらず、アラバマ大(10勝3敗)は最終的にCFP委員会によって9位に据え置かれ、プレーオフ出場権を獲得。3敗チームがプレーオフに進出するのは彼ら史上初めてとなりますが、この試合の不甲斐なさからこの処遇には批判の声が上がっています。ディフェンスはこの試合で大崩れしたといわけではないため、彼らがプレーオフで駒を進めていくためにはシーズン中盤にランカーチームに4連勝した頃のオフェンスを取り戻すことが必須となります。

#4 テキサス工科大 34、#11 ブリガムヤング大 7

Big 12カンファレンス優勝決定戦

テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われたBig 12カンファレンス優勝決定戦は、レギュラーシーズンを11勝1敗で終えた全米11位のブリガムヤング大(BYU)と、同じく11勝1敗で同4位のテキサス工科大という、同カンファレンスのトップ2チームの激突が実現。このタイトルマッチはBig 12カンファレンスの王者を決めるだけでなく、勝者にはCFPへの自動出場権が与えられるというハイステークなゲームでしたが、結果はテキサス工科大がBYUを34対7で圧勝。テキサス工科大にとってこれがBig 12カンファレンスでの初優勝であり、所属カンファレンスのタイトル獲得という点では1994年のサウスウェストカンファレンス以来の栄冠となったのでした。

試合の出だしではBYUがまず先生パンチを喰らわせました。最初の攻撃ドライブで彼らは14プレーで90ヤード前進という丁寧なドライブを展開し、最後はRBLJ・マーティン(L.J. Martin)の10ヤードランでTDを決め、7対0とリードを奪います。6分50秒を消費したこのスコアリングドライブは、今季テキサス工科大が相手に許した4度目のリード。レギュラーシーズン中にすでに1度敗戦しているBYUとしては、今回の対戦は前回とは違うぞと思わせてくれるドライブを見せてくれました。

・・・が、結果的にこの得点がBYUにとってこの日唯一の得点。その後BYUのオフェンスは完全に失速し、第2Qでは3回のポゼッションでわずか24ヤードのゲインにとどまりました,。

リードを許したテキサス工科大でしたが彼らは焦りません。第2Qに入ると反撃を開始し、まずはKストーン・ハーリントン(Stone Harrington)の23ヤードFGで3点を返します。続いてQBバーレン・モートン(Behren Morton)がコイ・エイキン(Coy Eakin)への33ヤードTDパスを決め、10-7と逆転に成功。さらにハーフタイム直前にもハーリントンが40ヤードのFGを成功させ、テキサス工科大は13対7とリードして後半に突入します。

後半開始直後、BYUは何とか追いつこうと相手陣内へドライブするも、Kウィル・フェリン(Will Ferrin)が46ヤードのFGを外し点差を縮める絶好のチャンスを逸します。このミス以降、BYUの直近4回の攻撃はINT、パント、ファンブルロスト、INTと、ターンオーバーの連鎖に陥る負のスパイラルに。 テキサス工科大はこれらのミスに乗じて得点を重ね、キャメロン・ディッキー(Cameron Dickey)の11ヤードランTDで21対7とし,、第4Qにはさらに2つのFGと、モートンからエイキンへの28ヤードTDパスを加え、結果的に34対7で圧勝。BYUに先制点を許してからは試合を通じて34点連続得点を挙げたのでした。

勝敗の要因

テキサス工科大のディフェンスはBYUのオフェンスを試合を通じてわずか200ヤードに抑え込む鉄壁の守備力を見せただけでなく、BYUから4つのターンオーバーを奪うことに成功。特にLBベン・ロバーツ(Ben Roberts)は、BYUのQBベアー・バックマイアー(Bear Bachmeier)からBig 12優勝決定戦の新記録となる2つのINTを奪うなど大活躍。

