震天動地【2020年度第10週目レビュー】 - ANY GIVEN SATURDAY

震天動地【2020年度第10週目レビュー】

震天動地【2020年度第10週目レビュー】

このサイトを立ち上げた2015年以来(厳密に言えば復活させて以来)、シーズン中には毎週その週の中でももっとも面白そうな試合を1つ選んで「The Game of the Week」と銘打ってきました。しかしそのゲームがいつも期待通りの名勝負となることは限らずがっかりさせられることもしばしば。

ただ今シーズン第10週目に行われた「The Game of the Week」は期待以上の結果となる今季これまで行われてきた試合の中でも一番白熱したベストゲームとなりました(もちろん個人個人で感想は異なるでしょうが)。

The Game of the Week

クレムソン大

40

ノートルダム大

47

I.ブック(ノートルダム大QB) 
310ヤード、1TD(1ランTD)

K.ウィリアムス(ノートルダム大RB) 
140ヤード、3TD

D.J.ウイアンガラレイ(クレムソン大QB) 
439ヤード、2TD(1ランTD)

C.パウウェル(クレムソン大WR) 
161ヤード、1TD

全米1位のクレムソン大が同4位のノートルダム大にのり込んで行われたこのメガマッチ。今季これまで行われてきた試合の中でも10月のアラバマ大(2位)とジョージア大(3位)のマッチアップ以来のトップランカー同士の戦いとなりました。

この試合にはクレムソン大のスターQBトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)が新型コロナウイルスに感染した影響で大事を取って出場を見合わせ、代わりに1年生のD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalalai)が登場。ルーキーなのに体格、投力、ディフェンスを読む力、そしてなによりポケットの中での落ち着きはベテラン並。当然局面での経験値のなさは否めませんでしたが、今季後にNFLへ旅立つと目されているローレンスがチームを去った後もクレムソン大QB界隈は安泰だと思わされました。

実際ウイアンガラレイは439ヤードに2TDとローレンスの自己ベスト(404ヤード)を既に上回る数字を残しており、目立ったミスも無かったことからも必ずしも1年生バックアップが出場したから負けたということにつながらないかもしれません。ディフェンス陣からもLBジェームス・スカルスキ(James Sklaski)ら複数の先発選手が怪我で欠場した点も忘れてはならないでしょう。もしそれらの先発選手たちが健在であれば試合の結果は代わっていたかもしれません。しかしそれでもお互いの選手たちが力を出し切って激闘を繰り広げた素晴らしいゲームだったことに変わりはありません。

むしろこの試合はいかにノートルダム大が全米トップレベルのチームとして認識されるに足るチームであるかを証明した試合であったと見るべきです。

ブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督は試合前から自分たちの軸である「ランファーストオフェンス」を曲げないと断言していました。途中欲が出たのかパスに急ぐ場面も見受けられましたが、強力なOL陣を盾にノートルダム大は地上戦でクレムソン大を圧倒。相手が34ヤードしかゲインできなかったところファイティングアイリッシュは208ヤードを脚で荒稼ぎ。それもこれも全米随一ともいわれるOL陣の力があったからこそと言えます。

確かに前述の通り1年生のウイアンガラレイに430ヤードも空中戦でやられてしまいましたが、近代アメフトにおいて優れたオフェンス(特にパス)は優れたオフェンスを凌駕すると言われる中でここまでパスで崩されたのはある意味仕方がなかったとも言えます。しかし相手のランアタックをたったの34ヤードに抑えたことは大きな意味を持っています。しかも相手はNFLスカウトが熱視線を送るRBトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)を擁するチーム。そのチームをトータルで40ヤードに抑えたということは、ノートルダム大のフロントセブンがいかにタフで強力であったかを如実に示しています。

ただ、やはりこの試合のMVPは誰かと言えばQBイアン・ブック(Ian Book)です。

今年4年生のブックは2年生時にフルタイムの先発QBを拝命し、以来ノートルダム大オフェンスを引っ張ってきた選手。しかし元オクラホマ大カイラー・マレー(Kyler Murray、現アリゾナカーディナルス)、元アラバマ大トゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa、現マイアミドルフィンズ)、元ルイジアナ州立大ジョー・バロウ(Joe Burrow、現シンシナティベンガルズ)、クレムソン大のローレンス、オハイオ州立大ジャスティン・フィールズ(Justin Fields)ら同じ時代を過ごしたQBと比べるとブックは彼らのレベルに達している選手とはお世辞にも言えませんでした。

しかしこの日のブックは見違えるような働きを見せチームを牽引。OL陣の働きのおかげもありましたが並みいるクレムソン大のパスラッシュにも動じずポケット内で踏ん張れる度胸の強さを見せれば、スクランブルしても無理なパスはせずに敢えてアウトオブバウンドへのパスを選択するなど経験が物を言うプレーを見せ続けました。

そしてクレムソン大を苦しめた一番の要因は3rdダウンコンバージョン率。19回あった3rdダウンプレーで半分以上である10回を成功させて1stダウンを奪い自身のドライブを活かし続けました。それもRBカイレン・ウィリアムス(Kyren Williams)を中心としたランプレーが威力を発揮して3rdダウン時に短い距離を残したことも原因ではありますが、やはりブックの冷静な判断と正確なパス、さらには彼の脚力があったからこそのこの高い3rdダウンコンバージョン率につながったのです。

パスヤードだけをみれば430ヤードを繰り出したウイアンガラレイに比べればブックの310ヤードは見劣りしますが、一つもINTパスを犯さなかったこと、そして2つしかQBサックを喰らわなかったことなど、非常に効率のいいパフォーマンスを見せ続けました。第3Q終了間際には相手陣内7ヤード地点まで攻め込みTDを奪えばリードを奪えるという場面で痛恨のファンブルを犯しはしましたが、それに萎えることなくレギュレーション中に同点に追いついてオーバータイムに持ち込んだ90ヤードのドライブは圧巻でした。

そのオーバータイムでは先攻のクレムソン大がウイアンガラレイの1投目をTDに繋げる電光石火の攻撃で先制すると後攻のノートルダム大もウィリアムスのランTDで再び同点として2度目のオーバータイムへ。攻撃権が代わって先攻となったノートルダム大はこの日3つ目のTDをウィリアムスが決めて今度は彼らがリードを奪いクレムソン大を追い詰めます。

そのクレムソン大の攻撃、この日ここまでQBサックを一つも喰らわなかったウイアンガラレイとOL陣でしたが、1stダウンと2ndダウンで立て続けにサック喰らいトータルで14ヤードも減退。3rdダウンプレーはパス失敗となり4thダウンは39ヤードラインからの4th&24ヤードという四面楚歌となったクレムソン大。結局ウイアンガラレイのパスは1stダウンへは遠く及ばず遂に試合終了。王者クレムソン大をノートルダム大が下したのです。

コロナのパンデミックの影響でこの日ノートルダムスタジアムには最大動員数の20%である1万1千人のファンが詰めかけていましたが、試合終了と同時にそのファンがフィールドになだれ込み近年まれに見るアップセットを喜び分かち合っていました。(ソーシャルディスタンスは何処へ行ったと突っ込みたくなりますが)

先にも触れましたがオフェンスが主流となっている現在のフットボールのトレンドがありながらも、この試合に終止符を打ったのはウイアンガラレイに2連続のQBサックをお見舞いしたディフェンス陣だったというのにはアンチテーゼを感じずにはいられません。

確かにクレムソン大は万全ではありませんでした。チームの軸となる選手たちが攻守ともに欠場したのは痛手でした。しかしそれでも勝ったノートルダム大はこれまで彼らがCFP進出候補チームに値するチームではないと決めつけてきた観衆の見方を変えるには十分すぎる試合内容でしたし、この試合だけ見れば彼らはアラバマ大だろうがオハイオ州立大だろうが十分勝負を挑めるチームであることが明らかになりました。

このまま行けばこの2チームが12月中旬に行われるACC優勝決定戦で再び顔を合わせる可能性が非常に高いです。もしそこで再びノートルダム大が勝ってクレムソン大に2敗目を叩きつければ彼らのCFP出場は間違いないでしょう。しかしもしクレムソン大にローレンスら欠場した選手が戻ってきて彼らがリベンジを食らわせたとすれば、ひょっとしたらクレムソン大とノートルダム大どちらもCFP進出を叶えることが出来るかもしれません。ですから今回クレムソン大が敗れたからと行ってCFPへの道が閉ざされたということは全くありませんが、優勝決定戦で万全なクレムソン大と戦うことになることを考えるとノートルダム大にとってこの週末に勝利できたことは大きなアドバンテージとなるはずです。

パンデミック下でいつものような盛り上がりを感じることがなかなか出来ずにいましたが、今回のこのメガマッチは1位と4位という設定、カレッジフットボールの聖地とも言えるノートルダム大での開催、OT突入、そして首位チームの陥落と最高のエンタメとなる要素を含みまくっていた試合で最高に面白かったです。しかもスタジアムには2割しか観客が入っていなかったのにも関わらずホームの声援の大きさはなかなかのものであり、またノートルダム大のアイコニックなマーチングバンドの演奏も相まって「これを待っていたんだ!」と大興奮な夜となったのでした。

ジョージア大

28

フロリダ大

44

かつて「世界最大の屋外カクテルパーティー(The World’s Largest Outdoor Cocktail Party)」とも呼ばれていたジョージア大とフロリダ大のライバル対決。2008年以来どちらか一方が3連勝を挙げるパターンを繰り返しており、2017年から昨年までの3年間ジョージア大が連勝していたことを考えると今年はフロリダ大が勝つ番ということになっていましたが・・・。

試合の方は先攻のジョージア大がいきなりファーストプレーでRBザミアー・ホワイト(Zamir White)の75ヤードランTDが決まると、その3分後にはQBステソン・ベネット(Stetson Bennett)の32ヤードパスTDが炸裂して始まって5分もしないうちにジョージア大が14対0と2TD差を付けました。

しかしそれに動じなかったのがフロリダ大。オフェンス力ではジョージア大よりも上と見られていた彼らはハイズマントロフィー候補とも言われるQBカイル・トラスク(Kyle Trask)のパスTDとRBダミオン・ピアース(Dameon Pierce )のランTDで同点に追いつき早くも激戦の匂いを漂わせました。

が、第2Qに入るとフロリダ大のオフェンスが爆発。このクォーターだけで24点獲得してハーフタイム時のスコアを38対21とすると後半もその点差を縮めることなく最終的には44対28とライバルに大勝。地力の差を大きく見せつけてこの大舞台を制し、前述の通り「3連勝パターン」を見事に現実のものとしました。