また彼らのランディフェンスにBYUは大苦戦。RBマーティンを中心としたBYUのラン攻撃は完全に機能不全に陥り、トータルでわずか63ヤード、1キャリーあたり平均2.1ヤードというシーズン最低の結果に撃沈。さらにテキサス工科大はサック2回、タックル・フォー・ロスを8回も記録し、スクリメージラインでのトレンチバトルでBYUに圧勝。先制点以外は完全に相手に仕事をさせませんでした。

試合前から劣勢と言われていたBYUにとって自滅となるターンオーバーは絶対に避けなければなりませんでしたが、結果的に4つもターンオーバーを犯してしまう体たらくぶりを見せてしまいました。カラニ・シタケ(Kalani Sitake)監督も「テキサス工科大のような強豪チームに勝つためには小さなミスも許されなかった」と試合後のインタビューで話していました。またQBバックマイアーは、試合の早い段階で足首を負傷しチーム関係者は「ほぼ片足でプレーしていた」明かしており、これがオフェンスの失速に拍車をかけたようでした。

影響

テキサス工科大はこの圧倒的な勝利によってBig 12カンファレンスの真の王者であることを証明。非常に強力なディフェンスをバックボーンに今季の快進撃を締めくくることができました。この優勝決定戦前の時点で、テキサス工科大の失点数(平均11.3点)を下回っていたのは全米でオハイオ州立大とインディアナ大のみということも、彼らの守備力が今季指折りのユニットだったことがわかります。特に、ハイズマントロフィーの候補とも呼ばれるLBジェイコブ・ロドリゲス(Jacob Rodriguez)が13タックルを記録し、2INTを奪ったLBロバーツがMVPに輝くなど、テキサス工科大の守備陣はCFPでも脅威となり得るエリート級の存在であることを示しました,。

一方BYUは11勝2敗でシーズンを終えましたが、唯一の2敗はどちらもテキサス工科大に喫した敗戦となってしまいました。ランキング11位だったBYUはCFP進出圏内に残るために勝利が必要でしたが、今回の大敗によりプレーオフ出場のアットラージ枠への選出が無きものになってしまいました。

(随時更新します)

 デューク大 27、#17 バージニア 20(OT)

ACC優勝決定戦

 ノースカロライナ州シャーロットのバンク・オブ・アメリカスタジアムで開催されたACC(アトランティックコーストカンファレンス)の優勝決定戦は、ランク外のデューク大が全米17位のバージニア大を延長戦(OT)で27-20で破るという、ドラマティックな結末に。

バージニア大は、10勝2敗(ACC 7勝1敗)という素晴らしいレギュラーシーズンを送り、スクール史上最も成功したシーズンを送り、この試合で勝って初のACCチャンピオンシップ優勝とプレーオフへの出場権獲得を目指していました。一方、デュークは6勝2敗で並んだ5チームの中からタイブレークを制して出場権を獲得した、8勝5敗のダークホースでした。そのデューク大が番狂せを起こしたわけですが、この勝利によりデューク大は1962年以来初となるACCでの単独優勝を果たしました。

デューク大は試合開始から75ヤードを15プレーかけて進みなんと9分半以上を消費するという重厚なドライブを展開。最後はQBダリアン・メンサー(Darian Mensah)からTEのジェレマイア・ヘイズリー(Jeremiah Hasley)への12ヤードTDパスが決まりデューク大がまず先制パンチを食らわせます。

対するバージニア大は第2Qに、メンサーのパスをコーリー・コストナー(Corey Costner)がINTして得た絶好の好フィールドポジションからすかさず急襲。そしてQBチャンドラー・モリス(Chandler Morris)がジェマリ・テイラー(J’Mari Taylor)へショートパスを繋ぎ、それをテイラーが華麗なステップで相手を交わしながらエンドゾーンへ飛び込み同点に追いつきます。