フロリダ大はテキサスA&M大に3点差という僅差で負け、さらにその後コロナウイルス感染が部内で発生して3週間も試合が行われませんでした。そのためしばらくトップランク争いの話題に彼らの名前が登場する機会がなくなっていましたが、今回のこの大一番で完膚無きまでにジョージア大を倒したことで彼らが今季チームの中でも最上位のグループに数えられるチームであることを証明しました。

とくにQBトラスクの冴えは絶品。この日は475ヤードに4TD(1INT)という数字を残しましたが、これでトラスクは5試合連続最低でも4パスTDを記録したことになりこれはSEC史上初の新記録となりました。ハイズマントロフィーレースにおいても彼の名前が急上昇していくことでしょう。

またRBピアースは小柄ながらそのスピード感でランそしてパスキャッチにおいて非凡な才能を発揮。彼を見ているとかつてフロリダ大が栄華を極めたスティーブ・スパリアー(Steve Spurrier)元監督時代のRB(Robet Gillespie、Earnest Graham)のようにレシーバーとしても高い能力を持つ小回りのきく選手たちを彷彿とさせました。

そして全米ナンバーワンTEの呼び声高いカイル・ピッツ(Kyle Pitts)はその巨漢と機動力を生かして59ヤードに1TDを記録し彼をカバーすることが超難関であることを知らしめましたが、残念ながらゲーム途中で頭部に激しいタックルを受け脳震とうのため途中退場を余儀なくされました。

強力なジョージア大オフェンス相手に44点も獲れるフロリダ大のオフェンスは本物ですが、彼らの弱みと言われていたのがディフェンス陣。しかしこの日は相手をトータルで277ヤードに抑え込み、与えたファーストダウン数はたったの12回(フロリダ大は29回)。しかも3rダウンコンバージョンに至っては13回中2回しか奪われず、ターンオーバーも3つ引き出し結果的に攻守共にジョージア大を圧倒したのです。

ただこの数字だけを見てフロリダ大のディフェンスが全米トップ4チームと肩を並べるほどかといえばそうも言いきれません。というのもジョージア大のオフェンスがそこまで強力ではなかったからなのです。

今季彼らの成功の鍵を握るのはQBプレーだと言われてきました。先発予定だったジェイミー・ニューマン(Jamie Newman)はコロナの影響でオプトアウト。サザンカリフォルニア大からの転校生J.T.ダニエルズ(J.T. Daniels)は膝の怪我で出遅れ、開幕時の先発だったドゥワン・マティス(D’Wan Mathis)は初戦で全く機能せず、その試合で代わりに出場した4番目の男だったベネットが周囲の予想を裏切る好プレーを連発させ以来彼が先発の座を守ってきました。

しかしタレントのレベルとしてはお世辞にもベネットはエリートレベルとは言えず、いつかこのポジションでボロが出ると予想されていましたが、遂にこのフロリダ大戦でそれが露呈。16回のパスで成功できたのはたったの5回。奪ったヤードもたったの76ヤードで遂に後半マティスと交代させられます。そのマティスも1TDを奪って「もしかして?」という淡い期待を抱かせましたが、かれも13回中4回のパス成功、2INTに34ヤードと散々。QBプレーそしてプレーコーリングの面でライバルに大きく差を付けられたのでした。

この現実を見せつけられると考えずにいられないのは、2年前までジョージア大には現在オハイオ州立大で活躍しハイズマントロフィー候補の一人に数えられるジャスティン・フィールズ(Justin Fields)が在籍していたという事実です。彼は自分の起用法に満足いかずにオハイオ州立大に転向していったのですが、その後の活躍を見てしまえばジョージア大にとって見れば「もしフィールズがジョージア大にとどまっていれば・・・」と指を加えてしまうのも致し方ありません。当時はジェイク・フローム(Jake Fromm、現バッファロービルズ)という先発QBが健在ではありましたが、もしコーチ陣にフィールズを残留させるに足る起用法を考えていればひょっとしたらジョージア大はまったく別レベルのチームになっていたかもしれません。

これでジョージア大は2敗目となりCFPレースから脱落。SEC東地区レースでも大きく遅れを取ることになりました。一方のフロリダ大は今後のスケジュールを考えると東地区制覇の可能性はぐんと高くなりました。もしそこで西地区代表(おそらく)のアラバマ大に勝つことがあれば十中八九CFPへの進出を決めることになるでしょう。


アトランティックコーストカンファレンス

全米11位のマイアミ大ノースカロライナ州立大と点を取り合うシーソーゲームを展開。後半リードを許し追う立場となり第4Qに入ってもその差は10点と縮まらず手に汗を握る流れとなりましたが、2つのFGで4点差に迫ると試合残り時間2分43秒というところでQBデリック・キング(D’Eriq King)からマイク・ハーレー(Mike Harley)への54ヤードのパスプレーが炸裂して土壇場で遂に逆転。

これでマイアミ大は6勝1敗としクレムソン大戦で食らった1敗を守りました。クレムソン大がノートルダム大に敗れたことでこの2チームがACC優勝レースを牛耳るという流れになっていますので、マイアミ大としてはこのまま10勝1敗として運を天に任せるしかありません。

ノースカロライナ大デューク大との「ビクトリー・ベル(Victory Bell)」を掛けたライバリーゲームを56対24で快勝。今季予想を裏切る好シーズンを送っているボストンカレッジはシラキュース大に16対13と競り勝って5勝目を挙げました。ボストンカレッジを今季率いるのは昨年オハイオ州立大のディフェンシブコーディネーター(共同)を務めていたジェフ・ハフリー(Jeff Hafley)監督です。

そしてやはり気になるのは名門フロリダ州立大の凋落ぶりです。凋落といっても今年は新監督となるマイク・ノーヴェル(Mike Norvell)氏の初陣ですからいきなりクレムソン大を倒せるようなチームを育成せよというのは無理がありますが、同時に上に挙げたボストンカレッジのハフリー監督はフロリダ州立大よりもリクルーティングやタレントの質で劣っているにも関わらず白星先行を成し遂げていますから、やはりノーヴェル監督にやってのけられない理由はないはずなのです。

しかし先週はピッツバーグ大に41対17と完敗。かつての強豪ぶりを知る人間としてはこのフロリダ州立大の体たらくぶりには目を塞ぎたくなってしまいます。


Big 12カンファレンス

ミシシッピ州立大

0

アラバマ大

41

先々週オクラホマ州立大カンザス州立大の2チームが敗れたためBig 12カンファレンスにはリーグ内に無敗のチームが居なくなってしまいました。オクラホマ州立大はその影響で6位から14位へ転落。カンザス州立大はランク外へ姿を消し全米ランキング上位にはBig 12出身チームが居なくなってしまいました。

オクラホマ州立大が敗れた時点でBig 12チームがCFPに出場できるチャンスが限りなくゼロになってしまったわけですが、それもこれもオクラホマ大テキサス大が既に2敗してしまったことにも原因があります。オクラホマ州立大はたしかに今季ディフェンスが好調であるためにいつもよりも違った雰囲気を醸し出しては居ますが、彼らが上位4チームに食い込めるだけの力を持っているかといえば疑問でした。ですからオクラホマ大とテキサス大が苦戦している間にオクラホマ州立大は無敗を貫きたかったのですがそれが叶わなかったところに今年のBig 12の上限を見たような気がしました。

オクラホマ大はアイオワ州立大に2敗目を喫して以来立て直してここまで4連勝中。先週もいまだ白星のないカンザス大相手に62対9と格の違いを見せつけて圧勝。現時点でのパワーバランスだけを見ればおそらくオクラホマ大がリーグトップなのだと思いますが、開幕ダッシュに乗りそびれたためそれが足を引っ張っています。

テキサス大もオクラホマ大と同じく4勝2敗と数字だけ見れば上向きではありますが、先週末のウエストバージニア大戦では17対13と辛勝。QBサム・エリンガー(Sam Ehlinger)の気迫のプレーで勝ちをもぎ取った試合でしたが、一方でエリンガーのパスアタックは31回中15回パス成功に2TDを含む184ヤードというお世辞にも褒められたものではない数字にとどまりました。勝ちは勝ちですが今年のテキサスもランキングの中堅レベルをさまよう程度の力しか残念ながら持ち合わせていない模様。

となると俄然チャンスがでてくるのはアイオワ州立大。ここまで総合5勝2敗、リーグ戦では5勝1敗と後続チームよりも頭一つ分抜きん出ています。先週はベイラー大を激闘の末38対31で下し存在感をアピール。今後のスケジュール(カンザス州立大、テキサス大、ウエストバージニア大)をみれば彼らがこのまま1位でタイトルゲームに進む可能性も大いにあるでしょう。


Big Tenカンファレンス

ノートルダム大

31

ジョージア工科大

13

開幕3試合を終えたBig Tenカンファレンスですが開幕前と比べると大きく明暗を分ける展開になっています。

全米3位のオハイオ州立大ラトガース大に49対27と快勝。QBジャスティン・フィールズは5TDを含む314ヤード、パス成功率は85.7%と驚きの数字を残しています。まだ3試合しか消化していないのでサンプルサイズは小さいですが、現在の雰囲気だとフィールズはハイズマントロフィーレースでも1、2位を争う逸材であることは明白です。

この試合ではむしろ彼らから27点も奪ったラトガース大に拍手を贈りたいです。たしかに大差で負けはしましたが、オハイオ州立大から27点も奪ったというのは評価されるべきです。彼らがここまで対戦してきたチームと比べてもネブラスカが17点、ペンシルバニア州立大が25点だったことを考えればラトガース大は今季オハイオ州立大相手に最もスコアを奪ったチームであると言えます。その中でもこのトリックプレーは一見の価値ありです。

今季Big Tenカンファレンスで最も驚きの快進撃を見せるのがインディアナ大。初戦でペンシルバニア州立大を倒し、2戦目でもラトガース大相手に白星を飾ると、先週は大御所ミシガン大相手に善戦。38対21で勝って3連勝を挙げたのです。インディアナ大がミシガン大に勝利したのは実に1987年以来33年ぶり(!)。いかに彼らのなし得たことが偉大なことだったかが分かります。