返しのデューク大の攻撃では最初のドライブと同じくじわじわと相手陣内へ進んでいくドライブで8分以上を費やす13プレーのドライブ(75ヤード)を敢行。このドライブにおいて、マニー・ディアス(Manny Diaz)監督はは4th&2ヤードという場面ででフェイクパントを選択しこれを成功させるという大胆なプレーも。

 そしてその直後、1年生RBネイト・シェパード(Nate Shepard)が16ヤードを走りきりTDを奪ってスコアを14対7とし、デュークがリードして前半を終えます。

ただ後半は、両チームともレッドゾーンで苦戦する膠着状態が続きます。

バージニア大は後半最初のドライブで17プレー、7分41秒をかけてゴール前まで攻め込みましたが、デューク大ディフェンスの強固なディフェンスに阻まれ24ヤードのFG。そしてデューク大もFGで応戦しじ17対10と7点差を維持したままいよいよ最終Qを迎えます。

何とか同点に追いつきたいバージニア大でしたが、デューク大は絶妙なパントでバージニア大を自陣1ヤードラインに追い詰め、さらにその直後にはQBモリスのパスをケイリブ・ウィーバー(Caleb Weaver)がインターセプト。ただこの好機を活かせずTDは奪えませんでしたが、この終盤の重要な場面でデューク大がFGで20対10とリードを広げました。

追い詰められたバージニア大学は、この後FGを決めて7点差に詰め寄り、さらに試合時間のこり残り2分未満得た攻撃のチャンスを自陣4ヤードラインからスタートし、96ヤードをたったの1分22秒で突き進み、試合終了残り22秒でメンサーからイーライ・ウッド(Eli Wood)への18ヤードTDパスで土壇場でついに20対20の同点に追いつき、試合は延長戦に突入します。

オーバータイムで先攻したデューク大は、1プレー目からシェパードのランでゴール前1ヤードまで進みます。ここからバージニア大の気迫のこもったゴールラインスタンドに遭い4th&ゴールという状況を迎えますが、ディアス監督はFGではなく4thダウンギャンブルに打って出ます。そしてスナップを受けたメンサーはスクランブルしながらヘイズリーへ1ヤードの決勝TDパスを見事に成功させました。

そして後攻のバージニア大は、最初のプレーでダブルパスのトリックプレーを試みましたが、デューク大のSルーク・マーゴット(Luke Mergott)にインターセプトされ、試合はあっけなく終了。デューク大がACCトロフィーを獲得し、バージニア大の夢にまで見たプレーオフ出場権が目の前で海の藻屑と消えたのでした。

影響

今季10勝を挙げ、トニー・エリオット(Tony Elliott)監督がACC年間最優秀コーチ賞に選ばれるなど大成功を収めたバージニア大のシンデレラシーズンは、延長戦の末の敗戦でCFP出場の夢が絶たれるという悲痛な形で幕を閉じました。

そして8勝5敗のデューク大がACCチャンピオンになったことで、CFP選考委員会は大きな課題を突きつけられることに。「パワー4」カンファレンス群の1つであるACCの優勝チームでありながら、CFPランキングにランクされていない5敗のデューク大が、5つあるCFP自動出場枠の最後の椅子を「グループオブ5」の一員でサンベルトカンファレンス優勝チームであり、ランキング25位のジェームスマディソン大と争うという構図が誕生。

ディアス監督は、カンファレンス優勝という事実とシーズン中に「パワー4」勢7チームから白星を奪ったこと、さらにジェームスマディソン大のストレングス・オブ・スケジュールと比べればデューク大の方がプレーオフ出場の権利を持っている、と強く主張。しかしながら結果的にはたとえカンファレンスで優勝したとしても5敗もしてしまったチームをプレーオフに推す声は届かず、ACCチャンピオンがプレーオフに出場できないという事態に陥ってしまいました。

確かに棚ぼた的にデューク大はカンファレンス優勝決定戦に出場を果たしましたチームではありますが、それでも1962年以来の単独優勝を果たしたという事実は胸を張っていいものだと思います。

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