しかしそれにしてもミシガン大の体たらくぶりには目を覆いたくなります。ミネソタ大との開幕戦で膨らんだ淡い期待は2戦目のミシガン州立大戦での敗北で縮んでしまいましたが、このインディアナ大戦ではとにかく覇気が伝わってこない。強みと思われていたディフェンスは崩壊。パスでもランでも相手に上回れましたが、攻撃陣もトータルランヤードがたったの13ヤード。これでは試合に勝てるはずもありません。

カリスマ的HCジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督はこれまでどんなに試合に負けたとしても批判を受けないような「聖域」に守られてきましたが、いよいよファンたちは今のミシガン大の現実を突きつけられてハーボー監督体制に大きな疑問を抱くこととなっているでしょう。

ノースウエスタン大もBig Tenで今季驚きの快進撃を続けるチーム。先週はネブラスカ大を21対13で倒して3連勝目を飾りました。ウィスコンシン大が既に2試合キャンセルし、その対抗馬と見られていたミネソタ大も1勝2敗と出遅れており、このまま行けばノースウエスタン大が西地区の主導権を握る展開となりそうです。

負けたネブラスカ大ですが、Big Tenが夏に秋季開催を見合わせた時にリーグを鞍替えしてでもシーズンを迎えると吠えてみたり、先々週ウィスコンシン大との試合がコロナの影響でキャンセルされたときもFCSのテネシー大チャタヌーガ校との試合を強行しようとしてBig Tenからダメ出しを食らったりとフィールド外で物議を醸していますが試合をしてみればここまで0勝2敗と散々。かつてカレッジフットボール界で燦然と輝く星だった古豪ですが現在のところ世間からはあまりいい印象を得ていません。

同じように無敗なのがペンシルバニア州立大。開幕時8位発進だった彼らは開幕戦で前出のインディアナ大にOTの末惜敗。すると2戦目のオハイオ州立大との一大決戦でも38対25で敗れ去り開幕2連敗。しかしこの2試合ではペンシルバニア州立大は戦いきって敗れた姿がありました。しかし先週のメリーランド大山では第2Q早々に21対0でリードされると選手たちの気迫が激減。そのままズルズルと失点を重ね結局終わってみれば35対19と惨敗。

これで彼らは2001年以来となる開幕後3連敗。コロナパンデミック、トップLBマイカ・パーソンズ(Micha Parsons)のオプトアウト、手薄のRB陣と不運な面は当然ありますが、それでも3連敗は頂けません。CFP進出は当然ながらBig Tenタイトルも手が届かないところへ行ってしまった今、ジェームス・フランクリン(James Franklin)監督にとって最大の課題は以下に選手にやる気を起こさせてモチベーションを保てるかです。でなければこの先ペンステートには更なる悪夢が待っています。

一方そのペンシルバニア州立大に3敗目を食らわせたメリーランド大ですが、開幕戦でノースウエスタン大に43対3と木っ端微塵に打ち砕かれて嫌なスタートを切りましたが、2戦目にミネソタ大をOTの末に撃破すると上記のようにペンシルバニア州立大からも金星を奪い2勝1敗としています。

彼らの快進撃の一因はQBタウリア・タガヴァイロア(Taulia Tagovailoa)。名前からも分かる通り彼は現マイアミドルフィンズのトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)の弟。兄と同じくアラバマ大に進学するもメリーランド大に転校してきた彼はノースウエスタン大ではまったくいいところが無かったものの続く2試合ではトータル676ヤードに6TDと別人のように生まれ変わりました。兄の背中を追いそしていつの日か超えていく日が果たしてくるでしょうか。


Pac-12カンファレンス

ジョージア大

14

ケンタッキー大

3

第10週目にしてようやく開幕にこぎつけたのがPac-12カンファレンス。先遣隊から2ヶ月遅れの参戦とありPac-12所属チームが現在のカレッジフットボール勢力図にどのような影響を及ぼすのかに注目が集まります。

そのなかでも最大の注目チームはオレゴン大。彼らはPac-12チームとしては最高位のランキングとなる12位で開幕を迎えたわけですが、遅出のPac-12カンファレンス所属チームがCFPレースに絡んでこれるかどうかは彼らオレゴン大の出来にかかっていると言えるからです。

開幕戦となったスタンフォード大戦では昨年までの絶対的存在だったQBジャスティン・ハバート(Justin Herbert、現ロサンゼルスチャージャーズ)の後釜となるタイラー・シャック(Tyler Shough)の出来に注目が集まりましたが、投げては1TD、1INTを含む227ヤード、走っては1TDを含む85ヤードとトータルで約300ヤードのオフェンスに絡むパフォーマンス。ハバートのレベルには到底達してはいませんが彼の機動力が光っていました。

また期待のRB C.J.ヴァーデル(C.J. Verdell)も105ヤードに1TDとまずまずの船出。チームトータルで269ヤードを足で稼いだところは新オフェンシブコーディネーターであるジョー・モアヘッド(Joe Moorhead、前ミシシッピ州立大監督)得意のRPOを主体とした戦術のおかげでしょうか。

ただディフェンス的には相手にトータルで413ヤードも許してしまったところに多少の不安は感じましたが、相手の3rdダウンコンバージョンを13回中4度しか成功させなかったのは大きかったです。オフェンスでも2つもターンオーバーを犯してしまいましたし、まだまだ調整は必要だとは思いますがとりあえずは無難なスタートを切ったと言えます。

スタンフォード大は昨年4勝8敗とデヴィッド・ショウ(David Shaw)監督にとって初の負け越しシーズンを送り、その翌年となる今年どれだけ盛り返してこれるかが焦点となりましたが、35対14というスコアには表れないほどの進歩が見られ負けはしたものの得るものはあったと思います。

Pac-12南地区で期待がかかるのは全米20位のサザンカリフォルニア大。先週は同じ南地区で彼らの対抗馬と目されるアリゾナ州立大と対戦。

試合は終始アリゾナ州立大がリードを奪う展開ながら第4Q残り4分半からサザンカリフォルニア大が反撃。QBキードン・スロヴィス(Kedon Slovis)が鬼神のごとし6連続パスを成功させて一気に相手陣内レッドゾーンへ急襲。その後QBサックを喰らい26ヤード地点で4th&13ヤードという絶体絶命の場面でスロヴィスがエンドゾーンへはなったパスをWRブルー・マッコイ(Bru McCoy)が奇跡的にキャッチして残り時間3分弱で27対21と6点差に迫ります。

さらにオンサイドキックを成功させたサザンカリフォルニア大は残り時間1分20秒というところでスロヴィスからTEドレイク・ロンドン(Drake London)への21ヤードパスがエンドゾーンで決まり遂に逆転。結局これが決勝点となりサザンカリフォルニア大が逆転で開幕白星を飾りました。

ディフェンス面では相手に258ヤードも走られたのは不安材料ではありますが、オフェンスが相手から556ヤードを奪い逆転を演出。それを指揮したのがスロヴィスでしたがこの日彼が投げたパスの回数がなんと55回。そのうち40回を成功させ成功率は72%とアリゾナ州立大ディフェンスを料理。オフェンスがトータルで4つも犯したターンオーバーを補てんするに十分な活躍を見せました。

ディフェンスをもっと引き締めることができれば今年のUSCは昨年を超えるチームに成長するのではないかという期待を抱かせてくれる試合ではありましたが、まだ彼らは開幕仕立てということもありあと数試合彼らのゲームを観てみないとなんとも言えないというのが正直なところです。

ただこの週のPac-12は開幕したチームたちと同じくらい開幕を迎えられなかったチームらにもある意味注目が集まりました。

というのもユタ大カリフォルニア大でコロナ感染者を出したため、ユタ大対アリゾナ大とワシントン大対カリフォルニア大の試合がキャンセルになってしまったからです。

今季この終盤に開幕したPac-12カンファレンスは6試合プラス1試合というフォーマットを採用。これは6試合を終えた時点で各地区のトップチームが優勝決定戦でチャンピオンを決める一方、この決定戦に出られなかったチームたち同士で7試合目を行うというもの。そしてもしコロナウイルスの集団感染で試合が開催不能になった場合その試合は時間の都合上延期開催はなくノーコーンテストとなってしまいます。

ただでさえ試合数が少ないのにコロナで試合が行われなくなればそれはそのチームにとって不利となってしまいます。

開幕したてのPac-12カンファレンスですが果たして無事に予定をこなすことが出来るのでしょうか?

サウスイースタンカンファレンス

テキサス大

41

オクラホマ州立大

34

既にご紹介したジョージア大対フロリダ大の試合以外では先週のSECは割と静かな週末となりました。

開幕戦で前年度覇者・ルイジアナ州立大を倒して鮮烈なデビューを果たしたマイク・リーチ(Mike Leach)監督率いる新生ミシシッピ州立大でしたが、その後泥沼の4連敗。しかし先週勝ち星なしのヴァンダービルト大に24対17と競り勝ちようやく今季2勝目を挙げました。

また、先週全米7位のテキサスA&M大サウスカロライナ大を48対3で粉砕。彼らはアラバマ大に敗れて1敗を喫したもののそれ以来4連勝とし、今季シーズンを通して大きく成長した急先鋒チーム。試合を重ねることで強くなるA&M大はアラバマ大に敗れたため西地区レースでは他力本願となってしまいますが、実力的にはプレーオフ出場候補らを脅かせるほどまでになっていると思います。

そしてアーカンソー大テネシー大戦ではただでさえQBプレーで苦戦するテネシー大で先発であるジャレット・ガランターノ(Jarrett Guarantano)が脳震とうで負傷退場。結局バックアップを2人投入するも3人合わせてパスヤードがたったの107ヤード。ランファーストオフェンスが好みのジェレミー・プルイット(Jeremy Pruitt)監督の指針もありランであ185ヤードを稼ぐ面も見せましたが、テネシー大の現状はズタボロだと言わざるを得ません。

一方のアーカンソー大は決してSECで上位クラスとは言えないものの、ここ数年リーグ戦で白星を挙げてこなかったことを考えれば現在の3勝3敗というレコードは手放しで喜んでいいものだと思います。特にフロリダ大からの転校生のQBフェリペ・フランクス(Feleipe Franks)は新天地で試合を重ねるごとに力を発揮。特にフロリダ大では3年間で合計17つものINTパスを記録したところ、今年はこれまでたったの1つ。

来週は彼らはフランクスの古巣であるフロリダ大と対決。フランクスは昨年のフロリダ大時代開幕から先発QBを任されていましたが途中怪我で戦線離脱したことで彼のバックアップだったトラスクが登場。ここで予想外の好調となり彼が先発のざをフランクスから奪った形になりました。ですからもしフランクスが怪我をしていなかったらひょっとしたらフロリダ大もアーカンソー大も全く違ったシーズを送っていたかもしれません。

グループオブ5&独立校

メンフィス大

10

シンシナティ大

49

先週のAPランキングトップ25位にはFBS(フットボールボウルサブディビジョン)でも中堅のカンファレンス群とされる「グループオブ5」勢から実に7チームが顔を揃える週となりました。

その中でも稼ぎ頭なのが先週6位だったシンシナティ大。彼らはしっかりとヒューストン大相手に38対10で勝って6勝目を挙げました。彼らの強みはランアタックと強力なディフェンス。この日はチームトータルで342ヤードを足で稼ぎましたが、RBジェリド・ドークス(Gerrid Doaks)の184ヤード(1TD)は当然凄いのですが、QBデスモンド・リダー(Desmond Ridder)も100ヤード超えを達成し奪ったTDも3つと大活躍。またディフェンス陣は相手のトータルオフェンスヤードを282ヤードと300ヤード以下に抑え、3rdダウン成功率も3割として相手の攻撃のチャンスを紡ぎ続けました。

また先週9位だった独立校のブリガムヤング大はパンデミックのせいで各カンファレンスが短縮スケジュールのカンファレンス戦のみのシーズンに移行する中で対戦相手を確保するのに一苦労しましたが、そんな中で彼らは未だ負けなし。「パワー5」勢と比べるとストレングス・オブ・スケジュール(スケジュールに組まれた対戦相手がどれぐらいの強さを持っているかを表す指数)が低くなりますが、それでも今季のブリガムヤング大は平均得点数45.3点という威力バツグンな攻撃陣を擁してここまで上昇してきました。

その主動力となっているのがQBザック・ウィルソン(Zach Wilson)。今季ここまでパス成功率で全米4位、パスヤードで全米2位、TD数で全米4位、1回のパスでの平均ヤード数で全米5位、QBレーティングで全米5位、トータルヤードでは全米1位と今季を代表するQBにまで躍り出ており、ハイズマントロフィーレースに名前が挙げられる他、来年のNFLドラフト候補としても赤丸急上昇中です。

先週のボイジー州立大戦は今季彼らにとって唯一のランカーとの対戦とありブリガムヤング大がどれほどまでの力を持っているのか試された試合となりましたが、ウィルソンは360ヤードに3TD、パス成功率が78%とこれまで通りの活躍を見せてこの試合を51対17で白星ゲット。今季8勝目一番乗りとなりました。

またその他にもマーシャル大コースタルカロライナ大(どちらも無敗)、サザンメソディスト大らは順当に白星を挙げましたが、先週創部以来初めてトップ25ランキングに食い込んできた25位のリバティー大は強豪・バージニア工科大と対戦。大御所相手に点を取られても取り返すという強い精神力で怖じけることなく試合を接戦に持ち込みます。

試合時間残り1分を切ったところでバージニア工科大が同点となるTDを決めてスコアは35対35に。残り時間46秒で攻撃権を得たリバティー大はアーバン大からの転校生QBマリク・ウィリス(Malik Willis)を軸に相手陣内へ急襲。そして残り8秒で41ヤード地点まで到達するとヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督はFGチームを送り込み58ヤードのロングFGで逆転を狙います。しかしそのFGが相手にブロックされ、さらにはそのボールをそのままリカバーしたバージニア工科大がエンドゾーンへリターンTD!彼らの劇的な勝利にサイドラインそしてスタジアムは湧き上がったのです!・・・しかし。

実はFGが蹴られる直前にバージニア工科大のジャスティン・フエンテ(Justin Fuente)監督はキッカーを「フリーズ」させるためにタイムアウトを審判に要求していたのです。結果このリターンTDは幻に。そしてフリーズ監督はFGを蹴る前にもう1プレーを決行。ウィリスのクイックパスが決まって更にボールをエンドゾーンへ近づけることに成功。そして残り時間たったの1秒というところで51ヤードの決勝FGが見事に決まってリバティー大が大御所から貴重な金星(彼らのほうがランカーではありますが)を手に入れたのです。

バージニア工科大の自滅と見ることも出来ますが、はやりプログラムの大きさやリクルーティングなど多くの側面で格上とされる彼らにFBSに昇格してまだ数年しか経たないリバティー大が競り勝ったというのは大変な偉業です。SECのミシシッピ大で手腕を発揮するもスキャンダルのせいでチームをさらざるを得なくなったフリーズ監督ですが、リバティー大ほどの小さな大学をここまで育て上げた彼の腕は本物。オフシーズンの監督市場で彼の名前が飛び交うことは必然でしょう。

アーカンソー大

31

テキサスA&M大

42

全米8位のテキサスA&M大は新星アーカンソー大と対戦。彼らが終始リードを奪うも後半アーカンソー大が猛追。リードされても諦めない彼らの姿は以前のチームには見られないものでしたが、テキサスA&M大がこれを振り切りホームで4勝目を挙げました。

ここ数試合のテキサスA&M大を見ると彼らには以前よりも増してタフネスさが付いたように思えます。アラバマ大に52対24と完敗した試合で何かが吹っ切れたのかその次の試合でフロリダ大に勝利するとそこから3連勝。最新のランキングでは7位にまで上昇するほどの復調ぶりには目を見張るものがあります。

彼らはこのまま勝ち続ければポストシーズンのボウルゲームのラインアップの中でも最上級とされる「ニューイヤーズ6」ボウルのいずれかに招待される可能性はかなり高くなるでしょう。そうなればジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督を75億円でフロリダ州立大から引き抜いた価値があったと言えそうです。

ミズーリ大

17

10 
フロリダ大

41

フロリダ大は10月10日に行われたテキサスA&M大のと試合に敗れて以来チーム内で新型コロナのクラスター感染が起きたために実戦から遠ざかっていました。練習が再開できたのもこのミズーリ大戦のつい5日前のこと。果たしてこの3週間のブレークで彼らのチーム力が錆びついてしまったかと危惧されましたが・・・。

蓋を開けてみればスコアの通り圧勝。QBカイル・トラスク(Kyle Trask)は投げては345ヤードに4TD、走ってもチーム最多となる47ヤードと無尽蔵の活躍。またディフェンス陣もミズーリ大のオフェンスをパス208ヤード、ラン40ヤードに抑える奮闘を見せ相手を全く寄せ付けませんでした。

3週間試合がなかったせいで少々彼らの存在感が薄れていましたが、全米中の注目を引き寄せるには十分なくらいの試合結果となりました。

ちなみにこの試合の前半終了時、両チームで激しい乱闘騒ぎが勃発。おそらく理由はQBトラスクへの無意味なミズーリ大選手のラフプレーだったのでしょうが、パンチが入り乱れる大混乱。この影響で両チーム合わせて3人が退場処分となりました。

そしてハーフタイムに突入する際フロリダ大のダン・マレン(Dan Mullen)監督は興奮してスタジアムにいるファンを鼓舞。これに呼応したファンの後押しを受けて後半も得点を重ねてミズーリ大を引き離したのでした。

ウエスタンケンタッキー大

10

11 
ブリガムヤング大

41

11位のブリガムヤング大はホームでウエスタンケンタッキー大を一蹴。開幕以来7連勝と彼らを誰も止めることはできません。

確かに無所属/独立校の彼らの対戦相手は「パワー5」カンファレンス群チームに比べると見劣りしますが、それでも彼らの戦力を無視することは出来ません。特にQBザック・ウィルソン(Zach Wilson)はここに来てNFLスカウトが熱視線を送る選手。ここまで稼いだトータルパスヤード2152ヤードは全米4位、パスTD数19は全米3位、QBレーティングも全米8位と破竹の勢いです。

残る試合は3試合、そのうちの1つである次戦の相手のボイジー州立大は現在全米21位。ブリガムヤング大の夢のパーフェクトシーズンに立ちはだかる事実上最後の敵とどう戦うか・・・。ウィルソンの活躍とともに是非注目してみて下さい。

17 
インディアナ大

37

ラトガース大

21

先週当時8位のペンシルバニア州立大から金星を奪ったインディアナ大と、ミシガン州立大に勝って3年ぶりのリーグ戦アウェーゲーム白星を挙げたラトガース大というストーリー的にはどちらも応援したくなるマッチアップ。 試合の方はインディアナ大が勝利をもぎ取ったのですが、この試合で特筆すべきはこのプレー。16点を追うあとのないラトガース大は4th&32ヤードという絶体絶命のシーンを迎えます。そこで彼らはこの奇跡のプレーを現実のものとしたのです。 ただこれはビデオ判定の末#15のパス(動画19秒あたり)がフォーワードパスだったと判断されTDは幻に。それでも見ているファンをハラハラドキドキさせてくれるには十分なプレーでした。
ミシガン州立大

27

13 
ミシガン大

24

先週ミネソタ大に快勝したミシガン大。新QBジョー・ミルトン(Joe Milton)という新たな武器を手に入れた彼らはいよいよ何か大きなことをやらかしてくれそうな雰囲気に満ちあふれていましたが、そうは問屋が卸さないとしたのが同じミシガン州出身のミシガン州立大。先週ラトガース大に敗れ今季の展開に黒雲が立ち込めていたため、まさか彼らがミシガン大を倒すとは夢にも思っていましたが、その予想をいい意味で裏切ったミシガン州立大が一攫千金の白星を手中に収めました。

スタッツを見ると数字的には同じかもしくはミシガン大の方が上のものが目立ちますが、注目はミシガン州立大QBロッキー・ロンバルディ(Rocky Lombardi)に許したロングパスの数々。彼のこの日のパスヤードは323ヤードに3TDでしたが、パス成功率は32投中17投成功と成功率はたったの53%。それなのに1投の平均ヤードが10ヤードを超えているということは、彼がミシガン大DB陣らから長いパスを多く稼いだということになります。

強力とされてきたミシガン大ディフェンス陣ですがこの試合でバックフィールドの脆さが露呈。このことは今後ミシガン大が勝ち星を重ねていく上で再調整が必須なポイントです。しかしそれよりも折角盛り上がっていたミシガン大復活の機運を2戦目で摘み取ってしまう形になったことは、今年勝負の年とされているジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督にとっては大打撃です。しかもこの敗戦で彼は州内ライバルであるミシガン州立大、そして永遠のライバルであるオハイオ州立大との対戦成績が1勝6敗となってしまい、契約最終年となるハーボー監督に逆風となってしまうでしょう。

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